行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

第5節  ガイナーレ鳥取戦(開催延期分)

2016-08-12 20:39:52 | カターレ富山
4月17日に開催される予定だったところ、暴風の影響により中止となり、延期されていた第5節。クラブ史上初の事態でここまで約4か月をずっと暫定順位で通してきましたが、それが解消される格好です。
消化試合が1試合少ない=勝ち点3ぶん上位との差が少ない―――そのような認識で、これまでやってきました。
つまり、この鳥取戦を勝利していることを前提にしていることと同義。
もちろん、勝敗は決着がつくまでわかりません。ですが、それを「捕らぬ狸の皮算用」としてはならないのは確か。むしろ、きちんと勝利することで「想定通りですが、なにか?」としなければならないところです。
前々節、長野に引き分けて順位を上回ることが出来なかった。前節、秋田に敗れて順位を逆転されてしまった。
引き分け、敗戦という試合結果は、覆せません。
しかし、勝ち点で、順位では、この延期分第5節を勝利することによって“なかったことに”できる。
ならば、やるべきことはひとつ。この試合で勝って、第5節を「勝っていたことにする」だけのことです。

とはいえ。
意気込みはともかく、楽観的にいられるほど現在置かれている状況は甘いものではありません。
依然として優勝争いに食らいついていくには厳しい勝ち点であるにもかかわらず、2試合連続無得点で勝てず。しかも、決定的に力が劣るのではないのにかかわらず、相手ではなく自分たちで試合を難しくして、結果勝ち点を上積みできないという。
下位に甘んじている鳥取ではありますが、ここ最近は復調、2連勝のあと、前節はドローながらも3得点を挙げたことは収穫として前向きにとらえているはずです。
そこに、最近パッとしない富山戦。しっかり自分たちのサッカーをやれば決して勝てない相手ではないと、気合を入れて乗り込んでくることかと。
そんな勢いに対して、本来であればガツンと返り討ちにしなければならないところですが・・・正直なところ、厳しいかとも思っています。
前回敗れた相手にリベンジを果たすべく臨まねばならなかった、前節秋田戦。にもかかわらず、勝利への意気込みで相手に負け、試合にも負け。ただでさえ勝たねばならないホームゲームで敗れてしまったその影響を中5日で続けてしまっているようなら・・・自分たちで試合を難しくしてしまう悪癖を継続してしまうようなら、敗れてもおかしくないかとも思っています。
J2復帰を目標に掲げながら不本意極まる戦績に沈んでいる鳥取ですが、決して他人事などではないのだから。それは、去年早々と優勝戦線から脱落してしまったカターレにも身に覚えのあることでもあるのだから、わからないはずはないのであって。
つまりは、上位チームに一泡吹かせてやるぜ!同じJ2復帰を目指すようなクラブならなおさらだ!という気持ち・・・理解できないはずがありません。
決して甘く見ることなど出来ない相手に、自縄自縛サッカーで勝てるはずがない。3試合連続無得点で無様に敗れる、なんてことにもなりかねません。

もちろん、そうあってはならないのであって。
悲願成就に向けた覚悟が本物であるのなら。ここで勝てずしてなんとするか!というところ。
同時刻に他会場で同じく延期されていた鹿児島―相模原戦がありますが、その他の対戦カードは無し。
前述のように、勝てば順位が入れ替わる試合。ある意味、一方的に。リーグ戦が中断しているなか、栃木、大分といった上位陣に「富山はまだ終わっていない!」と決然としたメッセージを送りつける必要があります。
だからこそ。
停滞してしまっている現状をを振り払い、他クラブの脅威であり続けるために。
勝たねばならない試合に、勝ち切る。
リーグ戦が中断しているからこそ、前進する。後戻りなどもってのほか。
そのために必要な勝利を、勝ち点3を奪い取る、断固たる覚悟が必要です。

期待したいのは、衛藤。
責任をかぶせるつもりはありませんが、前節の敗戦などは、もう少しボール供給に精度と確実性があれば違っていたのではないかと。相手に怖さを植え付けるほどの脅威にはなりえていなかった。
チームとしての踏ん張りどころで、ベテランが率先して気持ちのこもったプレーでもって引っ張っていくこと。彼にとっては言わずもがなのことではありましょうが、だからこそ、あらためてしかと意識して臨んでほしいと思います。
そして、ここ2試合連続でスタメン出場している進藤。
ちょうど1年前の8月、アウェイ鳥取戦で値千金の決勝ゴールを挙げて勝利に貢献したこと。プロデビューから2戦目のことでした。
あれから積み上げてきた経験を活かすとともに、いまいちど初心に返って、ガムシャラさや積極性でもってプレーに臨んでほしいと思います。
そして、願わくば“鳥取キラー”として3試合連続ゴールとなる得点も期待したいところかと。

下位に沈んでいる鳥取ではありますが、取りこぼしなどと言われないために。楽な相手でない、だからこそ。むしろ、勝って「取りこぼしをせずに済んだ」と言えるように。
ぶり返してしまった自縄自縛の悪癖を、前節でもって最後だと、勝利でもって見せつけねばならないところ。
当該4クラブ以外は試合のない今節、他クラブからの注目もあることでしょう。
そこに、見せつけねばなりません。
ホーム戦でガッツリと勝利する、そんなカターレ富山を。確かに状況は予断の許さないものではありますが、それでも優勝争いに踏みとどまる、その姿を。
だから、勝て!!!
勝って、「4月に対戦していても、きっと同じ勝利という結果だっただろう」と言わしめろ!!!

勝たれ!!!富山!!!!!
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悪癖への逆戻り。勝利への覚悟を示せず敗れる  ブラウブリッツ秋田戦

2016-08-09 22:10:12 | カターレ富山
0-1で敗戦。

「優勝したくないのか?」

今節の敗戦を受けての率直な気持ち。「もう優勝をあきらめてしまったとでも?」と続きます。
優勝するチームとは、どんなチームでしょうか?
圧倒的な攻撃力でゴールを量産するチーム?鉄壁の守備力で失点を許さないチーム?
それらはあくまで要素であって。本質とは異なります。
では、本質とは?
いちばん勝ち点を積み上げたチームが優勝という必要条件に対して、いちばんガムシャラに邁進していけるチームではないでしょうか。
そりゃ、勝負事であり、相手のあること。いつもガムシャラさに結果がついてくるとは限りません。気持ちや心がけだけで勝てるなら苦労しない、というところもありますが。
ですが。
優勝を目指すという必達目標に対して、どのチームよりも強い気持ち、覚悟を持っていなければならないはずではないのか?それをプレーで示さねばならないのではないのか?
それでなくとも、ホームゲーム。勝利を願うファン・サポーターに、勝利に賭ける気概を見せねばならなかったはずではなかったか?

前半終了間際のアディショナルタイムに、FKから失点。その1点が重くのしかかるかたちで、零封負け。
敗因は、ハッキリしています。
アウェイでの勝利、富山戦連勝を目指して乗り込んできた秋田に、気持ちで負けていたから。
敗れてから言っても負け惜しみかもしれませんが、それでも。実力的に勝てない相手ではなかったし、どうしようもないほど力に差があったわけでもなく。
差があったのは、勝利への覚悟。
あきらかに、その覚悟は秋田のほうが上でした。

本当に、「なぜ?」と言わずにはいられません。
なぜ、ここ2試合で見せていたような、気持ちの入ったプレーぶりが見せられなかったのか?続けることができなかったのか?
なぜ、連続勝ちなしのときのような積極性に欠けた・・・消極的とすら見えてしまうような状態に逆戻りしてしまっているのか?
ボールを持っていても手数ばかりかけて、前への推進力が足りない。
シュートを放つ視界に少しでも相手がかかる、ちょっとでも決められないリスクがあったらシュートしてはいけない、という決まりでもあるのか?
リードする相手が引いて守りを固める、そこを崩して得点するのは容易ではない―――たしかに、そうでしょう。それはわかります。
ただ。
だからと言って得点できなくても仕方ない、ということにはなりません。それを攻略せずして勝利がないなら、万難を排して・・・リスクを承知で攻め込まねばならないのでは?
だというのに、リスクを避け続ける。
シュートを放って決められないことが即反撃につながる、ということを恐れてのことでしょうか。
身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ、という言葉もあるのに。シュートを放つことで、もし相手に当たっても、それがCKとなってチャンスにつながるかもしれない。相手に当たることでコースが変わり、止められていたはずのシュートが決まるかもしれない。
だというのに、リスクを避け続ける。
失点シーンは、FKから空中戦となったところ、こぼれたボールを押し込まれたかたちでした。たとえ直接決められなくとも、どうにかして得点してやろう!という秋田の執念が実を結んだかたちであったかと。
ひるがえって、カターレ。
ゴール手前にボールがこぼれたシーンで誰も詰めていなかったときには、頭を抱えてしまいました。
前半終了間際というショッキングな時間帯での失点ではあったものの、それでも後半45分ある、という状況だったのに。
正直言って、「勝つためには2点以上獲らねばならない」という大前提を、本当に理解しながらプレーしているのか?と訝しんでしまうほどでした。

なにも、出来もしないことをやれ、と言っているのではないのです。
勝利への執念が最後の最後で結果となってあらわれた、鹿児島戦。
勝てなかった、無得点だった。けれど、辛抱強く無失点に抑え、ゴールならずとも勝利への気概は示していた長野戦。
なぜ、それが続けられないのかと。
相手の秋田が気合の入ったプレーをして苦戦させられたというのなら、なおのこと。
なぜ、気持ちで負けてしまっているのかと。
できないのではなく、やっていないだけ―――そう見えてしまうのは、穿ち過ぎでしょうか?

優勝を目指すチームは、どこよりも勝利に貪欲でなくてはならないはず。
ハッキリ言って、それが発現しなかった今節の負けは、不思議でもなんでもない。
実力的に敵わない相手でないのに、負けた。もったいない、で済ませていい問題ではないと思います。
前回の無敗対決を制したとき、秋田の間瀬監督は心底やりきった!という表情でした。
そして今節も、監督コメントによれば「今のカターレ富山に、この富山のスタジアムで、われわれブラウブリッツ秋田が勝つ確率は、本当に10回試合をして1回くらいかもしれないと思っていました。これは、準備してきたこの1週間、誰にも言わずに私が心の中で思っていたことです。結果として1-0で勝つことができました。」とのこと。
もしも、持てる実力をフルに出し切って、カターレが3-0や4-0くらいで勝っていたならば。敗戦の反省はそれはそれとして、「さすがは富山!ウチも負けずに頑張ります!」というようなリスペクトをかえしてきてくれたのではないでしょうか。
だのに。
「本来の力を発揮できればもっとやれるんです。もっと力はあるはずなんです!」なんて言い訳をしなければならないのが、現実。
好ゲームを通じてお互いに高めあえれば、という気持ちで乗り込んできたであろう間瀬監督の期待に対し、十全に応えられたのかと言えば、ノーと言わざるを得ない試合であったかと。


いまいちど、問いたい。
「優勝したくないのか?」と。
その答えは、言葉ではなくプレーで、結果で、勝利で示してほしい。
切に、そう願います。
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第20節  ブラウブリッツ秋田戦

2016-08-06 20:25:30 | カターレ富山
全30試合の今季J3における20試合目、シーズンの2/3を消化することとなる今節。一部のクラブを除き、約1か月間の天皇杯ブレイクともいうべきリーグ戦中断前の最後の試合でもあり、どのクラブも勝って気分よく締めたいと望むはず。
そんななか、5位のカターレに勝ち点差2で6位につける秋田との対戦。秋田にとっては勝つことで順位が入れ替わるだけに、必勝の気構えで乗り込んでくるはずです。
もちろん、返り討ちにしなければならないカターレですが。前節は逆の立場で勝って順位を入れ替えねばならない長野戦でしたが、スコアレスドローに終わって達成できず。そこで足踏み、さらに追撃する秋田に今節で逆転を許す、などあってはならず。
それでなくとも、優勝をあきらめずに戦っていくのならば。前回対戦で敗れた相手へのリベンジをしっかりと成し遂げ、心身ともに充実した勝ち点3を得ねばならないのは言うまでもありません。

アウェイでの前回対戦は5月15日の第9節。ともに無敗どうしの対決で勝ったほうが首位という大一番でしたが、PKの1発に泣き、首位奪取はなりませんでした。
あれから約3カ月。なにか、ものすごく昔のようにも思えます。
もし、と言い出したらキリがないのですが・・・それでも。もし、あのとき勝っていたら。首位に立った自信を胸に、その座を明け渡すものか!と奮戦できていたならば・・・。
他方、その意気込みを次の試合で敗れた栃木がしっかりと実践、10連勝をなしとげて首位をがっちりとキープしてしまっているという現状は・・・皮肉というか、どうにもこうにもやるせない気持ちでいっぱいです。
しかし、現状を嘆いていても仕方ない。出来ることは、ならねばならないことは悲観することなどではないのだから。希望を消さず、たとえきつい道であろうが突き進んでいくよりほかないのだから。
前回は追われる立場、今回は追う立場となっている秋田にとっても、状況は似たようなものかもしれません。
無敗直接対決を制したものの、そこから3連敗を含む7戦連続勝ちなしなど失速。カターレ同様、シーズンを3分割したところの中期でなかなか結果が出せない苦しい展開が続きました。
しかし。言い方が適当かはわかりませんが、それは去年も通った道。3回戦総当たりであった第2クールで勝てない日々がつづいたものの、第3クールで息を吹き返したのが秋田。
そして・・・もはや数字だけの可能性ではあったものの、それでも昇格への意地を見せねばならなかったカターレ。それにとどめを刺したのも、また秋田でした。
前節はこのところ勢いに乗っている藤枝に1-0と競り勝ち、今節の勝利で順位を上げるべく気合を入れて乗り込んできます。
3戦連続で勝ちのない相手ではありますが、だからこそ。
意地を見せねばならない試合で勝てないのは、もうたくさん。それでなくとも、無念のドローで順位を上げられなかった前節の反省を活かさねばならない今節なのだから。
相性の良くない相手ですが、だからこそ。
勝つために、全力を尽くさねばなりません。

期待したいのは、萱沼。前回ホームゲームに続く得点を、ファン・サポーターに届けてほしいです。
前回の秋田戦においては、遊馬 将也にPKながら決勝点を決められて敗戦。関東大学リーグ2部時代にしのぎを削ったライバルのゴールで敗れたことに、同じくルーキーながらチームで主力として活躍しているだけに、無念さ、悔しさもあったことかと。
あれから約3カ月。借りを返すのは、今。
鹿児島の藤本 憲明が現在9ゴールでトップですが、6ゴールの萱沼、まだまだJ3得点王への可能性は十分にあります。
学生時代は遊馬にリーグ得点王の座を譲ってしまったけれど。ならば、今節のゴールで勢いをつけて、今度はJ3の得点王となって見返す―――そんな活躍を期待したいです。
前日・8月6日に誕生日を迎えた萱沼。1日遅れのバースデーゴール、是非とも!

「これからはすべてが決勝戦のようなもの」と語り、一戦必勝の心構えを新たにしている三浦監督。
大事な試合でドロー止まりであった前節の反省を活かすも殺すも、今節にかかっているという見方もできます。
去年、ホームで意地を見せねばならない対戦で敗れ、秋田に昇格への道を閉ざされるとどめを刺されたカターレ。その次の町田戦では0-2というスコア以上の惨敗を喫し、昇格を具体的に狙うクラブとそれが果たせなかったクラブとの格の違いを見せつけられてしまったのでした。
今節秋田に敗れてしまったならば・・・去年と違って可能性がゼロになるわけではありませんが、その可能性が大幅に縮小してしまうことは避けられません。
同じことの繰り返しは、もちろんダメ。
ここ2試合の良い流れを、勝利に結びつけるために。
ここで勝って、昇格を狙うクラブの格というものを、見せつけるために。
前回対戦のリベンジであることはもとより、昨年の無念へのリベンジでもある今節。勝たねばならない理由しかありません。
無敗であった秋田がカターレ戦後に失速してしまったように、目下首位独走の栃木だって、調子を崩さないとは限りません。
ただし、そうなったときに逆転するための勝負になる位置にいなければ話にならないのも確か。
だったら、ここで負けていいわけがない。勝たねばならないのは、むしろ当然のこと。
ならば、勝て!!!
勝って、いまいちどJ2復帰への覚悟を示せ!!!
勝たれ!!!富山!!!!!

追伸
J1の柏レイソルから育成型期限付き移籍で大島 康樹選手の加入が発表されました。まだ20の若い選手ですが、即戦力としての期待がかかります。
柏ではなかなか出場機会が得られなかったものの、昨年はJ22で12試合に出場、1ゴールを挙げています。
途中加入とはいえ、J3の試合の雰囲気を既にある程度つかめているぶん、チームに馴染めばすぐに活躍してくれるのではないかと。
新たな仲間の奮戦を願います。
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力は示すも、届かなかった勝ち点3。スコアレスドローで連勝ならず  AC長野パルセイロ戦

2016-08-01 20:54:47 | カターレ富山
0-0でドロー。
1万人チャレンジデーとして開催された今節、目標を上回る10377人が来場。J3新記録となる動員数を記録しました。そんななか、記録達成に勝利で花を添えんとする長野に対して、みすみす勝たせて引き立て役となるわけにはいかなかったカターレ。
それでなくとも、勝てば順位が入れ替わる大事な試合であって、アウェイだから云々は関係なく勝たねばならない大事な試合だったのですが・・・。
負けて引き立て役となり果て、大歓声のなかをシュンと落ち込みながらすごすごと去る、なんてことにこそなりませんでしたが。むしろ、逆に1万オーバーの長野サポーターを黙らせるだけの力を見せつけて勝たねばならなかったところ、それが出来なかったということでもあるかと。
それに・・・結果論ではありますが、別のところで引き立て役にはなってしまっています。
他会場で行われた1位と2位との直接対決となった大分―栃木戦において、スコアレスドローかと思われた後半アディショナルタイムに決勝点を奪うかたちで、首位の栃木が勝利。連勝を10に伸ばしました。
「本当に優勝を具体的に狙うチームというものは、しっかりと勝ち切ってみせている。それに対して頑張ってもスコアレスドロー止まりなのは、やっぱりどれだけ優勝を目標に掲げたところで、所詮はその程度ってことだろ?」
そんな、訳知り顔をしたうがった意見が聞こえてきそうなところ。
それを被害妄想とか言い切ろうにも、「だったら勝てよ、それが出来てないじゃないか」なんてあっさり返されそうでもありますが。
もちろん、奮戦した選手たちの頑張りを軽んじるようなことは、断じてありません。
勝ち目もなかったところをラッキーで引き分けただけ、という試合でなく。ちゃんと気持ちの入った、勝利への意志を見て取れたしあいであったから。
ただ・・・それだけに、余計に無念というか。だからこそ勝ちたかったのに、それが果たせなかった。
ここ一番!という試合で勝つことで得られる経験値・自信というものを獲り損なってしまった、という気持ちは・・・やはり、あります。

それはそれとして、試合を振り返ると。
前節の鹿児島戦でJ初出場・初スタメンとなった西室が、2試合連続でスタメンに抜擢、左SBを任されました。
反対の右SBには、開幕戦以来のスタメン出場となった進藤が。思い起こせば、昨年、初出場を果たしたのが8月の盛岡戦でした。その次の鳥取戦で決勝ゴールを挙げたのをきっかけに、後半戦はコンスタントに出場、結果を残してみせたのでした。2年目の今季、なかなか出場機会が得られない日々が続いてきましたが・・・この試合をきっかけに、昨年の再現としてチームの力となっていってほしい。そう願うところです。
試合のなか、目を惹いたのが長野のFW勝又 慶典と脇本とのマッチアップ。
やはり相手は百戦錬磨のベテラン、抜かれてクロスを上げられてしまうこともありました。けれど、そんな相手にも果敢に挑みかかっていく脇本の姿が印象的でした。実戦のなかで感じられる息遣い、というか・・・タイミングの計り方であるとか、間合いの取り方であるとか。経験豊富な選手との対峙で得られたものは、少なくなかったことかと。そういった感覚を、是非ともフィードバックしていってほしい、自信に変えていってほしいと思います。

残念ながら勝利できなかった今節ではありますが、そのなかでもMVPを選出するとしたら、それは三上であったと思います。
前節は右SBとしての出場であったものの、前述のとおり進藤がそこに入ったことで、今節は中盤として出場。そこで、躍動感あふれるプレーぶりを見せつけたのでした。
試合全体を通じてペースの奪い合いといった展開が続きましたが、そのなかにあって果敢にボールに挑んでいき。そしていざボールを保持したなら、簡単に奪わせはしないぞ!という気迫のこもった強さを発揮したのでした。
前後半1本ずつと数こそ少なかったものの、放ったシュートはいずれも相手ゴールを脅かすもの。つくづく、「決まってさえいれば」と残念です。しかし、それも積極的に狙っていく姿勢があってのこと。そういった前向きなところは、しっかりと評価すべきであろうかと。次節以降のブレイクに期待したいです。

「(5試合ぶりに)無失点で抑えられたのは大きい。フィールドプレーヤーが本当に頑張ってくれたので、相手に決定機らしいチャンスを与えなかった。」と永井がコメントしていますが、守備面に関して、まさにそのとおりであったかと。
ポスト直撃で難を逃れた、なんて場面もありはしたものの、問題はそこではなく。高さで勝り、しかもセットプレーに自信を持っている相手。予想通り松原のロングスローからの空中戦に晒されもしましたが、それでもしっかりとしのぎ切ったこと。
前節、課題であったセットプレーで、自分たちの甘さから失点してしまいました。けれども、今節はその反省を胸にしっかりとプレーし続け、相手のストロングポイントでもあるセットプレーで失点ゼロに食い止めた。そこは、成果としてきちんと上積みしていかねばならないところ。手応えをしっかりと自信に還元せねば。

もちろん、連勝を期して臨みながらそれを成し遂げられなかったという無念はありますが。それでもポジティブに考えるならば。
いちばん良かったところは、勝てなかったまでも、しっかりと気持ちの入ったプレーぶりが実現できていたこと。前節からの良い部分の継続ができていたこと。
第14節のYS横浜戦のように、勝ちはしたけれど内容的には全然なっていなかった、なんて試合もありました。それを思えば、勝てなかったことは残念ですが、気持ちの入っていない、勝てる雰囲気が見て取れないなかで勝てなかったというわけではないということ。
敗戦、勝てない試合が続いていたなかで見られたような自縄自縛のプレーぶりは、この2試合、見られなかったこと。決して楽ではない試合展開の中にあっても、勝利への意志がしっかり見て取れたこと。
今度は、それを確かなものとしていかねば、勝利へ還元してかねばなりません。

またしても首位との差は広がってしまったけれども。
それでも、簡単に諦めてしまえるほどには、今のカターレにかける期待というものは、そう安いものではない―――だからこそ、応援する。
その気持ちがあったならば、諦めたり投げやりになっている暇などないのであって。そんな暇があったら勝つことだけを考えろ、と。
この試合の勝ち点1を無駄にしないと決めたならば。
次なる勝利へと邁進するのみです。
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