夜間また、ゴミムシがやってきた。今まではオオゴミムシの訪問が多かったが、今回は「オオホソクビゴミムシ」のようだ。大きさは約20mmくらい。「コホソクビゴミムシ」というのもあるようだが、こちらは9mmくらい。頭と胸が飴色でなかなか美しい。足はもも下が黒いのも特徴だ。
名前の通り、首が細いの特徴のようだ。多くのゴミムシは首が見られないまま胸と直結しているのが多い気がする。言うまでもなく、ゴミムシは森の掃除屋で循環環境の旗手でもある。だから、家にいるということは、わが家が汚いということにはならない、と強調したいところだがね。
以前には、紋が二つあるしゃれた「アトボシアオゴミムシ」も来たことがあった。ゴミムシというと黒い印象が強いが仲間にはカラフルでメタリックな模様の仲間もいる。
ところで、オオホソクビゴミムシを捕まえてケースに入れていたところ、ひっくり返って元気がなくなっていた。足も一本とれてしまった。あわてて外に解放してみたが無事でいるだろうか。
欧州では開発が進みすぎて、地表を徘徊する甲虫が少なくなっているのが問題になっているという。逆に、飛翔する小型の甲虫が多くなったという。それは日本だって、都会からゴミムシは駆逐されているのと同じだとも言える。その意味で、ゴミムシがわが家にやってくるのは、この地域の環境が豊かだという証左ではないかと胸を張ってはみるが。