3-0で勝利!!
「俺らが見たかったのは、こんなカターレだよ!」と叫びたくなるほどの会心の勝利で、今季初白星。松本山雅FCを下し、TOP OF 北アルプスの緒戦を制しました。
点差ほどの圧勝でもありませんでした。ピンチも少なからずあったし、もし失点からペースを握られてしまっていたなら、同じ結果になっていたかどうか。
しかし、そうはなりませんでした。
リードを守りきれずに逆転負けを喫した前節の反省を踏まえ、全員がアグレッシブに動き回りました。そして積極的なプレスから素早い攻守の切り替えといったチームの持ち味を全員が意識し、実行しました。
その結果としての零封勝利。これは、自信にすべきかと。
これまで未勝利が続いてきましたが、その流れを断ち切る待望の勝利。
選手・監督・スタッフたちはもちろん、ファン・サポーターにとっても、あらためて勝つことの大きさというものを実感した勝利だったかと思います。
あるいは雨かと懸念されていた天候こそ晴れとなっていたものの、強風が吹きすさぶなかでの試合となった今節。
ゴールキックなどのロングボールが流される、セットプレーで置いたボールが定まらないなど、随所に強風の影響がでていましたが、ある意味、それが勝負を分けるあやとなっていた一面もあったかと。
先制点を挙げたのは20分。
中盤での競り合いからボールを奪取すると、ペナルティーエリア外からヨンドクが思い切ってミドルシュート。それが見事にゴールに突き刺さりました。
前半はモロに向かい風でした。そんな逆風をものともせずにミドルシュートを放ってくるとは、相手GKも想定していなかったのかもしれません。それに加えて手前でボールがブレたりした日には、そりゃあ対応しきれないでしょうよ、と。
一瞬の判断、そして思い切りの良さが引き寄せた先制点でした。
そして、前半も残りわずかという時間帯。
「どうしてもリードのまま前半を終えたい」というのは皆の共通認識だったことでしょう。せっかく先制しても追いつかれ、それがもとで勝利を逃すことが続いてきただけに。
そんな中で迎えた43分のFKのチャンス。
コーケンの蹴ったボールに福田が頭で合わせて落とし、それに反応した西川が素早く振り抜いてゴール!前節のゴールも前半アディショナルタイムでしたが、今節も同じような時間帯にしっかりと決めてくれました。2試合連続弾となる追加点で、気をつけなればならない時間帯に突き放したのでした。
福田からの折り返しを受けてからシュートまでが、とにかく素早かった。自分の為すべきことのイメージがきちんと実現できていたからこそ、ということなのでしょう。それにしたところで、焦って蹴っていたならふかしてしまってゴール外だったはず。それを冷静に力加減をコントロールして決めてしまったあたり、さすが、と言わざるを得ません。
2点リードでの折り返しとなりましたが、だからこそ油断禁物でした。
昨年、反町監督率いる湘南に2点リードで折り返しながらも逆転負けしてしまったことがあっただけに。それでなくとも、これまでの試合では些細なミスから失点ということが続いてそれで勝ちを落としていただけに、より一層気を引き締め直すことが求められました。
後半の早い段階で1点でも返されてしまったならば、どうなるかわからない。それを回避するためにも、次なる1点を制することが求められたのでした。
それが叶ったのが、62分。
またも、セットプレーからでした。コーケンの蹴ったFKを前戦で頑張った黒部が落とし、そのこぼれ球を押し込んだのはまたも西川!1点目と同様に、素早い判断からの的確なシュートが決まるという、素晴らしいゴールでした。
追加点の重要さを皆が意識し、その上で果敢に攻め込み、奪い取ったゴール。まさに、理想的な展開だったと思います。
3点目が入ったことでかなり勝利が近づいたものの、気を抜くような気分にはなれませんでした。
このまま終わるわけにはいかない、と必死にかかってくる相手にのまれてカンタンに失点してしまったのでは、たとえ最終的に勝ったとしても、これまでとなにも変わらない。
勝つことはもちろんとして、1点たりともやらないという断固たる決意を持ち、それを貫き通せるかが試合終盤の課題でした。これまでの勝てなかった流れに訣別し、真なるカターレを見せるために、零封する必要がありました。
頼もしかったのは、3点リードの中にあっても、みんなしっかりと自分たちのプレーを貫こうとする意志が見られたことです。
その意志というものは、チーム全体としてそうであったかと。それが証拠に、途中出場した平出さんの動きひとつをとってもそう思えました。素早い寄せから相手に食い下がる動きなどは、まるで試合開始から出場し続けていたかのようでした。そのくらい、しっかりとチームの中で自分のやるべきことをわきまえて試合に入っていったということ。
そんなチームの中で、特に印象に残ったのが西野だったでしょうか。
サイドを戦場として持ち前の運動量を武器にボールを追う姿は、まさに彼の真骨頂というべきか。その活躍によって、後ろの池端なんかは、ずいぶんと精神的にラクだったのではないかと思います。
そしてその運動量は最後の最後まで衰えることはなく。
後半アディショナルタイム、ゴール前の混戦から押し込まれてあわや失点、という場面がありました。しかし、ギリギリのタイミング、あと一瞬でも遅れたらアウトだったところを西野が掻き出してクリア、事なきを得たのでした。
集中力に欠けた状態であったなら、まず防げなかった状況であったかと。それを、最後の最後まで気を抜くことなくガムシャラにプレーした結果、ゴールを守りきることにつながったのでした。
スコアの上では3点差という勝利でしたが、圧勝というほど力の差はなく、結果的には零封したものの失点していてもおかしくなかった場面も多々ありました。
しかし、それでも会心の勝利ではあるわけで。
それは、自分たちのサッカーが出来た上での勝利であるということ。
これまでの勝てなかった試合ではなかなか思うように発揮できなかったカターレらしいスタイルが、うまく実現できていたということ。「汗をかいてアグレッシブに」というチーム指針がしっかり実践され、それが勝利につながったことは、自信とすべきことです。
前節、2度のリードを守ることが出来ずに敗れたのは、勝ち慣れていないことで勝つためのイメージが上手く実現できなかった証でもありました。
今節の勝利はその欠けていた部分を補うことが出来たからこそのものであったかと。
ひとつ、初勝利という壁を越えました。
ここからさらに上を目指すには、勝つためのイメージを高め、成功体験を力に変えること。そして、勝ち慣れていくこと。
今節の勝利を足がかりとし、さらなる成長を見せてくれることを、そして結果に繋げ、勝ち慣れることの出来るチームへと進化してほしい。そう願うばかりです。
「俺らが見たかったのは、こんなカターレだよ!」と叫びたくなるほどの会心の勝利で、今季初白星。松本山雅FCを下し、TOP OF 北アルプスの緒戦を制しました。
点差ほどの圧勝でもありませんでした。ピンチも少なからずあったし、もし失点からペースを握られてしまっていたなら、同じ結果になっていたかどうか。
しかし、そうはなりませんでした。
リードを守りきれずに逆転負けを喫した前節の反省を踏まえ、全員がアグレッシブに動き回りました。そして積極的なプレスから素早い攻守の切り替えといったチームの持ち味を全員が意識し、実行しました。
その結果としての零封勝利。これは、自信にすべきかと。
これまで未勝利が続いてきましたが、その流れを断ち切る待望の勝利。
選手・監督・スタッフたちはもちろん、ファン・サポーターにとっても、あらためて勝つことの大きさというものを実感した勝利だったかと思います。
あるいは雨かと懸念されていた天候こそ晴れとなっていたものの、強風が吹きすさぶなかでの試合となった今節。
ゴールキックなどのロングボールが流される、セットプレーで置いたボールが定まらないなど、随所に強風の影響がでていましたが、ある意味、それが勝負を分けるあやとなっていた一面もあったかと。
先制点を挙げたのは20分。
中盤での競り合いからボールを奪取すると、ペナルティーエリア外からヨンドクが思い切ってミドルシュート。それが見事にゴールに突き刺さりました。
前半はモロに向かい風でした。そんな逆風をものともせずにミドルシュートを放ってくるとは、相手GKも想定していなかったのかもしれません。それに加えて手前でボールがブレたりした日には、そりゃあ対応しきれないでしょうよ、と。
一瞬の判断、そして思い切りの良さが引き寄せた先制点でした。
そして、前半も残りわずかという時間帯。
「どうしてもリードのまま前半を終えたい」というのは皆の共通認識だったことでしょう。せっかく先制しても追いつかれ、それがもとで勝利を逃すことが続いてきただけに。
そんな中で迎えた43分のFKのチャンス。
コーケンの蹴ったボールに福田が頭で合わせて落とし、それに反応した西川が素早く振り抜いてゴール!前節のゴールも前半アディショナルタイムでしたが、今節も同じような時間帯にしっかりと決めてくれました。2試合連続弾となる追加点で、気をつけなればならない時間帯に突き放したのでした。
福田からの折り返しを受けてからシュートまでが、とにかく素早かった。自分の為すべきことのイメージがきちんと実現できていたからこそ、ということなのでしょう。それにしたところで、焦って蹴っていたならふかしてしまってゴール外だったはず。それを冷静に力加減をコントロールして決めてしまったあたり、さすが、と言わざるを得ません。
2点リードでの折り返しとなりましたが、だからこそ油断禁物でした。
昨年、反町監督率いる湘南に2点リードで折り返しながらも逆転負けしてしまったことがあっただけに。それでなくとも、これまでの試合では些細なミスから失点ということが続いてそれで勝ちを落としていただけに、より一層気を引き締め直すことが求められました。
後半の早い段階で1点でも返されてしまったならば、どうなるかわからない。それを回避するためにも、次なる1点を制することが求められたのでした。
それが叶ったのが、62分。
またも、セットプレーからでした。コーケンの蹴ったFKを前戦で頑張った黒部が落とし、そのこぼれ球を押し込んだのはまたも西川!1点目と同様に、素早い判断からの的確なシュートが決まるという、素晴らしいゴールでした。
追加点の重要さを皆が意識し、その上で果敢に攻め込み、奪い取ったゴール。まさに、理想的な展開だったと思います。
3点目が入ったことでかなり勝利が近づいたものの、気を抜くような気分にはなれませんでした。
このまま終わるわけにはいかない、と必死にかかってくる相手にのまれてカンタンに失点してしまったのでは、たとえ最終的に勝ったとしても、これまでとなにも変わらない。
勝つことはもちろんとして、1点たりともやらないという断固たる決意を持ち、それを貫き通せるかが試合終盤の課題でした。これまでの勝てなかった流れに訣別し、真なるカターレを見せるために、零封する必要がありました。
頼もしかったのは、3点リードの中にあっても、みんなしっかりと自分たちのプレーを貫こうとする意志が見られたことです。
その意志というものは、チーム全体としてそうであったかと。それが証拠に、途中出場した平出さんの動きひとつをとってもそう思えました。素早い寄せから相手に食い下がる動きなどは、まるで試合開始から出場し続けていたかのようでした。そのくらい、しっかりとチームの中で自分のやるべきことをわきまえて試合に入っていったということ。
そんなチームの中で、特に印象に残ったのが西野だったでしょうか。
サイドを戦場として持ち前の運動量を武器にボールを追う姿は、まさに彼の真骨頂というべきか。その活躍によって、後ろの池端なんかは、ずいぶんと精神的にラクだったのではないかと思います。
そしてその運動量は最後の最後まで衰えることはなく。
後半アディショナルタイム、ゴール前の混戦から押し込まれてあわや失点、という場面がありました。しかし、ギリギリのタイミング、あと一瞬でも遅れたらアウトだったところを西野が掻き出してクリア、事なきを得たのでした。
集中力に欠けた状態であったなら、まず防げなかった状況であったかと。それを、最後の最後まで気を抜くことなくガムシャラにプレーした結果、ゴールを守りきることにつながったのでした。
スコアの上では3点差という勝利でしたが、圧勝というほど力の差はなく、結果的には零封したものの失点していてもおかしくなかった場面も多々ありました。
しかし、それでも会心の勝利ではあるわけで。
それは、自分たちのサッカーが出来た上での勝利であるということ。
これまでの勝てなかった試合ではなかなか思うように発揮できなかったカターレらしいスタイルが、うまく実現できていたということ。「汗をかいてアグレッシブに」というチーム指針がしっかり実践され、それが勝利につながったことは、自信とすべきことです。
前節、2度のリードを守ることが出来ずに敗れたのは、勝ち慣れていないことで勝つためのイメージが上手く実現できなかった証でもありました。
今節の勝利はその欠けていた部分を補うことが出来たからこそのものであったかと。
ひとつ、初勝利という壁を越えました。
ここからさらに上を目指すには、勝つためのイメージを高め、成功体験を力に変えること。そして、勝ち慣れていくこと。
今節の勝利を足がかりとし、さらなる成長を見せてくれることを、そして結果に繋げ、勝ち慣れることの出来るチームへと進化してほしい。そう願うばかりです。