国の登録有形文化財に指定された天竜浜名湖鉄道の36施設をシリーズでご紹介しています。
今回はまず、浜名湖の北に位置する「西気賀駅」です。ここの駅舎とホームの待合所が指定されています。駅舎(本屋)は木造平屋建て、赤色の煉瓦で葺いた寄棟造りの建物です(小画像)。待合所には当時の造り付けの木製ベンチがあり、木製改札口も残されています(下画像左)。
上り線ホームには木造平屋建て、片流れで波型スレートぶきの待合所があります。ホームに面した面は解放され後の3面は木製のガラス戸がはめ込まれ、ベンチも残っています(下画像右)。
今回ご紹介のもう1件は、「岩水寺駅」です。ここの駅の待合所とプラットホームが指定されています。
近くに子育て、安産、交通安全などを祈願できる岩水寺があり、マイカーのない時代にはここから寺院に向かう人も多かったようです。
ここには駅舎はなくプラットホーム上の木造平屋建ての5本の単立柱を利用した変形トラスが屋根を支えています。当初は背・側面の外壁はなく平成3年に外壁が設けられています。安全のため、柱は、古レールをを使用した補強がされています。
ホーム上の待合と古レールで補強されて柱。