行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

第26節 ロアッソ熊本戦

2019-10-13 06:08:08 | カターレ富山
前節、なかなか思うようにいかない苦しい試合だったながらもガンバ大阪U23に競り勝ったカターレ。内容的には課題も多かったものの、それでも勝ち切ることが肝要であった試合を制した価値というものは、やはり非常に大きいものであったことは確か。
そして迎える今節。ホームでロアッソ熊本を迎え撃ち、クラブ新記録の6連勝を成し遂げるべく戦います。
一時は「さすがに厳しくはないか?」と、あきらめムードすらあったのでは?という上位クラブとの勝ち点差。
しかし、それを成しえる最大限の頑張り、すなわち連勝によって縮めてきたカターレ。
4位・熊本との勝ち点差は4。今節の結果だけで上回ることはできないものの、それでも。
敗れることで突き放されると、上位追撃の勢いが委縮してしまうであろう一方で。
勝てば、上位戦線にピタリと食い込むことができ、他のチームにも大きなプレッシャーを与えること請け合い。
だだの1勝、ただの勝ち点3ではない、それ以上の価値のある試合。
こと、熊本に対しては勝ち点6ぶんがダイレクトに影響する試合と言えるかと。
それでなくとも、前回対戦で敗れてしまった借りを返さねばならない試合であって。
勝たねばならない理由しかありません。

ラグビーW杯開催の影響でアウェイ戦が続くこととなっている熊本。
前節は同じく影響を受けているFC東京U23と、宮崎県で対戦するというイレギュラーな試合であったようで。
11戦連続で勝利がなく、最下位に沈んでいたFC東京U23。そんな相手に対し、よもやなめてかかっていたわけではないでしょうが、0-2で敗戦。零封負けで7試合ぶりの黒星を喫しました。
前日、首位の群馬が藤枝とドロー。差を詰める大チャンスであったなか、思わぬ敗戦によってそのチャンスを逃してしまった格好です。
そして迎える今節。
前々節も不調の讃岐にあわや敗戦というところでドロー、そして前節の敗戦と、不本意な試合が続いてしまっている熊本にとって、正念場と言える試合かと。上位に踏みとどまるため、絶対に落とせない、と。
しかし、絶対に勝たねばならないのは、むしろカターレのほうであって。
クラブ最多タイの5連勝も、記録を作るのが目的ではなく、あくまで過程であって。
今節あえなく敗れてしまったならば、無意味とまでは言わないまでも、大幅に価値が減ずることは必定です。
正念場というなら、カターレのほうがより当てはまる状況。
「ここぞ!」という試合であることは間違いなく。
ここ最近で、1試合5得点の壁を、4連勝の壁を、5連勝の壁を次々に打ち破ってきたカターレですが。
本当に、いまの強さが本物であるのならば。
この、どう考えても勝つ以外にない試合、勝ち点6ぶんの価値がある試合を制することで。これまで、「ここぞ!」という試合をものにできずに苦汁をなめてきたカターレが、これまでとは違うんだ!という力をーーー本物の強さを証明する、絶好の機会であろうかと。
だったら。
その重要な試合で勝たずになんとするか。
不可能なんてないことを、ここまでの勝利で見せつけてきた。だったら、それをさらに上書きする勝利でもって、大事な試合を勝ち切らねばなりません。

期待したいのは、ホーム戦3試合連続ゴール中の大谷で決まりでしょう。
いまや、ビギナーズラックだと思っている者はいないかと。相手としても、要警戒選手としてみていることは間違いなく。そんななかで、上位を争う実力チームであるところの熊本に対しても、力を発揮できるかどうか。その真価が問われます。
前節は無得点で途中交代。疲労を考慮して、というところはあったでしょうが、それでも絶好機を外してしまった、という悔しさの残る試合であったかと。
今節こそ!という思いを、存分にぶつけてほしいです。そのうえで、上位チームの守備陣にすら屈しないガッツでもって得点を挙げ、チームを勝利に導いてほしい。そう願います。
その大谷を活かすパスをつなげる、という意味において、中盤からは花井、サイドからは前嶋、柳下といった選手たちの働きも不可欠。
もちろん、相手が大谷に気を取られている隙をついて自ら狙う、というパターンもアリ。実際、岩手戦での柳下のゴールなどは、まさにそういったかたちだったわけで。
今節もまた、そういったかたちでの得点が見られたら、と。
前節のガンバ大阪U23もそうでしたが、今節の熊本もまた、攻撃力に定評のあるチーム。
それでなくとも、前節零封負けを喫してしまっただけに、熊本攻撃陣の得点に対する意識は高いことでしょう。
その勢いを削ぐくらいの得点でもって、機先を制してほしい。そう願います。
無論、そのためには相手を抑え込む守備陣の頑張りも不可欠。
勝利したながらも、2失点を喫した前節。守備を預かる今瀬、代らも、思うところはあったのではないかと。
それでなくとも、前回対戦での借りがあります。今度こそは抑え込み、相手に2試合連続零封負けをプレゼントしてやろうじゃないかと。
そんな意気込みでもって試合に臨んでほしいです。

前回対戦からちょうど3か月。
せっかく先制しながら逆転負けを喫して敗れた悔しさを、忘れてはいません。
熊本の7本を大きく上回る15本のシュートを放ちながら、決定力に欠け敗れてしまった悔しさ。
あれから3か月。
そのころとは比較にならないほどに上がった決定力。それに伴う、やればできるという自信。
そしてなにより、勝利への意思。
このリベンジマッチで、余すところなくぶつけ、勝利をつかみ取らねば!

台風の影響により、試合開始時間が14時から16時に変更される今節。あるいは、通過後ながらも風の影響などはあるやもしれません。
それでも。
やらねばならないことには、なにひとつ変わりはなく。
勝つこと。
それ以外にないのだから。

リベンジマッチを制し、上位に喰らいつけ!!!
実力チームかどうかはもんだいではなく。ただ、目の前の相手を打ち倒すのみ!!!

勝たれ!!!富山!!!!!
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しぶとさを発揮し勝ち切る!クラブ史上最多タイ5連勝 ガンバ大阪U23戦

2019-10-08 05:55:29 | カターレ富山
3-2で勝利!
4試合ぶりに先制を許し、無失点が途絶え。逆転しながらも追いつかれるという苦しい試合展開。
これまでのカターレであれば、ドロー、あるいは逆転負けもあり得たかもしれません。
けれど、勝ち切った。
しぶとく勝ち越しゴールを挙げ、見事に勝利!連勝を伸ばし、JFL時代の2008年に記録して以来の5連勝を達成したのでした。

ガンバ大阪は、トップチームが金曜日にリーグ戦、水曜と日曜にルヴァンカップを戦うという過密スケジュール。しかもルヴァンカップでは若手も登用せねばならない、と。
そんななかで、U23チームの編成は難航したようで。約半分を高校生の2種登録選手が占め。J3においては経費削減のためにアウェイ戦でベンチ入りメンバーを減らす、ということはしばしばありますが、ホームチームがベンチメンバー3人とは、あまり聞かない話です。
さらに、チームの大黒柱として活躍してきたDF松田 陸が出場停止という。
とはいえ。
だからといって、経験の浅い選手が多いから勝てる、というわけではないことを、先制点を奪われるというかたちで証明されてしまうことに。
いつものようにボールを支配しながら攻勢をかける、というかたちには、なかなか至らず。
ここまでリーグ2位の総得点というチームスタイルを今節もガンバ大阪U23は貫いていた、ということのようで。
攻め合いの展開の中、その均衡を破る失点を喫してしまい、中断明け初戦の相模原戦以来のビハインドを背負う展開となりました。
それでも。
攻めの姿勢を失うことなく、虎視眈々とチャンスをうかがい続けたカターレ。
チャンスがありながらも決めきれない、というシーズン序盤から中盤の「いつも通り」展開に陥ってしまうのか?とも思われたなかで。
勝負強さを発揮、34分に平松が2試合連続ゴールで同点に。
試合を振り出しに戻し、ならば、前半のうちに逆転を!と願っていたところ、その願い通りに。
43分、花井のゴールが決まり、逆転に成功してハーフタイムを迎えたのでした。

監督としては「できれば避けたかった」というところの攻め合いの展開ということだったのですが。
お互いに攻めるからこそのミスも、両チームともままあり。気を抜けない展開がづづきました。
それでも、勝機はカターレの側にある、と見ていました。
相手の編成上やむなしの部分もありますが。やはり、チームとしての連携の部分では、絶対的にカターレのほうが上であったから。
ただ・・・。
それでも気をつけねばならなかったのが、ガンバ大阪U23選手の、個の力。
直近の公式戦敗戦試合である天皇杯でも、仙台を抑え込みながらも個の力で打開され、屈してしまったのでした。
ならばこそ、チーム力でもって、その力を出させないかたちに持ち込んでいかねばならない。
・・・ということだったのですが。
まさに、そのかたちで。
67分、ペナルティーエリアでテクニカルなドリブルを見せた唐山 翔自に冷静に蹴り込まれ、同点に。
やられたくないかたちで、手厳しい失点を喫してしまったのでした。

もちろん、逆転がフイになるドローはなんとしても避けねばならず。逆転負けなどもってのほか。
そこを、勝ち切る強さをみせねばならなかったところ。
その期待に、応えてくれました。
試合も最終盤の83分、平松がこの日2点目で再び勝ち越し!前回アウェイであった讃岐戦に続く2ゴールで、勝利を引き寄せることに成功。
そして、タイムアップ。
難しい試合を制し、見事に勝利。連勝を継続することに成功したのでした。

課題も多い試合で。
榎本のファインセーブがなければ、あと2点くらいは決められてしまっていたやもしれません。それほどのピンチにさらされる場面も。
一方で、こちらもあと2点くらいは獲れた試合。特に、同点ゴール直後に大谷がGKと1対1の場面で決められなかったのは残念でした。
それでも。
課題も多かったながらも、それでも勝った。
勝ち点3の、重さ。
今節は、なんと上位4クラブがいずれも勝ち点3を積み上げられず。
群馬と藤枝の直接対決がドロー、というのはまだしも。北九州がセレッソ大阪U23に、熊本がFC東京U23にそれぞれ敗戦。想定外の黒星となってしまった、というところかと。
同じU23のガンバ大阪に苦戦を強いられたカターレがどうこう言えた立場ではないでしょうけれど。それでなくとも、それら2クラブとの対戦をまだ残しているわけだし。
それでも。
まだ立ち直る猶予のある上位クラブに対し、後のないカターレ。そこで、勝ち点を詰めてみせた価値というもの。
迷っている暇などなく。勝ち続けることでしか、道は拓けないのだから。
クラブ史上最多タイの5連勝も、まだ通過点。
一般的に、残り試合数と同等の勝ち点差までが逆転へのリミット、というふうに言われますが。
それで言うなら、まさにそのリミットギリギリのカターレ。
とはいえ。
そんな、彼我の勝ち点差をいちいち意識している暇などなく。そんな暇があれば、勝つことだけを考えろ、と。
勝ち続けていれば可能性が僅かでも上がるなら。今節のように差を詰めて可能性が上がるなら。
次節は、上位対決として絶対に勝たねばならない熊本戦。
それでなくとも前回対戦で敗れた借りを返さねばならないなら。
勝たねばならない理由しかないなら。
愚直なまでに、勝ち続けるのみ。精進あるのみです。
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第25節 ガンバ大阪U23戦

2019-10-06 04:47:44 | カターレ富山
1試合5得点、4連勝と、「これまで通り」に縛られていたならば成しえなかったジンクスを次々に打ち破ってみせたカターレ。
今節、もちろん勝利し、さらなる高みを目指さねばならないのは言うまでもなく。
アウェイ戦、パナソニックスタジアム吹田にてガンバ大阪U23と対戦します。
3戦全勝、12得点無失点という驚異的な数字でもって乗り切った9月。その勢いをさらに引き継ぎ、連勝を伸ばしていかねばなりません。
相手の動向がなかなか読めないU23戦が2試合、そして上位との直接対決が2試合。
まさに、天王山。非常に重要な戦いが続くこととなる10月。
その初戦となる、今節のガンバ大阪U23戦。
今のカターレなら、勝てると思います。それは、過信や驕りではなく。
J2昇格を、優勝を目指して勝ち続けねばならないーーーその意義を皆が共有し、それを体現しているのが、しっかりと見て取れるから。
今節もまた勝利し、クラブ史上最長タイとなる5連勝を、しっかりと成し遂げねば。

このところ3連敗を喫して、なかなか厳しい状況にあるガンバ大阪U23。
とはいえ、だからといって楽に勝てる相手というわけでは決してないでしょう。
ここまでの総得点が首位・群馬に次いで2位。元々能力の高い選手が揃うなか、ツボにはまった攻撃がなされたならば、一気にやられてしまう可能性は・・・決して軽んじていいはずがないでしょう。
過去の対戦成績は5勝1敗1分けと大きく勝ち越しているとしても、油断していいわけがありません。
ことアウェイ戦となると、かつて、現在は海外でプレーし日本代表に名を連ねる堂安にボコボコにされてやられた印象が。1敗という数字以上に刻まれているというか。
昨年も、アウェイではドロー。同じく海外へと羽ばたいていった食野の活躍が印象的。
必勝を期さねばならないなか、油断などあってはなりません。
3連敗、そのなかでわずか1得点と、苦しい状況が続いているようですが。
ガンバ大阪U23とのホームでの前回対戦後、カターレがなかなか勝てない苦境に陥ってしまっていた時期のことを思い返すならば。
チャンスを決めきれないもどかしさ、得点への渇望というものは、他人事ではなく理解できます。
だからこそ。
そんな相手を決して見くびることなく、全力でもって勝ちにいかねばならないのです。

昨シーズンは大学在学中に特別指定、今シーズン、プロとしてのルーキーイヤーにあたる大谷。彼にとって、同世代のガンバ大阪U23には、学生時代から知る選手は1人や2人ではないでしょう。
名門・ガンバ大阪の一員として、将来を嘱望される選手たち。エリートと言っていいかと。
そんな相手に、ここ4試合5得点という覚醒した大谷が、好調そのままに力をみせられるかどうかがフォーカスされることかと。
当然、相手もそのあたりを察し、カターレの要注意選手としてマークしてくることは想像に難くありません。
もちろん、大谷にプレッシャーを跳ねのけて活躍してほしいのは言うまでもありませんが。
そんななかで、期待したいのは平松。
「大谷ばかりに注意を払っていれば良いわけじゃないんだぜ?」というプレーぶりでもって、2試合連続ゴールを挙げてほしいです。
どちらか、ではなく、どちらも。
相手にターゲットを絞らせない活躍でもってゴールを脅かし、得点につなげてほしいところです。
やってやれないことはない。それを証明する戦い。
相手がこのところの不調からなかなか得点できない、というならば。
3戦連続無失点と自信を深めている守備陣が、今節もまた安定した仕事っぷりで抑え込んでくれるはず。
だからこそ、攻撃への迷いなく、しっかりと決めきる働きぶりを勝利につなげてほしい。そう願います。

2試合連続5得点というインパクトは、相手の警戒をあおるのに十分すぎるものですが。
だからこそ、勝たねば。
毎試合5得点でなくとも、1-0だとしても同じ勝ち点3ではありますが。
勢いをもって走り続けることの、大切さ。
今節を含め、リーグ戦残り10試合。
勝ち続けねば逆転優勝などおぼつかない、という厳しい状況ですが。
逆に言えば、10試合もある。
ならば、こんなところで停滞しているわけにはいかないのです。
それこそ、3試合連続5-0勝ちをするような勢いでもって、駆け抜けねばならないと言えるかと。

ならば、勝て!
4連勝は、成し遂げた。けれど、まだ道半ば。
連勝の感慨に浸るのは、シーズン終了後に14連勝を成し遂げたその時でいい。
だったら。立ち止まっている暇などない、勝ち続けるのみ!!
まずは、今節。アウェイでも複数得点・無失点は続くことを、勝利でもって見せつけろ!!!

勝たれ!!!富山!!!!!
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ついに4連勝の壁を打ち破る!連続の5ゴール無失点で完勝! ガイナーレ鳥取戦

2019-10-01 05:23:42 | カターレ富山
5-0で勝利!
もちろん、4連勝の壁を今度こそ乗り越えることを信じて応援していました。その悲願が見事に成就したわけですが。
正直言って、こんなかたちで実現するとは思っていませんでした。
覚醒した大谷に、さらなる活躍を期待していたわけですが。それが、2試合連続で2得点とは、さすがに想定外。
さらに想定外だったのが、5得点。
前節、10年越しの記録達成に感慨もひとしおであったわけですが。それが、舌の根の乾かぬ内にタイ記録。
鳥取があまり良いクオリティとはいえない状況のように見受けられましたが、それを差し引いたとしても。これまでであれば、チャンスは多く作っても、それを実際に決めきれるかどうかはまた別の話、というところであったかと。
そこを、しっかりと決めての完勝。
そこに、椎名が大ケガからの復帰を果たしたことも加わり。
記録更新を、最高の形で成し遂げることに成功したのでした。

9月も終わりだというのに、汗ばむような気温のなかでのデーゲーム。それでも、あるいは雨が降るか?という予報も、曇りにとどまり、ピッチ状態への影響はありませんでした。
前節から1週ぶん空いたことによって、その影響がでてしまうのではないだろうか?と懸念する向きもありました。
前節の5得点は出来過ぎ、一旦リセットされ、ややもすれば、また元の決めきれないカターレに逆戻りしてしまうのでは?と。
しかし、それは杞憂でした。
19分という早めの時間帯に先制。花井、陽次とつながる速い攻めからクロス。ゴールを横切るかと思われたところ、タイミングよく逆サイドに詰めていた白石が押し込みました。
このところの好調ぶりを改めて見せつけるような、見事な先制ゴール。
そして、さらに。
その興奮も冷めやらぬなか、22分。
大谷が角度のないところから、GKとポストとのほんのわずかな隙に蹴り込み、追加点!
「これは、GKを責められない。そんなコースに決められたら仕方ないわ」という、見事なシュート。
それにしても、大谷・・・。これで、ホーム3試合連続ゴール。
前節の2ゴールで「これは覚醒したか?」という評価を得たわけですが、それを全肯定するかのような。
このシュートもまた、以前の彼であれば決められていなかったかもしれません。
やはり、得点を決めるという実績を挙げたこと。そこからの自信。
それらが生み出したゴールである、という見方で間違いないのではないかと。
鳥取のほうは、試合開始早々にゲームキャプテン・可児がイエローを受けるという、まさに出端をくじかれる展開。その後もカターレのボール回しに苦慮、後手後手にまわる時間が続きました。
もちろん、カターレとしては容赦などしてはならない。
前半のうちに2点を獲ったとはいえ、試合が決してしまったわけではなく。ここでもし失点し、2-1とされたならば。相手に勢いづかせること必至。
逆転は論外として、同点であったとしても、2-0からのドローは負けも同じ。
もちろん、そうさせないために。
追加点を狙うこともさることながら、しっかりと守りきり、相手に反撃の糸口をつかませない展開も堅持せねばなりませんでした。

後半開始から鳥取もいくぶん持ち直したように見受けられましたが、それでも決定的な仕事はさせなかったカターレ。
そんななか、GKである榎本の動きに着目して見ていました。
4バックのディフェンス陣に、プラス1として加わっているような、そんな印象。
ボールが最終ラインにまで流れてきて、逆サイドに回すなど、榎本に関与するシチュエーションもしばしばありましたが、そんななかで。
冷静なボールタッチ、そしてどこに蹴りだせば良いのかの見極め。それらが徹底していました。
ボールに詰められる雰囲気を察したなら、瞬時に切り替えて逆方向に蹴りだしたり、とか。
実際のところ、そのあたりが曖昧になってキックミス、それが相手へのパスになってしまい窮地を招く、といった状況は、普通に起こりえることですが。しかし、そうはならなかった。させなかった。
当たり前と言われるかもしれませんが、それでも。
GKの仕事はシュートストップやゴールキックだけではない。そこに、あらためて感心させられたのでした。

前述のように、2点差では、まだ相手も反撃への闘志を失わないでしょう。
そのあたりの心を折る、追加点---決定的な3点目が求められるなかで。
55分に陽次に代わって高橋を投入、攻撃の活性化を図ることに
すると、65分、その高橋。
敵陣でボールをカットしたのち、白石にパス。その折り返しをシュート、見事にゴール隅に決まりました。勝利をほぼ決定づけるような3点目を決めてみせたのでした。
大谷、平松といった若手の評価が急上昇するなかにあって。
同じFWとして、まけねぇぞ!という意地もあったことでしょう。
そのプライドを、見事に結実させたゴール。すばらしかったです。
そして、84分。
昨年11月に自身4度目となる靱帯断裂の大けがに見舞われていた椎名が、ついに実戦復帰。カターレファンの大歓声に包まれながらピッチに立ちました。
すると、そんなスタジアムの盛り上がりに応えるように。
高橋のパスを受けた大谷が鋭く切れ込み、思い切りよくシュート!見事に決まり、この日2点目!
さらに、それだけにとどまらず。
今シーズン公式戦初出場とは思えないほどに、チームにフィット。周りがよく見えているようだった椎名。
そんな彼が、ペナルティーエリア付近で相手の意表を突くヒールパス!
それにしっかりと反応した前嶋が受け、ゴールラインギリギリから折り返すと、中央で待ち受けていたのは平松!
ドンピシャのタイミングで押し込み、ダメ押しとなる5点目。鮮やかな連携が生んだゴールでした。
そして、試合終了。
2試合連続の5得点に、守っては3試合連続の無失点。
文句のつけようのない完勝でもって、これまで跳ね返され続けてきた4連勝の壁を、最高のかたちで乗り越えてみせたのでした。

5位と6位との直接対決であった今節。勝ってすらも、追い上げは厳しいなかにあって、敗れたならば、いよいよあきらめムード、という試合でもありました。
そんななか、勝って踏みとどまったカターレ。
上位はと言えば、首位の群馬が7連勝、2位の北九州が5連勝と、それぞれ連勝を伸ばして勝ち点を積み上げました。
それらクラブに比べたら、4連勝で浮かれるわけにはいきません。
もちろん、逆転優勝を諦めてなどいません。
そう、この勢いを継続していくぶんには、けっしてありえない妄想などではないのだから。
5得点の壁、4連勝の壁、それぞれをクリアしてみせたカターレ。
もちろん、次も勝つということで、狙うはクラブ最長記録タイの5連勝。
なんだかんだで“これまでどおり”を打ち破れずじまい、といったこれまでのカターレでは、ジンクスに阻まれて成しえない記録であったかもしれませんが。
今のカターレは、そうじゃない。
だったら。
4連勝は、通過点でしかありません。
今シーズン、最大で14連勝まで達成可能。
もちろん、狙います。
まだ、道半ば。
ですが、出来ると信じて。
きっと、それに応えてくれるーーー4連勝達成は、まぐれや偶然ではないのだから。
戦いは、続いていきます。
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