◼️「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」(1988年・日本)
監督=富野由悠季
声の出演=古谷徹 池田秀一 鈴置浩孝 山寺宏一
初めて観てからウン十年経っていて、何度も観ているのだがなかなかレビューが書けずにいた。理由はいろいろある。
・ファースト世代だけにいろんな思いが交錯すること。
・ジャブローで核爆発が起きた時に放射能汚染を心配してたくせに(Zガンダム)、アクシズに核を積んで地球に落とそうとするシャアの理屈に納得できないこと。
・ラストのサイコフレームが起こした現象が初めて観た時はご都合主義に思えたこと。
などなど。
子供がプレイしているガンダムバトルオペレーションを隣で見ていて、MSの名前間違えて「親父、Zガンダム再履修ね」と言われるレベルなので、そんな僕が偉そうにガンダム語るのもいかがなものかと(笑)。
「逆襲のシャア」に僕が魅力を感じたのは、人間ドラマと戦闘シーンだ。大人になったアムロもシャアの周りには、彼らを意識している女性たちがいる。しかし彼女たちが二人に向ける思いは決して満たされることはない。アムロもシャアも女性たちに賛辞は送っても決して愛情を向けようとはしない。それは二人ともいまだにララァの面影を引きずっているから。
そんな二人の対立の火花は、そのままクライマックスのμガンダムとサザビーのバトルシーンへと引き継がれる。戦闘シーンは激しくなればなる程、何が起こっているのか分かりにくくなりがち。しかしこの作品のクライマックスは、何よりもまず画面が明るくてMSの勇姿がハッキリわかるし、攻守の様子も、負ったダメージも、ファンネルが飛び交うスピーディな展開も、一つ一つが丁寧に描かれて、決して観客を置いていくようなことはしないのだ。
さらにブライトたちによるアクシズ破壊の作戦とその結末が、地球にどんな危機をもたらそうとしているかも明確に示される。それだけに落下するアクシズにモビルスーツが群がる場面には、他の作品にはない緊張感がある。話は違うが、「アンパンマン」の劇場版「ゴミラの星」のクライマックスは、この場面と酷似。是非観て欲しいw。
「宇宙の真空中に己の気を発散させる」って、Zガンダムに出てきた台詞だけれど、それがサイコフレームによって奇跡をもたらす。この技術が生み出すドラマは、ユニコーンガンダムへと引き継がれていく。
この続編の主人公となるハサウェイ。自分しか見えていない言動に終始イライラ。若気の至りじゃ済まされねぇぞ、こら。でも大人たちそれぞれの主張が噛み合わないお話でもある。まさに「エゴだよ、それは」。
TM Networkの主題歌が素晴らしい。
・ファースト世代だけにいろんな思いが交錯すること。
・ジャブローで核爆発が起きた時に放射能汚染を心配してたくせに(Zガンダム)、アクシズに核を積んで地球に落とそうとするシャアの理屈に納得できないこと。
・ラストのサイコフレームが起こした現象が初めて観た時はご都合主義に思えたこと。
などなど。
子供がプレイしているガンダムバトルオペレーションを隣で見ていて、MSの名前間違えて「親父、Zガンダム再履修ね」と言われるレベルなので、そんな僕が偉そうにガンダム語るのもいかがなものかと(笑)。
「逆襲のシャア」に僕が魅力を感じたのは、人間ドラマと戦闘シーンだ。大人になったアムロもシャアの周りには、彼らを意識している女性たちがいる。しかし彼女たちが二人に向ける思いは決して満たされることはない。アムロもシャアも女性たちに賛辞は送っても決して愛情を向けようとはしない。それは二人ともいまだにララァの面影を引きずっているから。
そんな二人の対立の火花は、そのままクライマックスのμガンダムとサザビーのバトルシーンへと引き継がれる。戦闘シーンは激しくなればなる程、何が起こっているのか分かりにくくなりがち。しかしこの作品のクライマックスは、何よりもまず画面が明るくてMSの勇姿がハッキリわかるし、攻守の様子も、負ったダメージも、ファンネルが飛び交うスピーディな展開も、一つ一つが丁寧に描かれて、決して観客を置いていくようなことはしないのだ。
さらにブライトたちによるアクシズ破壊の作戦とその結末が、地球にどんな危機をもたらそうとしているかも明確に示される。それだけに落下するアクシズにモビルスーツが群がる場面には、他の作品にはない緊張感がある。話は違うが、「アンパンマン」の劇場版「ゴミラの星」のクライマックスは、この場面と酷似。是非観て欲しいw。
「宇宙の真空中に己の気を発散させる」って、Zガンダムに出てきた台詞だけれど、それがサイコフレームによって奇跡をもたらす。この技術が生み出すドラマは、ユニコーンガンダムへと引き継がれていく。
この続編の主人公となるハサウェイ。自分しか見えていない言動に終始イライラ。若気の至りじゃ済まされねぇぞ、こら。でも大人たちそれぞれの主張が噛み合わないお話でもある。まさに「エゴだよ、それは」。
TM Networkの主題歌が素晴らしい。