山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

縁起物から地域特産品へ

2023-01-23 18:36:23 | 食彩・山菜・きのこ

  先日、尾上邸の梅の強剪定をしたが、切り口からのウイルス侵入を防ぐため後日墨汁を塗ることにした。その折、野菜や柑橘類をいただいてきた。和宮様はさっそく柑橘類のダイダイをジャムにしようと皮をむき細かく裁断し始めた。というのも、ダイダイは従来縁起物でその酸味や苦みの強さから食用には向いていないとされてきたからだ。           

           

 ダイダイのことを中国では「回青橙(カイセイトウ)」と表示される。つまり、これを食べたり飲んだりすると青年のように若返る健康食材だという。というのも、実がなっても数年はそのまま生き続き、いったん黄色くなっても翌年には緑になるからでもある。そこから、家が「代々」栄える、命が若返るという縁起物になり、鏡餅やしめ縄などに飾られている。

    

 しかし、その需要も激減し、実を廃棄したり、果樹を伐採したり、後継者がいないとかの現状もある。そんな中、ダイダイ生産量日本一を誇った熱海市では、「熱海ダイダイ」を地域の特産品として盛り上げようとプロジェクトを結成し、商品開発をはじめとした官民挙げた取り組みを注目したい。こうした熱い息吹が地域や日本を変えていく。

 そんな「日本を取り戻す」息吹に感心しながら、和宮様御手製のジャムをありがたくいただくのだった。酸味がほどよくダイダイを主張している。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする