行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

無念の敗戦。6ポイントマッチを落とし、連続試合得点も途切れる 松本山雅FC戦

2022-07-10 13:31:07 | カターレ富山
0-1で敗戦。
8試合ぶりに敗戦を喫することとなった試合。その率直な感想が、「これじゃ、いつもと逆みたいだな」でした。
実に5試合連続でウノゼロ勝ちを収めてきたカターレが、それをやり返されるかたちでのウノゼロ負け。
勝てば順位が入れ替わるという上位対決に敗れ、連続負けなしがストップ。
そして、開幕からずっと続けてきた連続得点試合も途切れてしまうことに。
ただの1敗以上の重さを伴う、ダメージの大きい敗戦。
松本の地までアウェイゴール裏席を埋め尽くさんと駆け付けたファン・サポーターの期待に応えられず、苦い黒星を喫する結果となってしまったのでした。

実に8年ぶりに臨むこととなったアウェイ松本戦。
前回2014年当時はサンプロ アルウィンという現在のネーミングライツも採用されておらず、アウェイ側スタンドも逆側に設定されていたことを思えば。
カターレがずっとJ3でくすぶり続けている間、J1に上り詰めていたようなクラブは・・・やはり違うな、と感傷にふけってしまったり。
この日の動員数は7968人。これでも、それこそJ1にいたような最盛期にくらべては問題にならないほど少ない数字なのでしょう。
カターレが降格後に3000人を割り込んでしまっていることと、同じに考えるわけには・・・さすがにいかないか、と。
とはいえ。
クラブ規模の差、クラブの歩んできた歴史の差を見せつけられたところで、やるべきことが変わるわけでもなんでもありません。
同じJ3カテゴリに所属するクラブ、そしてJ2復帰を目指すクラブという立場には、なんら変わりはないのだから。

18時開始のナイトゲーム、その開始前のピッチ内練習くらいの時間帯に雨が降り出して。
それでも、いわゆるにわか雨で、試合のあいだは止んで影響はありませんでした。
先週の福島戦のように30℃を超えるなかでの試合とならなかったこと、なにより、先のホーム長野戦のように雷雨の影響で中断などの事態とならなかったことは僥倖であったかと。
おおむねこれまでのメンバーを踏襲するかたちとなったスタメンにあって、大きな変更が、安藤が外れたことでしょうか。
ゴールを挙げた天皇杯も含めて、今シーズンここまでのリーグ戦で、まさに八面六臂の活躍ぶり。まさに石﨑イズムの体現者として活躍を続けてきた彼でしたが。
前節・福島戦での負傷の影響でしょう、メンバー外となってしまったのでした。
代わって松本がスタメン入りし、「富山のMF松本」と「松本のMF外山」という実況泣かせの状況がつくりだされたりもしましたが。
そのほか、サブメンバーにはマテウスとルイスの両ブラジル人選手の名が。
特にマテウスに関しては、日曜に行われた富山新庄クラブとのトレーニングマッチでキレのある良い動きをしていただけに、期待していました。

キックオフ前に陣地変更を行い、試合開始。
もちろんピッチ条件やチームの思惑などで変更があることそのものは普通にあり得ることではありますが・・・それでも、個人的には、どうも良いイメージが無くて。
よもやJ3離れした松本のゴール裏の圧力に怯む、ということもないとはおもうけれど、それでも。
スタンドの隅に追いやられて詰め込まれたようなカターレ側サポーターとしては、後半の勝負所の攻撃でこっちに飛び込んできてほしいという願いが叶わないのは、ちとおもしろくないところはありました。

前半20分に、CKの流れからミドルシュートを放たれ、弾いた山田であったものの・・・それをDF常田 克人に押し込まれてしまい、先制点を奪われてしまいました。
前回の敗戦試合であるところの鹿児島戦以来、実に8試合ぶりにビハインドを背負うこととなってしまったカターレ。
ここまで全試合で得点してきたものの、それでも。相手を圧倒する攻撃力を発揮してきたわけではないだけに、いかに相手の攻勢をしのぎながらしぶとくとくてんするか?そして突き放す追加点を挙げるか?という課題があったなかでの試合でしたが・・・。
このところ、持ち前のしぶとさに守備の安定感が伴ってきた感のある松本に対して、先制をゆるしてしまうというのは、いかにもまずい展開。
同点、逆転のためには最低2点は必要とされた中で、いかに事態を打開するか?
ただ・・・正直、この試合でも、あまりうまくはいきませんでした。
ここ最近は相手の攻勢をいかにしのぐか、少ないチャンスをいかにものにするかということにフォーカスされていた感のあるカターレ。
その象徴ともなったのが、5試合連続ウノゼロ勝ちでもありました。
そして、先制しながら追いつかれ、勝てなかった前節・福島戦。
それだけに、どうにかして先制、さらに追加点ということがマストであったなか、ビハインド状態と。

けれど。
攻守の切り替え、カウンター時のスピード感、そしてなにより、ゴールを狙う積極的な意志---それらで上回っていたのは、松本のほうでした。
同点、逆転を狙わねばならなかったカターレでしたが・・・頑張っていたことは頑張っていました。しかし、なんというか・・・「自分たちなりに頑張る」止まりであった、とでも言いましょうか。
正直言って、万難を排して勝ちにいく、死にものぐるいで点を獲りに行く!という意思をプレーで体現出来ていたのか?と言われては、どうにも首肯できません。
それは、相手の松本にとって、頑張ればなんとかなる、なんとかできる相手止まりという評価で、脅威という意味では不足していたと言わざるを得ません。
プレーの端々にミスがあって、それが自分たちの流れに持っていけない要因になってしまったことを反省せねば―――連勝中にあっても、言い続けられてきたことです。
しかし。
この試合でもまた、それを繰り返してしまい。
改善しきれないままに不利な状況、それを覆すだけの底力も発揮しきれず。

あきらめることなくプレーを続け、決定的な事態には、追加点を許して勝負の行方を決定的にしてしまうようなことには、しなかった、させなかったカターレ。
けれど一方で、相手に「一瞬でも気を抜けばやられる!」というだけのヒリヒリした脅威を与え続けられたかと言えば、さにあらず。
スコアが動かないままに時計が進み。
マテウスやルイスといった攻撃カードを切って事態の打開を図るも、奏功せず。
冷静に自分たちのサッカーを貫く松本を相手に、それを覆すだけの底力を発揮できなかったカターレ。
終了間際には、最後の力を振り絞っての攻勢。その中では、GKの山田も攻撃参加し、最後の抵抗を試みるという場面も。
そう、連続ウノゼロ勝ちのときに、対戦相手がそうしてきたように。
しかし・・・最後の最後まで、相手ゴールを割ることは出来ませんでした。
試合終了。
0-1で敗れ、シーズン5敗目を喫する結果となってしまったのでした。

松本にとっても「ここ一番」という試合であったなか、見事にウノゼロ勝ちを成し遂げ、3連勝を達成。今後さらに波に乗っていくためにも大きな勝利を手にすることに。
一方の、敗れたカターレ。
連勝ストップの前節、そして連続負けなしストップの今節。さらに連続得点試合も途切れる、と・・・芳しくないどころの話ではありません。
なによりも。
課題であったところの得点力が克服できなかったこと。これまでの反省点を改善してフィードバックできなかったこと。
それ以前に、松本のそれよりも明らかに劣っていた、ゴールを奪う執念。
勝利への渇望、そのための揺るがぬ意志というものが足りなかったと断ぜざるを得ません。
リーグでも屈指の実力を有する松本ではありますが、それでも。
難敵相手だから負けても恥じゃない?前節に同じく7戦で連続負けなしがストップした岐阜みたいに0-5負けを喫したわけでなく、僅差の0-1負けだから、って?
そんなわけないだろ。
相手が強豪であるなら、なおさらそれを打ち破って勝って見せねばならなかったところでしょうが。
前線出来れば勝敗は二の次、負けたとはいえ惜敗、善戦できた、なんてマインドであれば、この結果も悪くないなんて言えるでしょうが。
そんなわけないだろ。
対戦する17のクラブ、その全てを上回って優勝せねばならない。それが、カターレの究極の目標。それは、なにがあっても、どんな相手でも不変のはずでしょうが。
正直、ガッカリです。
同じ負けにしても、相手にとって「次回は相手のホーム戦かよ嫌だなぁ」と印象付けるだけの負けであったか?
そうは言えないでしょう。
なぜなら、相手を上回るだけの勝利への意志を、体現しきれなかった末の敗戦だから。
ハッキリ言って、甘い。
ミスの繰り返しや向上しない得点力など、いつまでも同じ課題を克服できないまま。
その上、相手を上回るだけの、なにがなんでも勝つんだという気迫を出せていない。
他クラブから見て、今のカターレはどうか?

たまたま上手くいっていた6月、そのメッキが剥がれてみれば、所詮はこの程度か

そんな見方をされてしまってはいないか?
そんなことを考えるだけで、やるせない、忸怩たる思いが募ります。

リーグ前半戦を首位で折り返すことが不可能になったわけですが。
それでも、次の試合は待ってくれません。
ズルズルと連続勝ちなしを3に伸ばして6連勝の勢いを自らフイにしてしまうのか?
それとも、死にものぐるいで勝ちにいき、10勝に到達しつつリーグを折り返すのか?
後者でなければならないことは、言うまでもなく。
自分たちで道を切り拓いていかねば、優勝には届かない―――そのあたりまえの真理について、よくよく心に刻み込まねばなりません。
ガムシャラに、遮二無二勝ちにいく。
この敗戦を無駄にしないために、と言うのなら。
次節は、イレギュラーな金曜開催。
それを前に、今一度、闘志の火に燃料をくべるべく。
必勝を誓い、喝を入れていかねば。
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第16節 松本山雅FC戦

2022-07-08 23:04:10 | カターレ富山
連勝記録は6でストップしてしまったけれど、それでも。
追う立場でありながら上位3クラブが揃って勝利したことで、差を広げられてしまったけれど、それでも。
優勝を目指すカターレ。その必達目標に対して、ブレがあってはなりません。
その意味で、今節J3のなかでも最大の注目カードとなる、松本-富山戦。
3位と4位の直接対決で、勝てば順位が入れ替わるとあれば。
勝たねばならない理由しかありません。

2014年第38節での対戦以来、実に8年ぶりとなる松本戦。
前回対戦時には、現在松本でキャプテンを務めている前 貴之がカターレのレギュラーとして出場。一方、クラブ最長在籍選手としてカターレの顔となっている椎名 伸志が、出場こそなかったものの、松本のベンチメンバーとして控えていました。
負ければ降格が確定する可能性があった試合。
結果は1-2という、数字だけ見れば僅差であったものの・・・降格がほぼ確定していた最下位・カターレと、初のJ1昇格に向けてラストスパートという松本とでは、その差は歴然としていました。
波乱もなにもない、順当負けに終わり。
そして・・・次の試合で、「3ヵ月ぶりにホームで勝ったにもかかわらず、降格確定で喜ぶことさえできなかった」という、“最悪を超える最悪”をもって、J3降格の憂き目に遭ってしまったのでした。
それ以来、ずっとJ3でくすぶり続けているカターレに対し、2度にわたってJ1を経験している松本。
時の流れというものを、実感します。

J3では反則級かというクラブ規模でもって、当然のように1年でのJ2復帰を目論む松本。
ここまで9勝4分け2敗、想定よりはJ3というカテゴリに苦戦しているようにも見受けられますが、それでも。
同じく降格の愛媛、北九州、相模原が思うように勝ち点を伸ばせていないなか、J2復帰を現実的なところに捉えられている位置につけているのが松本、とも言えるかと。
前回ホームゲームでは、今シーズンJ参入ながら躍進を続ける気鋭・いわきを相手に競り勝つ強さを見せ。
そして前節・八戸戦ではなかなか思うようにいかないながらも粘り強く戦い、1-0で勝利し2連勝。
そして迎える、今節。
ホームで勝ち点差2の富山を叩いて連勝継続、ライバルを追い落とさんと、気合を入れて待ち構えていることかと。

そんな松本に打ち克ち、順位を入れ替えて浮上せねばならないカターレ。
劣勢を強いられ、苦しい試合となってしまった前節・福島戦だったけれど、それでも。
連勝はストップしてしまったけれど、それでも。
優勝を目指す志、それそのものは、失われたわけでもなんでもない。
依然として、1得点ずつながらも連続試合得点は継続しているし、連続負けなしも7試合。それが途切れたわけではないのだから。
前節、7試合連続負けなしであった岐阜が、今治にまさかの0-5負けというショッキングな敗戦を喫したりしましたが。
いかに上位対決、難敵相手の試合となるとはいえ。同じように7試合で負けなしを途切れさせるわけにはいきません。
むしろ、途切れさせるのは連続1得点止まりとなっている部分のほうで。複数得点で、なんなら前節の今治ではないけれど、5得点を挙げて勝つくらいでなければ。
もちろん、簡単なわけはなく。
ここまでわずか2敗、鹿児島と愛媛に敗れたその試合も1点差の僅差。たとえ勝利が難しい展開でも、ドローに持ち込んで勝ち点1を奪うしぶとさも。そんな相手に勝つことだけでも難儀するであろうに、複数得点差で勝つ?
それでも。
むしろ、だからこそチャレンジすべき案件と言えましょう。
粘り強い守備を見せる松本だからこそ、それを打ち砕く。
出来ない、などと言っていては、勝てるものも勝てません。
現在得失点差+11の松本と、+6のカターレとの直接対決。
そこで3点差で勝てば、順位だけでなく得失点差でも上回ることにもなります。
それでなくとも、いわゆる6ポイントマッチであるのだから。
だったら、狙っていく必要があるでしょうよ。
ここまで、複数得点がなかなか得られなかったカターレにあって。前節にしても、相手の攻勢を跳ね返して勝ち越すことが出来れば連勝も続いていたところ、その強さを発揮できずにストップしてしまった。
その反省を今節に活かす、ということであるならば。
勝利は言うまでもないとして。複数得点差で勝つ強さを見せることは、シーズン後半戦へ向けても必要不可欠な要素であろうかと。

期待したいのは、シルバ。
両チームにとって、いかに相手の守備を崩して自分たちのチャンスにつなげるかが問われる試合になるのでは?というなかにあって。
中盤で躍動し、攻勢の起点となれる力のある選手であるだけに。讃岐戦、宮崎戦でのラストパスで魅せたような活躍を、是非とも。
そのセンスを十二分に発揮し、前線の吉平や川西、あるいは大野、高橋、マテウスらに決定的な仕事をさせるような、そんなプレーが見たいです。
思い起こせば、過去の戦績では2勝4敗の松本戦ですが。
その2勝においては、2012年のアウェイ戦では“ヨンドクミドル”を炸裂させたソ ヨンドクが、2014年ホーム戦では当時18歳であった高 准翼がJ初ゴール。それぞれ外国籍選手がヒーローとなり、チームを勝利に導きました。
ならば。今のカターレで活躍する外国籍選手・シルバにも、勝利の立役者になってもらおうじゃないかと。

同じJ3にありながらも、歴然と有る松本とのクラブ格差。
J1の頃からすればずいぶん減った、ということになるのでしょうが、それでも平均7000人を超える動員のアルウィン。遺憾ながら平均3000人にも満たない県総との違いに、気圧されることもあるかもしれません。
けれど、だからこそ。
目標はJ3優勝からのJ2復帰。それを、ゆめゆめ忘れてはなりません。
つまりは、どんな相手でも勝つ。勝って優勝するという志。
むしろ、ピンチはチャンスととらえるべき。
5月には、5000人を動員したアウェイ鹿児島戦で4失点の惨敗を喫してしまいましたが。
アウェイでの大敗、繰り返すわけにはいきません。その無念を晴らしたいというならば、リーグ最多動員のアウェイ松本戦より適した舞台は、ほかにありません。
J3クラブ規模をはるかに超える松本のサポーター。その大観衆を、黙らせてやろうじゃないかと。優勝を目指すに相応しいカターレの力をもって。
前回対戦では、昇格する松本と降格するカターレとでくっきりと明暗が分かれてしまったけれど。
それを、逆転してやろうじゃないかと。
今節、勝って上回るのはカターレだと、勝ち点3奪取という結果で証明してやろうじゃないかと。

相手の連勝を阻止し、むしろここからの連勝の起点とせよ!
6ポイントマッチを、今節の再注目カードを制し、ライバルたちに目にもの見せてやれ!!

必ずや、勝つ!!!

勝たれ!!!富山!!!!!

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連勝継続ならず。劣勢を強いられるも、我慢の勝ち点1 福島ユナイテッドFC戦

2022-07-04 22:04:58 | カターレ富山
1-1でドロー。
クラブ最多記録更新の7連勝を目指した一戦であったものの、果たせず連勝ストップ。
せっかく先制点を挙げて下地を作りながらも、6試合ぶりの失点で追いつかれてしまい、勝ち越し点を奪うことが出来ないままにドロー決着。上位3クラブが揃って勝利したため、勝ち点差2ぶん離される結果となってしまったのでした。

例年にない連日の猛暑で、早々と梅雨明け。まだ7月も始まったばかりというなかでも、真夏かという条件を想定しながらの試合に。
暑さのピークこそ過ぎた17時開始であったものの、それでも気温32℃。厳しい条件下で戦うことになりました。
連勝を重ねてきたここまでと変わらないスタメンで挑むこととなった今節。
継続性を信じての選手起用。だからこそ、ここまでの全試合得点を継続している唯一のクラブとしての力を発揮、連勝継続に繋げねばならないところでした。

そうしたなか、19分。
カターレ側のFKから、ピッチ中央付近でボールが行き交う流れ。そこから左サイドに展開した林堂にボールが渡ると、ゴール正面へと狙いすましたクロス。
それに頭で合わせたのが、神山!
見事に決まり、先制に成功。神山にとっての、嬉しいJ初ゴール。連勝継続に向けて、その要件を整えることが出来たのでした。
前節決勝ゴールを挙げた吉平や、ここまで4ゴールの川西らを警戒していたであろう相手にとってみれば、想定外の選手だったかもしれません。
けれども、ある意味今季のカターレらしいというか。
圧倒的な力でもってねじ伏せる絶対的ストライカーがゴール量産、というかたちではないですが、それでも。このところ1試合1得点が続いているけれど、それでも。
それでも、決める。誰かが、決める。
そうして続けてきた、全試合得点。
この日も、カターレの日にせねばなりませんでした。

しかし。
悪い意味でも、このところのカターレらしい試合であった、というか。
この日のスタッツを見ても、ボール支配率がカターレ35%に福島65%。シュート数もカターレ6に福島12、CKもカターレ1に福島9などなど。
明らかに、劣勢。それを耐え凌ぐ展開。
ただ・・・結論を先に言えば、耐えきれませんでした。
53分、前半から積極的に狙ってきたMF橋本 陸に決められてしまい、同点に。
ゴール前を横切るような逆サイドへのクロスに対応できず、相手にとっての理想的なかたちを作られてしまい、してやられることに。
甘さ、と断じてしまうのもどうかというところではありますが、それでも。
どうしても防げなかったのか、決められても仕方なかった失点なのかと言えば、さにあらず。
古巣対戦となった鎌田も、「相手の人数が多かったのもありますが、1人1人がもう一歩ずつ寄せていれば防げたと思うので、その辺の意識と、もっとボールに対する寄せる意識を高めていかないといけないと思います。」とコメントしていますが。
相手の流れをなんとか止めつつのカウンターを狙っていかねばならない、という状況であっただけに。苦い失点のしかたとなってしまった感がありました。

5試合連続無失点が途切れたけれど、それが即勝てない結果につながるわけではない。
・・・そうはわかっていたものの、それでも。
同点から、一気呵成に逆転を目指す福島の勢いの前に、なかなか反転攻勢に出られないカターレ。
そんななかで、今瀬が痛んでピッチ外に運ばれる、という場面があったりも。
おいおい、控えにDF登録の選手がいないぞ?というか、鹿山、大畑に続いてこれ以上DFに離脱者を出すわけにはいかないだろうが!
それでも、なんとか試合に復帰して胸をなでおろす、と。
ただ、劣勢は変わらず。
例によって交代で大野、陽次、高橋らを投入して打開を図るも、奏功せず。
連勝を続けながらも課題であったところの「次の1点」というものに、どうにも結びつきませんでした。
逆に、79分には個人的に宿敵認定している樋口に決定機を作られてしまい。
スルーパスからGKと1対1、あとは冷静に流し込むだけ、という場面に、「やられた!」と覚悟。
しかし、ラッキーにも、本当にラッキーにもポスト直撃でゴールならず。冷や汗もので難を逃れることに。

なかなかチャンスは作れず、防戦を強いられ。勝ち越しゴールは遠く、逆転ゴールに恐々としながらの展開。
それでも。
そのままスコアは動かず、試合終了。
結果、1-1のドロー。
連勝記録が6でストップしてしまったという無念さは、当然にあったけれど。
一方で、負けなくて良かったという安堵も。
結果論で言えば、上位3クラブが揃って勝利し、カターレだけ置いてけぼりをくらうかたちに。
それでも。
これで負けて連勝ストップと、ドローでのストップでは、やはり意味が違い。
勝てなかった。けれど、ダメージを最小限に食い止めた意義というものは、決して小さくはありません。

劣勢を強いられ、苦しい試合展開であったものの。
逆転負けも有り得た流れの中でも、そうはさせじと奮闘。
勝利こそならなかったものの、敗戦という最も避けねばならない事態は回避。勝ち点を1ながらも積み上げ、踏みとどまることが出来たカターレ。
記録更新がならなかったことは残念ではあるけれど、それはそれとして。
最終目標は、優勝すること。
ベストな結果は残せなかったけれど、ベターではあった、と割り切るとして。
この勝ち点1を次につなげていかねばなりません。


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第15節 福島ユナイテッドFC戦

2022-07-02 05:28:27 | カターレ富山
6月のリーグ戦で4戦全勝、かつ全試合無失点という、この上ない戦績を収めたカターレ。クラブ新記録を達成した連勝をさらに伸ばすべく、そして勝ち点1差にまで迫った首位を奪取すべく。7月の初戦、アウェイ2連戦の1試合目に、とうほう・みんなのスタジアムにて福島ユナイテッドFCと対戦します。

開幕から3連勝、第7節まで4勝3分けと無敗を継続するなど、いわゆる開幕ダッシュに成功した福島。
福島ダービーとなった第8節のいわき戦で初黒星を喫したものの、そこまでわずか3失点と堅守を維持していました。
同じ頃、開幕ダッシュに失敗していたカターレ。開幕戦こそ勝利したものの、そこから1分け3敗と大きく躓き。藤枝戦、鳥取戦と連勝して持ち直したかと思いきや、第8節の鹿児島戦で4失点の大敗。早くも今季4敗目を喫し、その時点での失点15はリーグワーストと、散々な戦績でした。
そんななかで。
ある意味、運命の分岐点となったのが、天皇杯2回戦でした。
前回王者・浦和に0-1と惜敗した福島。そして、2点を先行しながらも最終盤に逆転され神戸に敗れたカターレ。どちらもジャイアントキリングを逃し、敗退となってしまった結果は同じでしたが。
続く第11節・藤枝戦で、まさかの6失点で大敗した福島。北九州戦で1-1、岐阜戦と八戸戦はそれぞれ0-1で敗れ、連敗。
まさかの急ブレーキとなった6月、1分け3敗で、得点がわずかに1、積み重ねた勝ち点も1という・・・開幕ダッシュからは信じられないほどの反転ぶりとなってしまっています。
一方のカターレは、6月は4戦全勝で勝ち点+12、失点0という・・・開幕ダッシュ失敗からは信じられないほどの反転ぶり。
まさに両極端とも言える、両チームにとってのここまで。
シーズン折り返しを迎える7月に入るわけですが。
言うまでもなく、連続勝ちなしの負の連鎖を食い止めねば、と気合を入れて臨む福島。
対して、クラブ新記録の6連勝という流れをさらに更新、勢いを加速せねばならないカターレ。
思いがぶつかる今節であるからこそ。
止まることなく勝ち続ける気概を、勝利に結びつけねばなりません。

前節の八戸戦では、開始9分という早い段階で得点機会阻止で退場者を出し、10人での試合を強いられてしまった福島。
劣勢を強いられながらも粘り強くプレーし続けたものの、89分に痛恨の失点、敗戦を喫する悔しい結果となってしまったのでした。
それでも。
その八戸戦で、長らく戦線を離れていた樋口 寛規が戦線復帰。今節は累積警告で欠いていたキャプテン・諸岡 裕人も戻ると、ポジティブな要素もあり。
特に、個人的にカターレの宿敵認定して警戒している樋口。
昨シーズンのアウェイ戦では、今瀬、マテウスの得点でリードし、後半アディショナルタイムには大野がダメ押しの3点目を奪い、勝利をほぼ確実なものにしましたが。
それでも!と意地を見せたのが樋口。
試合終了間際の90+4分、一矢報いるゴールで零封負けを阻止してみせたのでした。
チームの中核選手として、ベテランとして、現状を憂う気持ちは誰よりも強いはず。
そんな彼が牙を剥く、となれば・・・ここまで5連続無失点を続けるカターレにあっても、ゆめゆめ油断することなどできません。むしろ、その気迫をリスペクトしつつも、ギアを上げて抑え込み、無失点継続に繋げねばならないことは必定と言えるかと。

今節に期待したいのは、やはり昨シーズン福島に所属していた鎌田でしょう。
カターレのメンバーのなかでも一際ガッツあふれるプレーで盛り立てている彼のこと。古巣相手の凱旋試合にかける意気込みというものが格別であろうことは、容易に窺い知れます。
昨シーズン応援してくれたファン・サポーターに、今度は強力な対戦相手として立ちはだかり、健在ぶりを存分に見せつけてほしい。そう願います。
そして、同じく気持ちのこもったプレーぶりで魅せる吉平の活躍にも期待。
前節のゴールは相手選手に当たってコースが変わったということはあったにせよ。遠目からでも積極果敢に狙っていくという意思がもたらしたゴールであることは明らかで、単なるまぐれやラッキーなどでは決してありませんでした。
今節もまた、アグレッシブに狙っていってほしいです。なんなら、1点と言わず2点、3点でも。
前節、愛媛に無得点で敗れた鹿児島。それまで続けてきた開幕からの連続得点試合が途絶えることに。
それにより、現時点で連続得点試合を続けているのは、カターレのみ。
今節もまた、継続するために。
吉平には、連続ゴールで更新してやるぜ!との気概をもって挑み、成し遂げてほしい。そう期待します。

鎌田にとっての凱旋試合ということは前述の通りですが、今節は、もうひとつの再会が。
昨シーズンカターレに所属し、今シーズンは福島に移籍していた鈴木 翔登が、6月いっぱいをもって本人とクラブ双方の合意の下、契約満了。引退を表明しました。
今節終了後、引退セレモニーが行われるとのこと。
カターレではあまり活躍の機会がなかったけれど、それでも。2021シーズンをともに戦い抜いた大切な仲間のひとりであったことは間違いありません。
そんな彼に、カターレの選手たちが出来ることは何か?
昨シーズン、共に努力し、研鑽を積みながらも成し遂げられなかった、悲願であるJ2復帰。それを今シーズンこそは成し遂げること、それ以外にないでしょう。
その意思をプレーで示す意味でも。今節、勝たねばなりません。

新記録は、打ち立てた。けれど、それで終わりなんかじゃない。
6連勝の次は、7連勝。
いつまでだって、続けてやる!
勝利とともに、無失点も継続せねばならないなかで。終わりにしていいのは、複数得点できていない状況だけ。
勝ちながら、さらに強くなる。
7月以降も、優勝を目指さねばならないクラブに、止まることなど許されない!

勝ち続けろ、カターレ!!!

勝たれ!!!富山!!!!!
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