1-0で勝利!
10年ぶりのハットトリック達成で首位撃破という前節の手応えを、止めることなく今節の連勝につなげねばならないーーー首位とか最下位とかは関係なく勝利を追い求め、勝ち点3につなげねばなりませんでした。
最下位の北九州ならば楽に勝てるかといえば、決してそうではなく。少なからずピンチの場面もあり、ヒヤリともさせられましたが。
それでも。
ワンチャンスを確実にものにして、先制。
反撃に遭いながらも、しっかりと集中力を切らすことなく防ぎきり。追加点こそなかったものの、点差を最後まで守りきり、見事に勝利。
攻守にしぶとさを見せての、8試合ぶりのクリーンシート達成。ここ最近勝てなかったアウェイ戦で、価値ある勝ち点3を持ち帰ることが出来たのでした。
変則的な日程により、木曜日に行われていたFC大阪ー鹿児島戦。そこで2位の鹿児島が既に勝利をおさめているのを知っていたなかで・・・勝たねば差を広げられてしまうことが確定していた中での試合。プレッシャーも、当然あったことかと。
いかに最下位に沈む北九州とて、だまってやられてくれるほど甘い相手などではないことは、明らか。
いかに勝ちきり、連勝を成し遂げるか。継続性が求められました。
前節からの良い流れを汲む連勝を目指して、ということでしょう。前節・愛媛戦とまったく同じスタメンで臨むことに。
4連敗から勝利し連勝を狙った先の長野戦では、継続性を発揮することが出来ずに敗れました。それを繰り返すわけにはいかなかったところ。
試合開始早々に、前節の先制点を彷彿とさせるマテウスのドリブル突破からのシュートが。GKがこぼしたところを陽次が詰めて決められたらよかったものの、惜しくもゴールはならず。
それでも、連勝を狙う気概というものは感じられ。後手後手に回って敗れた長野戦は繰り返さないであろう希望が持てました。
ただ、代わりと言ってはなんですが、北九州に攻め込まれてのピンチも。
MF岡田 優希のシュートがバーに直撃、そこからの2次攻撃で決定的なヘディングシュートにつなげられるも、田川のファインセーブで阻止という、なんとも危ないシーンがあったり。
その後、前節を彷彿とさせるエリア内でこぼれ球を蹴り込むシルバのシュートがあったものの、ゴールならず。
前半終了間際には、前が空いた状態でゴール前へのスルーパスを通されて絶体絶命の場面を迎えるも、田川が伸ばした右手一本で阻止という超絶ピンチも切り抜け。
両チームにとってチャンスもピンチもありながらも、スコアは動かず。
0-0でハーフタイムを迎えることとなりました。
北九州にとっても、連敗阻止をかけたホーム戦。やはり、一筋縄ではいかない。
けれど、勝って勝ち点3を積み上げねばならないのはカターレとて同じ。
そう、既に今節の勝利を決めている鹿児島に引き離されるわけにはいかない。ドローではなく、あくまで勝ち点3が必要でした。
勝負の後半、いかに先制して勝利の道筋をつけるかーーー。
そう思っていた後半のキックオフから、わずか2分でした。
相手陣内左サイドで得たFKの場面で、キッカーは左利きの椎名。その左足からの巻いていくボールに、ゴール前で合わせていくという場面で。
ゴール前で横一線に並んだ選手たちの中で、最も左、つまりニアサイドにはシルバが。前節のハットトリックのこともあれば、当然相手も警戒して気を向けていたことでしょうが。
椎名のキックはそのシルバではなく、2列目に走り込んできた今瀬にピタリと合わせられ。それを冷静に蹴り込み、見事にゴール!
今瀬の今シーズン初ゴールによって先制に成功したカターレ。連勝に向けた機運が、一気に高まったのでした。
その後は、同点・逆転を狙う北九州の攻勢を耐える展開。なかなか突き放す追加点を挙げる展開に持ち込めなかったものの、それでも。
誰一人として気を抜くことなく、しっかりと集中したプレーを続け。
5分あったアディショナルタイムもしのぎ切り、タイムアップ。
実に8試合ぶりとなる無失点によって、7月以来の連勝を達成したのでした。
上位戦線に喰らいついていかねばならないところで、勝利した鹿児島に離されるわけにはいかないというプレッシャーもあったなかで。しっかりと勝ちきり、勝ち点3を積み上げたことで差を2のままでキープ出来た意義は、大きいです。
2連敗中であった首位の愛媛がドローに終わり、勝ち点1に止まり。2位以下との差が縮まることとなりました。
縮めることができたのも、勝ちきったが故。あらためて、勝つことの、連勝していくことの大切さというものが浮き彫りとなったかたちでしょうか。
まだまだ予断を許さない状況は続きますが。
やらねばならないことを、やりきる。それが状況にどう影響するか。
今節の勝利で、その再確認が出来たことかと。
今節の勝利から得た経験値をフィードバックし、続くホーム沼津戦での勝利につなげて、3連勝を成し遂げるために。
面白くなっていくのは、まだまだこれから。
勝利を目指し、精進していかねば。