森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

オオチャバネセセリ(セセリチョウ科) 駒止湿原にて その3

2006年07月24日 | 自然観察日記
 そのセセリチョウの吸蜜の様子をアップした。よく見ると、花弁とガクの隙間から管口を花筒の奥にある蜜線まで伸ばしているように見える。これでは、キスゲにとっては何の恩恵もない。花筒正面から入ってもらって花粉まみれになって吸蜜してもらわないと受粉のためのご褒美の蜜が無駄になる。
 何処で覚えたのかセセリチョウ、面倒くさい受粉なんかに関わらず花の構造の弱点を見つけて蜜を横取りしていることになる。
 花は昆虫と共進化することでここまで発展してきたのに、これではその関係を維持できない。さて、次ぎに花はどのような手段を講じてこの厄介者を攻略するのだろうか。

*ユリ科の花は6枚の花びらがあるが、正確には内側の花弁3+外側のガク3の6枚構成になっている

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