行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

第31節 アスルクラロ沼津戦

2023-10-15 06:26:58 | カターレ富山
シーズン残り8試合。かつてないほどの大混戦のJ3リーグではあるものの、そろそろ昇格をめぐる戦いも生き残りがかかってきます。
現在2差で昇格圏外の最上位にいるカターレ。
もっと厳しい状況に置かれているクラブも多くあるなかで。あるいは、既に可能性としては数字だけで、現実的ではないというところもあるなかで。
愛媛、鹿児島の結果次第というところもあるにせよ、充分に可能性のある位置にいることになります。
しかし、だからこそ。
ここであえなく敗れて引き離されるようなことがあれば、そのリカバーが出来る期間というものは、決して長くはありません。それをゆめゆめ忘れてはならない。
もちろん、狙うは3連勝。
これまでの対戦成績では大きく負け越している、さらに前回対戦でも敗れている沼津が相手ではありますが。
先のホーム戦・愛媛戦だって、前回敗れている首位を相手にリードを奪われるという、厳しいにも程がある展開。それでも、勝った。勝ちきってみせた。
ならばこそ。
10月ホーム戦は、いずれも前回敗れた相手とのリベンジマッチ。なんなら、次のアウェイ鳥取戦も含めて、10月は5試合中4試合がリベンジマッチですが。
それを制し、勝ち続ける底力。
昇格を実現するにあたっては、避けて通れない道。
勝つしかありません。3連勝を成し遂げるしかありません。

沼津との前回対戦は、シーズン開幕直後の第2節。
開幕戦のYS横浜戦を制し、連勝スタートを狙った対戦だったものの・・・1-2で敗戦、今季から沼津の監督に就任した元日本代表・中山 雅史。日本サッカー史に名を刻むレジェンドの、監督キャリア初勝利を献上してしまったのでした。
その勝利から勢いをつけて、シーズン前半戦では常に上位をキープ。昇格はもちろん、優勝すら狙えるような順位で推移していました。
・・・が。
シーズン後半戦にさしかかると、その勢いが暗転。3連敗を喫し、勝利を挟んでまた連敗と、みるみる順位を落としてしまうことに。
4連敗を喫したカターレが他人のことを言う資格などありませんが・・・もしも、の話。もしも、富山も沼津もしっかりとシーズン前半戦の勢いを継続していたとしたら。
鹿児島や今治の復調を許すこともなく、昇格争いもここまで混沌としていなかったのではないでしょうか。
傍から見ているぶんにはリーグを面白くしていたかもしれませんが、当事者としてはたまったものではない。
それでも。
同じような時期に低迷を経験しながらも、シーズン前半の貯金がものをいったということか。
現在昇格圏と2差の3位・カターレに対して、9差・11位の沼津。
残り試合数と同等の勝ち点が、逆転可能なボーダーラインという見解に照らし合わせたならば。沼津にとっては、いよいよもって崖っぷちという状況にあると言えます。
前節、岐阜に敗れて3連敗となっている沼津。ここでもし4連敗となれば、いよいよ脱落か。今節での勝利が、生き残りにかける最低条件。
それでも。
連敗中とはいえ、なにもかもがダメでなす術なく敗れているかといえば、決してそんなことはなく。直近3連敗も、いずれも1-2の敗戦。前節は、今夏加入した元日本代表・川又 賢碁が移籍後初ゴールを挙げてみせました。
長く沼津を支えるベテラン・染矢 一樹が戦線復帰、FWブラウンノア 堅信がここまで10得点6アシストと活躍しているなど、連敗中にあっても、決して悲観的な要素ばかりなどではありません。
もう一押しあれば勝利前回対戦で破った富山を再び撃破せんと、気合を入れて乗り込んでくることかと。につながるはず、という意識は、強く持っているはず。
前回対戦で破った富山を再び撃破せんと、気合を入れて乗り込んでくることかと。

迎え撃つ、カターレ。
直近は2連勝、3連勝をかけた戦いとなりますが、決して油断することなく気を引き締めて臨まねば。
首位の愛媛、最下位の北九州と続く対戦でしたが、順位に関係なく、勝つことの難しさを思い知らされた対戦でした。
どちらに転んでもおかしくなかった展開で、相手の決定力不足に助けられたシーンも少なからずありました。真逆の結果、連敗を喫していた可能性も、決して低くはなかった。
けれども。
勝ちきったこと、2連勝を挙げたことは、紛れもない事実です。
試合内容では、相手のほうが良い時間帯も多かった。けれど、誰も諦めることなくプレーし続け、勝利への意志を結果につなげてみせた。
混戦を勝ち抜くにあたり、それが何よりも重要。その意思を勝ちながら醸成できたことは、大きな意味を持ちます。
今節もまた、連勝継続というミッションに果敢に挑み、成就させていかねばならないならば。成功体験を糧とし、見事成し遂げねば。

勝っているときはメンバーを大きくいじらない、というのはセオリーとして。スタメンに関しては、前節を踏襲したかたちとなるのではないかと。
そんななかで、敢えて、前節ではスタメンではなく途中出場だった大野を推したいと。
試合途中から出場し、労を厭わず前線から体を張ったプレーで献身的にチームを助ける姿勢は、とても素晴らしい。
ただ、だからこそ。
だからこそ、FWとしていちばんの働きーーーつまり、ゴールでもって、チームに貢献してほしいです。
試合終盤に、カターレの勝利を確信させる、同時に相手の心を折るような得点でもって、連勝の流れを確たるものとしてほしいです。
昨シーズンのホーム沼津戦。0-0のままに後半アディショナルタイム、スコアレスドロー決着が濃厚であったなかで。
大野が目の覚めるようなボレーシュートを突き刺し、劇的な勝利を挙げたのでした。
月間最優秀ゴールにも選出された、鮮烈なゴール。その活躍を、今節もまた見たいです。
思えば、一昨年・2021年のホーム沼津戦でも、花井が強風吹きすさぶ中で見事としか言いようのない直接FKをぶち込み、月間最優秀ゴールを受賞しました。
だったら。
3年連続での月間最優秀ゴール、狙っていくしかないでしょうよ。

勝てたとしても上位の愛媛、鹿児島がコケない限り差は詰まらず、勝てなければ差は開くだけ、ですが。
相手の結果に関与することは出来ない。けれど、カターレが勝つことでプレッシャーをかけることは出来ます。
できることを、すべてやる。
勝たねばならない戦いを制することは、その最たるもの。負けていい理由は、なにひとつありません。
同時に、追われる立場でもあるカターレは、上だけ見ていて下から足元をすくわれるわけにはいかない。
生き残りをかけた沼津の必死さ。それをいなし、勝ちきり・・・言い方は悪いですが、踏みつぶして蹴落としていかねばならないところ。
当然、相手にも必死な思いが、情熱がある。
けれど、「そんなもん知らん」という頑強な意志でもって、跳ね返さねばならないのです。
ホーム沼津戦を制し、リベンジを成し遂げる。
苦手とされる相手すら、カターレの行く手を阻むことは出来ないーーーそんな強い意志をもって、勝利に、連勝につなげねば。

勝つべき試合を、勝つ!
連勝継続、揺るがぬ意志で臨め!!

勝たれ!!!富山!!!!!
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示した勝利への意志。しぶとく勝ちきり、ウノゼロ勝利で2連勝 ギラヴァンツ北九州戦

2023-10-09 20:32:38 | カターレ富山
1-0で勝利!
10年ぶりのハットトリック達成で首位撃破という前節の手応えを、止めることなく今節の連勝につなげねばならないーーー首位とか最下位とかは関係なく勝利を追い求め、勝ち点3につなげねばなりませんでした。
最下位の北九州ならば楽に勝てるかといえば、決してそうではなく。少なからずピンチの場面もあり、ヒヤリともさせられましたが。
それでも。
ワンチャンスを確実にものにして、先制。
反撃に遭いながらも、しっかりと集中力を切らすことなく防ぎきり。追加点こそなかったものの、点差を最後まで守りきり、見事に勝利。
攻守にしぶとさを見せての、8試合ぶりのクリーンシート達成。ここ最近勝てなかったアウェイ戦で、価値ある勝ち点3を持ち帰ることが出来たのでした。

変則的な日程により、木曜日に行われていたFC大阪ー鹿児島戦。そこで2位の鹿児島が既に勝利をおさめているのを知っていたなかで・・・勝たねば差を広げられてしまうことが確定していた中での試合。プレッシャーも、当然あったことかと。
いかに最下位に沈む北九州とて、だまってやられてくれるほど甘い相手などではないことは、明らか。
いかに勝ちきり、連勝を成し遂げるか。継続性が求められました。
前節からの良い流れを汲む連勝を目指して、ということでしょう。前節・愛媛戦とまったく同じスタメンで臨むことに。
4連敗から勝利し連勝を狙った先の長野戦では、継続性を発揮することが出来ずに敗れました。それを繰り返すわけにはいかなかったところ。
試合開始早々に、前節の先制点を彷彿とさせるマテウスのドリブル突破からのシュートが。GKがこぼしたところを陽次が詰めて決められたらよかったものの、惜しくもゴールはならず。
それでも、連勝を狙う気概というものは感じられ。後手後手に回って敗れた長野戦は繰り返さないであろう希望が持てました。
ただ、代わりと言ってはなんですが、北九州に攻め込まれてのピンチも。
MF岡田 優希のシュートがバーに直撃、そこからの2次攻撃で決定的なヘディングシュートにつなげられるも、田川のファインセーブで阻止という、なんとも危ないシーンがあったり。
その後、前節を彷彿とさせるエリア内でこぼれ球を蹴り込むシルバのシュートがあったものの、ゴールならず。
前半終了間際には、前が空いた状態でゴール前へのスルーパスを通されて絶体絶命の場面を迎えるも、田川が伸ばした右手一本で阻止という超絶ピンチも切り抜け。
両チームにとってチャンスもピンチもありながらも、スコアは動かず。
0-0でハーフタイムを迎えることとなりました。

北九州にとっても、連敗阻止をかけたホーム戦。やはり、一筋縄ではいかない。
けれど、勝って勝ち点3を積み上げねばならないのはカターレとて同じ。
そう、既に今節の勝利を決めている鹿児島に引き離されるわけにはいかない。ドローではなく、あくまで勝ち点3が必要でした。
勝負の後半、いかに先制して勝利の道筋をつけるかーーー。
そう思っていた後半のキックオフから、わずか2分でした。
相手陣内左サイドで得たFKの場面で、キッカーは左利きの椎名。その左足からの巻いていくボールに、ゴール前で合わせていくという場面で。
ゴール前で横一線に並んだ選手たちの中で、最も左、つまりニアサイドにはシルバが。前節のハットトリックのこともあれば、当然相手も警戒して気を向けていたことでしょうが。
椎名のキックはそのシルバではなく、2列目に走り込んできた今瀬にピタリと合わせられ。それを冷静に蹴り込み、見事にゴール!
今瀬の今シーズン初ゴールによって先制に成功したカターレ。連勝に向けた機運が、一気に高まったのでした。
その後は、同点・逆転を狙う北九州の攻勢を耐える展開。なかなか突き放す追加点を挙げる展開に持ち込めなかったものの、それでも。
誰一人として気を抜くことなく、しっかりと集中したプレーを続け。
5分あったアディショナルタイムもしのぎ切り、タイムアップ。
実に8試合ぶりとなる無失点によって、7月以来の連勝を達成したのでした。

上位戦線に喰らいついていかねばならないところで、勝利した鹿児島に離されるわけにはいかないというプレッシャーもあったなかで。しっかりと勝ちきり、勝ち点3を積み上げたことで差を2のままでキープ出来た意義は、大きいです。
2連敗中であった首位の愛媛がドローに終わり、勝ち点1に止まり。2位以下との差が縮まることとなりました。
縮めることができたのも、勝ちきったが故。あらためて、勝つことの、連勝していくことの大切さというものが浮き彫りとなったかたちでしょうか。
まだまだ予断を許さない状況は続きますが。
やらねばならないことを、やりきる。それが状況にどう影響するか。
今節の勝利で、その再確認が出来たことかと。
今節の勝利から得た経験値をフィードバックし、続くホーム沼津戦での勝利につなげて、3連勝を成し遂げるために。
面白くなっていくのは、まだまだこれから。
勝利を目指し、精進していかねば。
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第30節 ギラヴァンツ北九州戦

2023-10-07 14:49:06 | カターレ富山
今シーズンいちばんの重要な試合、まさに天王山として臨んだ前節・愛媛戦。
幸先よく先制したけれど、前半のうちに逆転を許す苦しい展開となったものの。
決して勝利を諦めずに奮闘、遂にはシルバのハットトリックで逆転。ただの1勝以上の大きな意味のある勝利を挙げ、脱落の恐れもあった昇格戦線に、しっかりとこらえてみせたのでした。
首位撃破の勢いを連勝につなげねばならない今節。アウェイで挑むは最下位・北九州。
もちろん、最下位だから勝てるという単純なものではないことは確か。
それでも。それを、単純な結果に、波乱なしの上位チームが勝ちきる結果に落ち着けねば。
先の首位撃破の価値を、連勝で継続、さらに高めていくために。
必ずや、勝ちきらねばなりません。

北九州との前回対戦は3月、ホーム開幕戦にまで遡ります。
YS横浜とのシーズン開幕戦で勝利を挙げたものの、続く沼津戦では1-2で敗戦。連敗阻止を、そしてホーム開幕勝利を期して臨んだ試合でした。
前半に吉平の2ゴールでリードして折り返したものの、後半にMF乾 貴哉に続けて2点を返され、試合を振り出しに戻されることに。
ドロー決着かと思われた試合終了間際、この試合2度目のPKシチュエーションで、シルバが見事に決めきり、決勝ゴール。接戦をモノにして、ホーム開幕勝利を飾ったのでした。
この状況、なにかここ最近の状況に似通っているようにも思えます。
連敗を4で食い止めるFC大阪戦の勝利を経て、連勝を狙った長野戦であったものの、及ばず敗れてしまったこと。開幕連勝を果たせなかった沼津戦の敗戦に似ています。
そして・・・沼津戦でもそうであったように。長野戦でも、シルバが試合終盤に一矢報いるゴールを決め、抗ってみせたのでした。
そして、その次の試合ではシルバが決勝ゴール。敗れながらも決めた前の試合が無駄ではなかった、と証明してみせた、と。
転んでもただでは起きないという、その精神。それを、前回は長野戦の引き分けで終わったところ、今度は連勝へと繋げていかねばなりません。

その前回対戦以降、低迷が続く北九州。
なかなか浮上のきっかけを見出せず、一時期19位となったものの、ここ最近は再び最下位に。苦しい状況が続いています。
昨シーズンまでと違い、JFLの上位の状況次第では、降格があり得る今シーズンにあって。状況を重く見て、8月末をもって田坂 和明監督を解任、スポーツダイレクターの職に就いていた小林 伸二氏が監督に復帰し、巻き返しを誓っています。
ただ。
前節は、直近19位の相模原との直接対決に必勝を期して臨んだものの、裏天王山決戦に敗れてしまうことに。
せっかくの先制ゴールもフイ、逆転負けをくらってしまい、詰めたかった勝ち点差を逆に広げられ、7の差をつけられることとなってしまったのでした。
裏天王山で逆転負けをくらって敗れるという無念--ー2014年、讃岐との直接対決に敗れ、それが降格の一因ともなったカターレにとってみれば、身につまされるものがありますが。
それでも。
その当時、最下位に低迷していたカターレを、どの対戦クラブも踏んづけていった。
年間5勝というガッカリにも程がある現実というものを、突きつけられた。
その無念を知るからには。
同情はする。けれど、勝利は譲れない。
カターレがやるべきことは、最下位クラブ・北九州に容赦なく勝ちきること。2014年当時にやられていたように。
そこに、一片の容赦も不要です。
それでなくとも、シーズン後半戦に入ってこのかた、順位表のボトムハーフのクラブに勝利を献上してしまっているのだから。相模原しかり、長野しかり、讃岐、福島、岩手しかり・・・。
その上に、最下位・北九州にまで勝利をくれてやるわけには、断じていかないのだから。
北九州にとっては、前回対戦の敗戦、さらには昨シーズンのホーム最終戦でも終了間際に決勝ゴールを奪われるかたちで敗れている富山戦。
そのリベンジにかける思いは当然のようにあるでしょうが、だからと言って譲るわけにはいかない。
やるべきことは、ひとつ。
勝つこと。
もし、順位相応に勝利へのハードルが他クラブよりも高くなかったとしても。
それはそれとして。だったら、4-0、5-0とかの圧勝劇での勝利を狙うべきで。
昇格争いのライバルクラブに対して、得失点差で後れをとっているカターレにあっては。
勝つのは最低条件として。複数得点も、一片の情け容赦なく狙っていく。
連勝必須、その思いを2連勝に、その先の連勝に、なんなら最後まで勝ち続ける10連勝につなげてく、その気概が必要なのだから。

直近2試合で4ゴールの荒稼ぎ、3試合連続ゴールの期待がかかるシルバの活躍が見たいのは、もちろんですが。
前節の愛媛戦で、そのシルバのハットトリックにつなげた選手たちにフォーカスし、今節もまた活躍して連勝につなげてほしい、そう願います。
先制ゴールにつながった、マテウスの素晴らしい突破。これまであまりなかったブラジル人コンビの同時起用ですが、その有用性を結果で示してみせました。
盟友であるシルバのハットトリックに、おおいに刺激を受けたことでしょう。それを、ストライカーたる自身のゴールにも昇華してほしいところ。また、CKの場面ではキッカーも務めていましたが、そこでも質の高いキックでもって、チャンスをゴールにつなげてほしところです。
次に、安光。
自らの寄せの甘さが招いてしまった、失点シーン。無念であったことでしょう。
けれども、そこでへこたれることなく、真摯にプレーし続けた。なかなかうまくいかない時間帯がつづいたものの、それでも続けていた。それが相手選手3人のちょうど真ん中あたりに絶妙なスルーパスを放り込むことにつながり、それに反応したシルバの同点ゴールという結果に。
自身のプレーに自信を持つことの大切さを、今一度学んだのではなかろうかと。その経験を、今節の勝利に向けてフィードバックしてほしいです。
そして、松岡。
正直言って、普段の彼からすれば、とても満足のいくクオリティではないプレーが見受けられたものの。しかしながら、決勝ゴールにつながるゴールラインギリギリからのアシストに関しては、間違いなく良い時の彼のプレーにほかなりませんでした。
全ての出場試合で完璧なプレーが出来れば、それに越したことはないでしょうが・・・現実には、試合によってコンディションの良し悪しはあるもので。
そんななかでも。勝つためにプレーするというその意思を、しっかりと自覚していたこと。それを逆転勝利につなげたこと。
そこで得た経験を、前節のようなアシストはもちろん、今度は自らのゴールに反映させてほしい。そう願います。

ここ最近、アウェイ戦では負けが込んでしまっていますが。その悪しき流れを断ち切る快勝でもって、今後に続いていく連勝へとつなげてほしいところ。
勝つのは当然として。複数得点を果敢に狙い、昇格戦線の優位性への一助とせねばならないところ。
前節、先制しながら逆転負けをくらった北九州。気持ちを整理し、あらためて無失点を誓って今節に臨むことでしょうが。
一方、先制しながら逆転されたものの、そこからさらに逆転し返すことで勝ってみせたカターレ。
その差を、見せつけねばならないところ。
そこで勝ったからこそ3位という上位に位置することを、勝利という結果で見せつけねば。
北九州にとっては、直接対決に敗れて7差となった19位との差ではあるものの、まだあきらめてはならないと。まずは今節勝利して勝ち点3を積み上げたなら、まだいけるという手応えを得られるならば。今節の富山戦、負けるわけにはいかないと待ち構えていることかと。
カターレにとっても、首位との差を埋めねばならない以上、どうしても落とせない一戦。
上位の愛媛、鹿児島とは直接対決が済んでおり、それらクラブがどこかでコケない限りは抜けない。それ以前に、自分たちがコケていては、話にならない。
昇格にむけて、粛々と勝ちに行く。
最下位相手でも、容赦なし。いや、むしろ・・・ここまで取りこぼしてきた試合、前回対戦のリベンジを許してしまった試合の多さを思えば。
一片の油断すらなく、完膚なきまでに勝ちきる、そんな厳しさを勝利につなげねばならないところ。
そのミッションに挑み、しっかりと完遂してほしいです。

最下位相手だから楽に勝てる、なんてことは無い。
気を引き締めてかからねば、勝たねばならなかった試合を落としてしまってからでは遅いのだから。ゆめゆめ油断することなく、撃破せねばなりません。
昇格するということは、ライバルクラブを蹴落とすということにほかならず。
カターレのファン・サポーターが期待をかけるのと同じように、各クラブも地元の期待を背負っています。けれど、「そんなもん知らん」とばかりに、無慈悲にその夢をつぶしていくより他ないのです。自分たちの悲願成就に向けては。
むしろ、ただ勝つだけに留まらず、大量得点で圧勝するくらいの、血も涙もないのかとツッコまれてしまうくらいの勝利を奪わねばならないところ。
そこに、油断も慢心もあってはならず。
ただひたすらに勝利を追い求める貪欲さ、それをもって、必ずや連勝をなしとげねば。

波乱は、無しだ。3位富山が最下位北九州を打ち破る、順位通りの結果を!
むしろ、「そこまでやるか?」と引かれるくらいの圧勝劇を!
昇格戦線で譲る気など微塵も無いと、勝って証明してみせろ!

まずは、2連勝。その先へとつながる勝利を、アウェイの地から持ち帰れ!!!
勝たれ!!!富山!!!!!

追伸
今節までのあいだに、駿太の現役引退が発表されました。
試合出場機会が減少したわけではなく、プレーの質があからさまにおとろえたわけでもなく。その意味で言えば、前節こそ出場がなかったものの、ほぼ全試合に出場、そしてハットトリックのシルバに追い越されたとはいえ、ここまで7ゴールと、チームトップクラスの得点を重ねているくらいで。
それでも、決めた。本人にとっての決断であれば、他者がどうこう言うものではないでしょう。
ただ、それでも。
一般的なシーズン終了間際などではなく、残り9試合という今のタイミングでの発表は。すなわち、残り試合を勝ちきってJ2復帰という悲願を成就し、引退への花道とするーーーそんな決意の表れ。
だったら。それを成し遂げたあかつきには、最終戦セレモニーで笑顔で送り出せるように。駿太の思いを胸に、勝利を重ねていかねばなりません。
そして、去る者あれば来る者もあり。
筑波大学の瀬良 俊太の来シーズン加入内定が発表されました。
シュンタからシュンタへと引き継がれるバトン。先に特別指定選手として加入が内定しているヨシキ、ショウセイともども、カターレの未来を担っていく選手たちにむけて、今しなければならないことはと言えば。
もちろん、悲願を成就し、J2復帰を成し遂げること。そして彼らのプロキャリアのスタートを、J2の選手として迎えられるようにすること。それに尽きるかと。
来年の話をすると鬼が笑うとか言いますが。まずは、今シーズン残り試合を全身全霊で。
勝利を追い求めていかねば。
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ハットトリックにはハットトリックを!リベンジの逆転勝利で首位撃破 愛媛FC戦

2023-10-02 23:45:02 | カターレ富山
3-2で勝利!
今シーズンのなかでも、その結果が、勝敗がとりわけ大きな意味を持つこととなった今節。
首位・愛媛に対して幸先よく先制したのもつかの間、前半のうちに逆転を許してしまうという厳しい展開。
前回対戦同様に、逆転負けを喫して苦杯をなめることとなってしまうのか?
あるいは、意気消沈して勝ちをあきらめた者もいたかもしれません。
けれども。
劣勢にあっても、カターレは決してあきらめなかった。
やられたら、やり返す。
ハットトリックをくらって逆転負けを喫した前回対戦、そのリベンジに・・・こんなことが、本当にありえるのか。
目には目を、歯には歯を。ハットトリックにはハットトリックを!
Jリーグ参入後クラブ史上2度目、ホームでは史上初となるハットトリック達成でもって、逆転勝利。ただの1勝どころではない、大きな大きな勝ち点3を得ることが出来たのでした。

前節・長野戦での被ハットトリックによる惨敗でもって、否が応にも思い出された、愛媛との前回対戦。すなわち、2点差をハットトリックでひっくり返されての逆転負け。
それでも。
ネガティブなイメージを引きずることで勝てるものも勝てなくなってしまうことがあっては、言語道断というもの。
連敗断固阻止のために勝たねばならないならば、その相手が首位であろうが関係ない。必勝の気概が求められました。

前節の敗戦を受けて、あるいは対愛媛戦への対抗策か。いずれにせよ、前節のスタメンから5人を変更と、編成にテコ入れをして臨むことになった今節。
個人的に期待をかけていた大野はベンチスタートとなった一方で、代わってマテウスがスタメン起用となりました。
そしてボランチには、前節の終盤で意地のゴールを決めて一矢報いたシルバが。
ここまであまり無かったーーー過去1例だけか?という、ブラジル人コンビが揃ってスタメン起用となったのが印象的でした。
シーズン序盤に4試合連続4ゴールを挙げて以来、久しくゴールが無かったシルバでしたが。ハットトリックをくらって敗戦濃厚な状況であったものの、それでもただ敗れるを良しとせず、最後まで足掻いて見せての意地の今季5得点目。
それを活かすも殺すも今節の頑張りにかかっているーーーそんな思いとともに試合に臨んだのではないかと。

必ずかたねばならない試合、とにもかくにも得点しなければ話にならない。
そんななかで、21分。先制ゴールを挙げたのはカターレでした。
CBの今瀬が、彼の持ち味でもある中央からの縦への速いパス。カウンターの起点となりました。
それを受けたマテウスが、鮮やかなターンとともにドリブル突破。
通常であれば、後方からのパスを受ける→ターンして前を向く→ドリブルで駆け出す、という3アクションの流れとなるところ。
それを、受けターン→ドリブル、という2アクションに省略、相手を置き去りにするという素晴らしいアクションでした。
そして、素晴らしかったのはマテウスだけでなく。左から伊藤、中央からシルバ、右から椎名がタイムラグ無しで彼に続き、ペナルティエリア付近で4対3の数的優位を形成。
伊藤に振って中央へ折り返し、ちょっとマテウスの体制が崩れてしまったものの、そこに詰めるシルバ。そのまま右から上がってきた椎名に流してシュートか?と思いきや、シルバが反転シュート。その連携にターゲットを絞り切れなかった愛媛。
見事に決まり、シルバにとって2試合連続ゴール。価値ある先制点となったのでした。

ただ・・・。
僅か10分後の31分、MF曽根田 穣に決められてしまい、追いつかれてしまうことに。
なまじ、先制点が良かっただけに、と言うべきか。勢いを継続して追加点をうばうべきところで、逆に決められてしまうという。
それも・・・相手の上手さというよりも、自分たちの甘さによるもので。どうしても防げない失点ではなかった。
安光にしても、ペナルティエリア内でファウルをしてはならないとの意識があったのでしょうが、それでも・・・甘かった、と言わざるを得ません。的確に寄せていれば防げたであろう失点。
プロ2年目ではあるものの、本格的にチームの主力としてプレーするのは今シーズンが初という安光。経験不足、と断じるのも酷ではあるものの、それを失点の、敗戦の言い訳にするわけにはいきません。
それでなくとも、かたねばならない首位・愛媛戦。
このまま終わるわけにはいかない、なんとか厳しく当たり、追加点を許さない守備を構築せねばーーー。
そう、思っていたのですが。
その意気込みが、仇となってしまったとでも言うのか。
42分、大山がペナルティエリア内で倒してしまったとしてPKに。
キッカーは、ここまで11ゴールを挙げている愛媛のエース・松田 力。
なんとしても阻止してくれ田川!
その思いが通じ、シュートがポストに跳ね返りーーー次の瞬間、逆のポストに当たってゴールに吸い込まれてしまうことに。
前半のうちに逆転を許してしまう苦しい展開。
またか・・・また、逆転負けを喫してしまうというのか?

勝負の後半でしたが・・・どうにも、上手くいきませんでした。
後方からパスを繋ぎつつチャンスをうかがい、なんとか自分たちのペースに持ち込んでいこう、という意図はわかるものの。
どうにもクオリティが低く、ミスも多く。
なんとか相手の攻勢こそ防ぐものの、いざ自分たちのターンで、積極的に出られない。
愛媛としては、推進力を出せないままにパスを回されているぶんには脅威でもなく、やらせておけ、くらいのものであったでしょう。
そこを勇気をもって突破し、自分たちから得点の流れを作り出さねばならなかったのですが・・・いかんせん、その決め手となるアクションにまでは至らず。
正直言って、もっとやらねばならないところが出来ていないというもどかしさばかりが募る展開。そして、時間が刻々と過ぎていくという。
途中出場の松岡も、うーん、と首をひねる出来。
過度な期待とか高望みとかではなくて。良い時の彼であればやらないボールロストとか、もっと出来るだろ?という突破失敗とか・・・いつものキレがあれば、もっと!という、なんとももどかしいプレーぶりで。
大事な大事な、今シーズン1,2を争うほどに重要な試合であるはずの今節。
それが、これでいいのか?
前回同様に逆転負けでいいのか?
いいわけがない。
けれど、このままではーーー。

「次の1点」をめぐる攻防も、試合終盤へ。
73分、松岡のシュートはポストに嫌われてゴールならず。
PKに続いて、また邪魔だてするのかよ!という憤慨の、その直後。
カウンターから抜け出されてしまい、ベン ダンカンにGKと1対1という場面を作られる致命的なピンチ。
しかし、今度はポストに救われるかたちで胸をなでおろすことに。
もちろん、試合は終わっていない。いないからこそ、どうにかせねば・・・このままでは、敗戦あるのみ。

けれど。そもままでは、終わりませんでした。
本当のところがどうあったかはわかりませんが、あるいは、愛媛のほうには「このまましっかり1点差を守り切ったら勝てる」という意識があったのかもしれません。かならずしも突き放す追加点にこだわらずとも、と。
一方の、攻めあぐねていたカターレでしたが。
それでも。
上手くいくばかりでない、上手くいかないなかにあっても。決して、勝負を投げたわけではなかったのです。
試合も大詰めの80分。シルバが2点目のゴールを決め、試合を振り出しに戻すことに成功しました。
自らの甘さが失点を招いたかたちの安光にとって、苦しい試合展開であったと思います。けれど、それでも勝利を信じてプレーを続け。左サイドから中央へ、3人いた相手選手のちょうど中間という絶妙な位置へとパスを蹴り出すと。
それに即座に反応したシルバ。彼もまた、虎視眈々と得点のチャンスを狙っていたのです。
敗色濃厚、重苦しい雰囲気が漂っていたスタジアムが、一気に沸き立つ同点ゴール。
そうだ、負けない!負けてたまるかよ!

上手くはいかなかった、やりたいサッカーが出来ていなかった。
けれど、勝利をあきらめていたわけでは、決してなかった。選手たち全員が。
86分。
これまであまり良いところのなかった松岡もまた、あきらめてなどいなかったひとり。その彼が、果敢にゴールラインギリギリからマイナスのクロスを上げると。
それに相手選手と競り合いながらも飛び出し、頭で合わせたのはシルバ!
3度、ゴールを揺らすハットトリック!土壇場で、逆転に成功!
スポンサーボードを飛び越え、ゴール裏にまで駆けてくる選手たち!つい10分前くらいまで重く沈んでいた空気はどこへやら、興奮と歓喜のるつぼと化す県総!
残り時間も、途中出場の大野らが頑張りを見せて積極果敢にボールに食らいつき、相手の攻撃を封じると。
タイムアップ、試合終了。
劇的な大逆転でもって、勝たねばならない大一番を制したのでした。

愛媛の同点となったゴールを決めた曽根田が試合後に「悔しい。この悔しさはこれまでのプロ経験の中でも一番かもしれない」とコメントしたようですが。
いやいや、その悔しい思いを、我々はあなたたちにやられているんですよ、と。
なんなら、前節にそれを蒸し返されたばかりですよ、と。
確かに、思っていました。ハットトリックにはハットトリックでやり返せ、と。
それでも・・・よもや、それが現実になるとは。
2013年9月のアウェイ福岡戦で苔口が達成して以来という、10年ぶりとなるハットトリック。リーグ戦においては、ホームでは初の快挙。
順位が3位に上がったとはいえ、昇格圏とは2差。まだなにも成し遂げてはいません。
それでも、ハットトリックの快挙、リベンジの首位愛媛撃破は、ただの1勝以上の価値ある勝利であったことは、間違いありません。
ここで勝つか負けるかで、天と地の差があったでしょう。
そこを、勝ちきった。
希望を繋いだ。
この試合が証明してみせました。停滞感を破るのは、数字や理屈じゃないんだ。勝つという意思なのだと。
厳しい戦いは続きますが、それでも。
負け試合ながらも投げ出すことなく一矢報いた前節のゴール。それが今節の勝利につながったように。
なんとでもなるはずだ。
ならば、勝つのみ。勝ち進むのみ。
戦いは、まだまだこれからです。
コメント
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