森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

斑入り

2007年03月30日 | 自然観察日記
 コニファーの一種の斑入りの葉。園芸種には八重とか斑入りがもてはやされます。確かに斑入りは色彩的には目立ち綺麗です。でも、植物にとっては決してありがたいことではないですね。野生の中では生き抜くためには研ぎ澄まされた形質だけが残るわけですから、斑入りの個体が行き続けるのは極めてまれです。
 斑の多くは葉緑体がないというのが理由ですが、遺伝的なものもある一方ウィルスに感染した結果としての斑入りも多いもの。不健康なものを愛でるというのもどことなく気が引けることです。

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