気ままな趣味の散歩道

趣味にまつわる話題を、デジカメ画像などを活用し郷土の写真、菜園と園芸、郵趣、版画と年賀状などを紹介してまいります。

年賀はがき(年賀状)の変遷。

2019-12-09 08:22:52 | 郵趣と切手

 12月も半ばに入ると来年の年賀状の準備も始まることと思います。

お年玉付き年賀はがきは日本独特の制度です。

  現在はスマホや携帯、PCメールなどでの新年のあいさつが増加し、それ以前の全盛期と比べると年賀はがきの発行数も徐々に減少している傾向にあるようです。 

 しかし、形に残る年賀状は、根強い利用が毎年続けられています。小生もその一人で、日本の年賀はがきの歴史を遡ってみましたのでご紹介します。 

 年賀状の歴史は明治時代からもあるようですが、郵便局(当時の郵政省)が、今の形のお年玉付き年賀はがきを最初に発売したのは昭和24年12月1日(昭和25年新年用はがき)。当時のはがき料金は2円(プラス1円の寄付金付き)。それから3年間続きました。

  初期3年間 左から、昭和25年~27年用:実物がないのでカタログから)のお年玉付き年賀はがきの印面。

 

★  次の年の昭和28年用の年賀はがきから郵便年賀特別料金の額面4円のお年玉くじ付きはがきとして発行されました(この時のはがき料金(額面)は5円でしたが、年賀はがきのみ4円の扱い。)そしてこの年から寄付金の付かない年賀はがきも4円で発行されるようになりました。

  (1956年発行)

※  当時のはがきがありませんので、コレクションとして在庫のある昭和32年新年用の年賀はがきでご紹介します。(左が寄付金なし、右が1円の寄付金付きはがき)↑

◆  次の額面改訂は昭和42年用(1967)の年賀はがきからで7円に改定されました。年賀郵便特有の1円の割引がなくなっています。(寄付金付きは8円で販売)

 (1966年発行)

         (以後6年間続きました)

 ◆  次の額面改訂は昭和48年用の年賀はがきからで10円に改定されました。

 (1973年発行)

 

◆  続いては,次の額面改訂は昭和52年用の年賀はがきからで20円(下図の上段)に,5年後の昭和57年用の年賀はがきからは40円(下図の下段2種で8年間継続)に改定されました。

 (上段2種・1976年,下段2種・1981年発行)

◆  続く次の額面改訂は平成2年用の年賀はがきからで41円に,5年後の昭和平成7年用の年賀はがきからは50円に改定されました。

  (上1990年,1994年発行)

 ◆  このころから、額面のデザインに幅ができるようになり、現在のディズニーやスヌーピーデザインやインクジェット紙など種類が豊富になってきています。

 ◆  50円時代が長く20年続いたあと、平成27年(2015年用)の年賀はがきから52円に改定されています。↓

 (上1999年,2014年発行)

 上段のはがき(平成11年用)から、郵便番号枠が現在使用の7ケタになっています。

 

 ★  来年の年賀はがき(料金)は63円です。スマホの時代でも形に残る年賀状はまだまだ続きそうです。

 ◆ 上の小画像は、オリンピックの年として特別に特殊印刷で発行された2020年用の年賀はがきの通信蘭の絵。

 この年賀ハガキは発行数僅か100万枚で、静岡県では静岡中央郵便局ただ1局のみで販売され、わずか数時間で売り切れとか。(別途通信販売もありましたが)

 元旦にこの年賀はがきで挨拶を受け取られた方は幸運があるかも。期待しましょう。


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