天木 直人 | 外交評論家
<time checkedbycsshelper="true"></time>2014年7月25日 8時6分- <iframe class="hatena-bookmark-button-frame" title="このエントリーをはてなブックマークに追加" src="javascript:false" frameborder="0" width="70" scrolling="no" height="20" allowtransparency="true" checkedbycsshelper="true" style="WIDTH: 70px; HEIGHT: 20px"> </iframe>
きょう朴・舛添会談が開かれる。
だから、その結果が報じられる前に書かないと意味がないから急いで書いておく。
もし今度の朴・舛添会談で、あらたな日韓関係改善の動きが出てくると考える者がいたとすればそれは馬鹿だ。
朴大統領が今の時点で日韓関係の改善に新たな動きを見せる事はあり得ない。
それどころか安倍首相に対する厳しいメッセージを舛添知事に伝えて終わになるだけだ。
なぜか。
朴大統領は習近平中国主席との間で、中韓が結束して安倍首相の歴史認識に厳しく対応するという合意をしたばかりだ。
そして習近平の中国は、安倍首相が日本の首相である限り日本との関係改善は有り得ないと決めている。
習近平主席との合意を朴大統領が変える事はどこにもない。
それを変える理由は安倍首相の言動や政策からは、何も見つからない。
実際のところ、安倍首相は習近平と競うようにふたたび中南米に外遊し、ふたたび中国包囲網を訴える。
そんな安倍首相に習近平の中国が対日関係改善に転じるはずがない。
中国が対日関係の改善に転じないのに、韓国が対日関係改善に踏み切るはずがない。
それにしてもと思う。
日中首脳会談といい、日韓首脳会談といい、なぜ安倍首相は物欲しげにそれを求めるのか。
ひとづてにメッセージを託すのか。
こっちから頭を下げて会いたいと言う必要はない、と言っていたのは誰だったのか。
会いたいならその歴史認識の間違いを認めて、改める。
それがいやなら、会いたいなどと二度と言わない。考えない。
選択は二つにひとつだ。
対米外交にしても、対中、対韓外交にしても、中途半端な外交が日本をますます弱くしている。
そんなことも分からないのか、ということだ(了)
外交評論家
2003年、当時の小泉首相に「米国のイラク攻撃を支持してはいけない」と進言して外務省を解雇された反骨の元外交官。以来インターネットを中心に評論活動をはじめ、反権力、平和外交、脱官僚支配、判官びいきの立場に立って、メディアが書かない真実を発信しています。主な著書に「さらば外務省!」(講談社)、「さらば日米同盟!」(講談社)、「アメリカの不正義」(展望社)、「マンデラの南アフリカ」(展望社)。
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