森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

コンニャク(サトイモ科)

2006年01月20日 | 自然観察日記
 古いファイルから、通りすがりの畑で妙なものが眼に入ったので確認すると、これだった。コンニャクの花は身近な植物でありながらあまり見た人は少ないのではないか。私も写真ではお目にかかってはいたが、実物はこれが最初である。 
 サトイモ科の多年草で東南アジアが原産という。科特有な花の形態をしていて、ミズバショウと同じ仲間だということがわかる。栽培は、秋に掘り起こして翌年の春に植えるということを三回、つまり3年物を出荷するのだそうだ。
花は4年を過ぎた頃から咲くようになるから、コンニャクは至る所に栽培されているが花はほとんど眼にすることがないのだ。花を咲かせ実がなると養分を取られ芋の品質が悪くなリ、また4年経つと芋が大きくなり過ぎて丸ごと機械にかからないという事情もあるという。
世界最大の花は昨日紹介したラフレシアでなく、「アモルフォファルス・ギガス」というこの仲間である。