森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ヒノキ(ヒノキ科)

2006年01月08日 | 自然観察日記
 「火の木」だからこれを摩擦すれば火が出るはずと一生懸命摩擦した経験がある。子供の頃の話だから、コツや仕掛けがわからない。このときは摩擦面が黒くなって煙がでてくるまでは出来たが、力尽きてダウン。ゼンマイの綿毛やなにかの火を呼び起こすものが足りなかったようである。
 それはそうと森林国日本の誇るべき樹木で、スギとともに主要な建材である。この2種類が日本に存在するから、林業が成り立つといっても過言でない。ただ、現在は外国の自然木を切るから安く手に入るからかなり苦しい場面ではある。しかし、やがてそれも出来ない時代が来るだろう。そのときは、きっと日本の林業で生産されるヒノキやスギが大いに見直され森林国日本の有難味がわかるだろう。