■Jailhouse Rock(監獄ロック)/The Blues Brothers
from「ブルース・ブラザース/ The Blues Brothers」(1980年・米)
監督=ジョン・ランディス
主演=ジョン・ベルーシ ダン・エイクロイド
ジョン・ベルーシとダン・エイクロイドが、TVのコメディ番組「サタデー・ナイト・ライブ」の人気コーナーでやっていたのが、このブルース・ブラザース。これをジョン・ランディスが映画化したのが本作で、まあ若い映画ファンには「ウェインズ・ワールド」のようなものと思ってもらえればいいのかな。「サタデー・ナイト・ライブ」を知らない世代に説明しておくと、日本で言えばかつての「おれたちひょうきん族」のような番組で(若い世代はわかんないだろ!)、チェビー・チェイスやスティーブ・マーチンが話芸で笑わせてくれたり、コメディアン時代のトム・ハンクスやロビン・ウィリアムズも出演していた伝説のコメディ番組なのだ。
さて、映画「ブルース・ブラザース」は孤児院出身のジェイクとエリオットが世話になった孤児院の借金問題を聞き、自分らで何かできないか・・・とバンドで一儲けすることを思いたつところから始まる。つーかジェームズ・ブラウン神父の教会で”神の啓示”を得たからなのだ(このシーンは笑えたよね)。で、二人は昔のバンド仲間を強引に誘い始める。この辺りがまた笑える。元メンバーを誘いに行くと、妻アレサ・フランクリンに家庭のことも考えて!と "Think" を歌われる。楽器を調達にいくとレイ・チャールズ店主と "Shake Your Tailfeather" をセッション!というゲスト出演の楽しさ。カントリーバンドと間違えられてウエスタンバーで演奏するシーン。ここではクリント・イーストウッドも出ていたTV西部劇の主題歌 "Rawhide" と、映画「ファイブ・イージー・ピーセズ」でも使われたカントリーの名曲 "Stand By Your Man" を演奏。やけくそでムチを振り回すベルーシが印象的。結局、警察やナチ残党やらに追われる存在に。
そしてライブ当日。二人の到着が遅れたためにバンドメンバーが突然演奏する "Minnie The Moocher" には大笑い。♪あ~り、あ~り、あ~りあ~ はしばらく耳に残るよ。"Everbody Needs Somebody To Love" がひたすら格好いい。そして二人はライブを抜け出して逃走。すったもんだで捕まってラストの刑務所ライブへ。ここで演奏されるのが、エルビス・プレスリーの "Jailhouse Rock(監獄ロック)" だ。とにかく最初から最後までR&Bのゴキゲンなナンバー(死語?)がいっぱい。脇役にはキャリー・フィッシャーも出ています。98年には続編「ブルース・ブラザース2000」も製作された。ジョン・ベルーシは惜しくも亡くなったので、新たな相棒にはジョン・グッドマン。
ブルース・ブラザース (1980) 予告編