掛川市の北部、倉真地区には山中に百体を超える観音様が安置され『百観音』と呼ばれる名所があります。
先日ご紹介しました、同市倉真地区に地元の方々がつくられたという干支の「龍」のオブジェがつくられそれを見物するとともに、その奥の山中にある百観音を十数年ぶりで尋ねてみました。
(百観音の云われは、最後の項にまとめてみました)
その地は、龍のオブジェのある地(旅館真砂館の近く)から車で5分程上った地にあります。(案内板も表示されています)
駐車場に車を止め、スギ林の中に安置されている山肌に向かいます。
台座の石には寄進者の名前が刻まれていました。
各観音様には造花が一つ一つ飾られ華やかな感じです。
また各観音様の前にはそれぞれ木製の一合升ほどの銭箱が置かれています。
近年、新しく寄進された地域は「新百観音道」とありました。
それにより、現在では180体ほどの観音様が並び見事な風景です。
一部に少しばかりの賽銭を入れ、百観音を後にしました。
一見する価値のある百観音。お時間がありましたら是非訪問してみてください。
◆「百観音の云われ」・・・(要約)
今から100年余の昔、日清戦争が起こり掛川やその周辺からも兵隊に多くの人が徴兵され、村人は「遠くまで戦争に行くのはつらい」と思っていた矢先、村の和尚さんが、遠州一円を托鉢し、その金でその気持ちを救ってやりたいと村人の気持ちを観音様に刻んでいきました。戦争が終わり皆無事に帰還したことから「観音様のおかげ」と評判になったとのこと。
その後一時忘れた存在にあったが、昭和57年に村おこしで埋もれた観音様を掘り起こし、供養するようになり、地元の旅館真砂館の犬「ウインキー」が観音様への道案内をすることになり、TVや雑誌で も紹介され全国にも百観音と倉真の地が知られるようになったとのことです。
その後、新観音も寄進され今は180体を超えるという。・・・以下省略。