行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

またも終了間際の悪夢。勝ち点2を失うドロー決着 FC岐阜戦

2023-10-31 01:54:08 | カターレ富山
1-1のドロー。
試合展開的には、9割9分の勝ち試合。どうしても勝たねばならない一戦でしたが。
まるで2週前の沼津戦の再現とでも言うように。試合終了間際の失点によって得なければならなかった勝ち点を落とす、やりきれない結果となってしまいました。
2位の鹿児島が勝利したことで、勝ち点差が4に離されることに。
残り5試合で、鹿児島が少なくとも2試合ぶんのやらかしをすることを、勝ちながら祈らねばならない状況。
苦しいなかにあっても、それでも。
あきらめることなく、昇格を最後まで信じ、貫かねばなりません。

隣県対決ということもあり、岐阜からも多くのファン・サポーターが来場した今節。
それを踏まえてもなお、4656人という今季3番目に多いホーム来場数は、ひとえにカターレの昇格にかける熱意がもたらしたものであるーーーそう思えます。
普段の試合より3割くらい増しのスタンドの期待に応えるべく、連勝を目指して挑んだ選手たち。
午前中は雨も降っていたものの、試合時間には曇り、時折日も差すという状況での試合となりました。

連勝を狙うカターレは、前節を踏襲したスタメン。対する岐阜は、ここまでほとんどの試合でスタメン出場してチームの中核を担ってきたDF生地 慶充が、前節の得点機会阻止の退場を受けて出場停止。他にも元日本代表・DF宇賀神 友弥が外れるなど、前節から5人を入れ替えて臨むことに。
その影響があったということか。
試合開始からカターレペース。その後も・・・あれ?ほとんどカターレペースじゃないか?
0-1というスコア以上の敗北感を植え付けられる敗戦となった前回対戦のことがあっただけに。いささか以上に、意外に感じられました。
リーグも終盤を迎えるなかで、出場停止やケガでの離脱などでメンバー変更を強いられるというケースは、どのクラブにおいても当たり前のようにあることでしょうが。
それを言うならば、カターレだって。5月の前回対戦時と比較すると、正GKの田川ではなく平尾が出場していたことをはじめ、スタメン11人中7人が今節と異なっています。
どの試合でもベストメンバーが組めたら良いのですが、必ずしもそうではないなかにあって。
主力と控えの差が大きく影響してしまうチームと、差が小さくて済むチーム。
その上で、一時の不振を脱したここ最近の上昇気流に、今節もしっかりと乗れたならば。勝利も、自ずと近づくことでしょう。
そのためにも、まずは先制点。
ここ2試合連続で先制されたところを追いかける展開が続いていただけに。
勝つためにも、先制して勝利への道筋をしっかりつけることが肝要でした。

カターレペースのままに試合が進行するなか、スコアが動いたのは34分でした。
それまでも高い技術と果敢な仕掛けで存在感を発揮していたマテウス。その彼が、中央を駆け上がるカウンターを発動。
その意を汲んで並走していた伊藤がボールを受けると、そのままループ気味に狙いすましたシュート!見事に決まり、先制ゴールを挙げたのでした。
伊藤にとって、記念すべきJ初ゴールとなりましたが、個人的には「ほらな」という感じで。プレビューでも期待の選手として取り上げていましたが、その通りに決めてくれた!というだけのことで。
・・・って、「なにを素人が、わかったようなことを!」なんてツッコまれそうですが。
いや、それも逆に考えたならば。
素人が見ていてすら、このところの伊藤のプレーぶりからすれば得点を決めるのも時間の問題だろう、と感じられていたということで。その期待の実現にほかなりません。
優勢に試合を進めるなかで、決めるべき選手がしっかり決めて、勝利への道筋をつけた。
俄然高まる勝利への期待とともに、ハーフタイムへ。

後半に入っても、カターレ優位の状況は続きました。
もちろん、完全なワンサイドゲームというわけではなく。こちらにミスもあったし、うまくいかないところもあった。岐阜に攻め込まれるシーンもあった。
けれど、それらも想定の範囲内というか。
相手のペースにハマってしまう、状況を打開できずに苦しい、といったレベルにまでは至らなかったというか。
途中に今瀬が痛んで交代というアクシデントなどがありつつも、それでも集中力を保ちつつ、しっかりとプレーを続けた選手たち。
欲を言えば、突き放す追加点でもって相手の心を折るくらいしなければならなかったところでしたが、なかなかうまくいかず。
それでも、肝心なのはしっかりと自分たちのサッカーを貫くこと。それが、なによりも肝要でした。
刻々と経過していく試合時間。我慢の時間帯も、しのぎ切れば勝利につながると、そう信じて。

・・・ジンクスというものに翻弄される、それは珍しいことではなく。むしろ、ありがちとさえ言えます。
「決めるべきときに決めきらないと、手痛いしっぺ返しをくらうことになる」
「試合終了のホイッスルが鳴るまで、なにが起こるかわからない」
つい2週前、あの悪夢のような敗戦でもって身に染みたばかり。
だれもが、「まさか」と思っていました。
けれど。
その「まさか」が、起きてしまいました。
90+1分、MF村田 透馬にゴラッソとしか言いようのないミドルシュートを決められてしまい、同点に追いつかれてしまい。
その、あまりにあんまりなゴールのショックから立ち直る時間もないままに、目の前の現実感が無くなった状態のままに、鳴らされた試合終了のホイッスル。
掴みかけた勝利が、勝ち点3が・・・いともたやすく、こぼれ落ちてしまったのでした。

2位の鹿児島が勝利したことで、4差にまで離された昇格圏。残り5試合で、自分たちが勝ち続けることを最低条件としつつ、少なくとも2試合で鹿児島がやらかさないことには追いつけない数字。
突きつけられた現実。その厳しさ。
それでも。
「どんなときも 心ひとつに」
試合終了後、ピッチを周る選手たちを、ファン・サポーターたちは鼓舞し続けました。
先の4連敗のときなどは、同じ場面でブーイングを浴びせたりもしましたが。
今節については・・・確かに、得られたはずの勝利を逃す、あまりにショックの大きい結果ではありますが。
それでも。
勝利を追い求め、必死にプレーを続けた結果。その事実に対してのリスペクトを欠くわけにはいかないと。
それに。
ここで「もうダメだ」なんてあきらめてしまうなんて、あり得ない。
もっとツラい経験、もっと苦しい経験、これまでどれだけしてきたと思っている?
こんなこと程度でへこたれてしまえるほど、俺らはヤワなんかじゃない。
だから、うつむくことなく、何度でも立ち上がれ!
選手たちへのエールは、彼らがピッチを後にするまで途切れることなく続いたのでした。

残り5試合、4差。
非常に厳しい状況ではあるけれども。
同時に、あきらめていい差などでは、決してない。
終わり悪けりゃ全て駄目、という厳しい世界ではあるけれども。
逆に言えば、現状は、まだ何も終わっていない。
だったら。
やりきるまでのこと。
栄光までの道は、閉ざされてなどいない。
必ず、やり遂げる。
信じる思いを力に変えて、勝ち進まねば。

戦いは、続きます。
コメント
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