行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

第30節 ギラヴァンツ北九州戦

2023-10-07 14:49:06 | カターレ富山
今シーズンいちばんの重要な試合、まさに天王山として臨んだ前節・愛媛戦。
幸先よく先制したけれど、前半のうちに逆転を許す苦しい展開となったものの。
決して勝利を諦めずに奮闘、遂にはシルバのハットトリックで逆転。ただの1勝以上の大きな意味のある勝利を挙げ、脱落の恐れもあった昇格戦線に、しっかりとこらえてみせたのでした。
首位撃破の勢いを連勝につなげねばならない今節。アウェイで挑むは最下位・北九州。
もちろん、最下位だから勝てるという単純なものではないことは確か。
それでも。それを、単純な結果に、波乱なしの上位チームが勝ちきる結果に落ち着けねば。
先の首位撃破の価値を、連勝で継続、さらに高めていくために。
必ずや、勝ちきらねばなりません。

北九州との前回対戦は3月、ホーム開幕戦にまで遡ります。
YS横浜とのシーズン開幕戦で勝利を挙げたものの、続く沼津戦では1-2で敗戦。連敗阻止を、そしてホーム開幕勝利を期して臨んだ試合でした。
前半に吉平の2ゴールでリードして折り返したものの、後半にMF乾 貴哉に続けて2点を返され、試合を振り出しに戻されることに。
ドロー決着かと思われた試合終了間際、この試合2度目のPKシチュエーションで、シルバが見事に決めきり、決勝ゴール。接戦をモノにして、ホーム開幕勝利を飾ったのでした。
この状況、なにかここ最近の状況に似通っているようにも思えます。
連敗を4で食い止めるFC大阪戦の勝利を経て、連勝を狙った長野戦であったものの、及ばず敗れてしまったこと。開幕連勝を果たせなかった沼津戦の敗戦に似ています。
そして・・・沼津戦でもそうであったように。長野戦でも、シルバが試合終盤に一矢報いるゴールを決め、抗ってみせたのでした。
そして、その次の試合ではシルバが決勝ゴール。敗れながらも決めた前の試合が無駄ではなかった、と証明してみせた、と。
転んでもただでは起きないという、その精神。それを、前回は長野戦の引き分けで終わったところ、今度は連勝へと繋げていかねばなりません。

その前回対戦以降、低迷が続く北九州。
なかなか浮上のきっかけを見出せず、一時期19位となったものの、ここ最近は再び最下位に。苦しい状況が続いています。
昨シーズンまでと違い、JFLの上位の状況次第では、降格があり得る今シーズンにあって。状況を重く見て、8月末をもって田坂 和明監督を解任、スポーツダイレクターの職に就いていた小林 伸二氏が監督に復帰し、巻き返しを誓っています。
ただ。
前節は、直近19位の相模原との直接対決に必勝を期して臨んだものの、裏天王山決戦に敗れてしまうことに。
せっかくの先制ゴールもフイ、逆転負けをくらってしまい、詰めたかった勝ち点差を逆に広げられ、7の差をつけられることとなってしまったのでした。
裏天王山で逆転負けをくらって敗れるという無念--ー2014年、讃岐との直接対決に敗れ、それが降格の一因ともなったカターレにとってみれば、身につまされるものがありますが。
それでも。
その当時、最下位に低迷していたカターレを、どの対戦クラブも踏んづけていった。
年間5勝というガッカリにも程がある現実というものを、突きつけられた。
その無念を知るからには。
同情はする。けれど、勝利は譲れない。
カターレがやるべきことは、最下位クラブ・北九州に容赦なく勝ちきること。2014年当時にやられていたように。
そこに、一片の容赦も不要です。
それでなくとも、シーズン後半戦に入ってこのかた、順位表のボトムハーフのクラブに勝利を献上してしまっているのだから。相模原しかり、長野しかり、讃岐、福島、岩手しかり・・・。
その上に、最下位・北九州にまで勝利をくれてやるわけには、断じていかないのだから。
北九州にとっては、前回対戦の敗戦、さらには昨シーズンのホーム最終戦でも終了間際に決勝ゴールを奪われるかたちで敗れている富山戦。
そのリベンジにかける思いは当然のようにあるでしょうが、だからと言って譲るわけにはいかない。
やるべきことは、ひとつ。
勝つこと。
もし、順位相応に勝利へのハードルが他クラブよりも高くなかったとしても。
それはそれとして。だったら、4-0、5-0とかの圧勝劇での勝利を狙うべきで。
昇格争いのライバルクラブに対して、得失点差で後れをとっているカターレにあっては。
勝つのは最低条件として。複数得点も、一片の情け容赦なく狙っていく。
連勝必須、その思いを2連勝に、その先の連勝に、なんなら最後まで勝ち続ける10連勝につなげてく、その気概が必要なのだから。

直近2試合で4ゴールの荒稼ぎ、3試合連続ゴールの期待がかかるシルバの活躍が見たいのは、もちろんですが。
前節の愛媛戦で、そのシルバのハットトリックにつなげた選手たちにフォーカスし、今節もまた活躍して連勝につなげてほしい、そう願います。
先制ゴールにつながった、マテウスの素晴らしい突破。これまであまりなかったブラジル人コンビの同時起用ですが、その有用性を結果で示してみせました。
盟友であるシルバのハットトリックに、おおいに刺激を受けたことでしょう。それを、ストライカーたる自身のゴールにも昇華してほしいところ。また、CKの場面ではキッカーも務めていましたが、そこでも質の高いキックでもって、チャンスをゴールにつなげてほしところです。
次に、安光。
自らの寄せの甘さが招いてしまった、失点シーン。無念であったことでしょう。
けれども、そこでへこたれることなく、真摯にプレーし続けた。なかなかうまくいかない時間帯がつづいたものの、それでも続けていた。それが相手選手3人のちょうど真ん中あたりに絶妙なスルーパスを放り込むことにつながり、それに反応したシルバの同点ゴールという結果に。
自身のプレーに自信を持つことの大切さを、今一度学んだのではなかろうかと。その経験を、今節の勝利に向けてフィードバックしてほしいです。
そして、松岡。
正直言って、普段の彼からすれば、とても満足のいくクオリティではないプレーが見受けられたものの。しかしながら、決勝ゴールにつながるゴールラインギリギリからのアシストに関しては、間違いなく良い時の彼のプレーにほかなりませんでした。
全ての出場試合で完璧なプレーが出来れば、それに越したことはないでしょうが・・・現実には、試合によってコンディションの良し悪しはあるもので。
そんななかでも。勝つためにプレーするというその意思を、しっかりと自覚していたこと。それを逆転勝利につなげたこと。
そこで得た経験を、前節のようなアシストはもちろん、今度は自らのゴールに反映させてほしい。そう願います。

ここ最近、アウェイ戦では負けが込んでしまっていますが。その悪しき流れを断ち切る快勝でもって、今後に続いていく連勝へとつなげてほしいところ。
勝つのは当然として。複数得点を果敢に狙い、昇格戦線の優位性への一助とせねばならないところ。
前節、先制しながら逆転負けをくらった北九州。気持ちを整理し、あらためて無失点を誓って今節に臨むことでしょうが。
一方、先制しながら逆転されたものの、そこからさらに逆転し返すことで勝ってみせたカターレ。
その差を、見せつけねばならないところ。
そこで勝ったからこそ3位という上位に位置することを、勝利という結果で見せつけねば。
北九州にとっては、直接対決に敗れて7差となった19位との差ではあるものの、まだあきらめてはならないと。まずは今節勝利して勝ち点3を積み上げたなら、まだいけるという手応えを得られるならば。今節の富山戦、負けるわけにはいかないと待ち構えていることかと。
カターレにとっても、首位との差を埋めねばならない以上、どうしても落とせない一戦。
上位の愛媛、鹿児島とは直接対決が済んでおり、それらクラブがどこかでコケない限りは抜けない。それ以前に、自分たちがコケていては、話にならない。
昇格にむけて、粛々と勝ちに行く。
最下位相手でも、容赦なし。いや、むしろ・・・ここまで取りこぼしてきた試合、前回対戦のリベンジを許してしまった試合の多さを思えば。
一片の油断すらなく、完膚なきまでに勝ちきる、そんな厳しさを勝利につなげねばならないところ。
そのミッションに挑み、しっかりと完遂してほしいです。

最下位相手だから楽に勝てる、なんてことは無い。
気を引き締めてかからねば、勝たねばならなかった試合を落としてしまってからでは遅いのだから。ゆめゆめ油断することなく、撃破せねばなりません。
昇格するということは、ライバルクラブを蹴落とすということにほかならず。
カターレのファン・サポーターが期待をかけるのと同じように、各クラブも地元の期待を背負っています。けれど、「そんなもん知らん」とばかりに、無慈悲にその夢をつぶしていくより他ないのです。自分たちの悲願成就に向けては。
むしろ、ただ勝つだけに留まらず、大量得点で圧勝するくらいの、血も涙もないのかとツッコまれてしまうくらいの勝利を奪わねばならないところ。
そこに、油断も慢心もあってはならず。
ただひたすらに勝利を追い求める貪欲さ、それをもって、必ずや連勝をなしとげねば。

波乱は、無しだ。3位富山が最下位北九州を打ち破る、順位通りの結果を!
むしろ、「そこまでやるか?」と引かれるくらいの圧勝劇を!
昇格戦線で譲る気など微塵も無いと、勝って証明してみせろ!

まずは、2連勝。その先へとつながる勝利を、アウェイの地から持ち帰れ!!!
勝たれ!!!富山!!!!!

追伸
今節までのあいだに、駿太の現役引退が発表されました。
試合出場機会が減少したわけではなく、プレーの質があからさまにおとろえたわけでもなく。その意味で言えば、前節こそ出場がなかったものの、ほぼ全試合に出場、そしてハットトリックのシルバに追い越されたとはいえ、ここまで7ゴールと、チームトップクラスの得点を重ねているくらいで。
それでも、決めた。本人にとっての決断であれば、他者がどうこう言うものではないでしょう。
ただ、それでも。
一般的なシーズン終了間際などではなく、残り9試合という今のタイミングでの発表は。すなわち、残り試合を勝ちきってJ2復帰という悲願を成就し、引退への花道とするーーーそんな決意の表れ。
だったら。それを成し遂げたあかつきには、最終戦セレモニーで笑顔で送り出せるように。駿太の思いを胸に、勝利を重ねていかねばなりません。
そして、去る者あれば来る者もあり。
筑波大学の瀬良 俊太の来シーズン加入内定が発表されました。
シュンタからシュンタへと引き継がれるバトン。先に特別指定選手として加入が内定しているヨシキ、ショウセイともども、カターレの未来を担っていく選手たちにむけて、今しなければならないことはと言えば。
もちろん、悲願を成就し、J2復帰を成し遂げること。そして彼らのプロキャリアのスタートを、J2の選手として迎えられるようにすること。それに尽きるかと。
来年の話をすると鬼が笑うとか言いますが。まずは、今シーズン残り試合を全身全霊で。
勝利を追い求めていかねば。
コメント
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