ここ数週間、雑草天国のわが土地でやっと道らしきものを開通することができた。雑草に負けて成長できなかった植物も少なくなかった。今年で移住15年になるが、今年ほど雑草が叛乱した年はなかった。とりわけ、コセンダングサの猛威は半端ではなかった。そんな雑草の海で、野生化したハトムギ・エゴマとハブ茶の原料のエビスグサを収穫していく。
すると、手袋や服に「ひっつき虫」がついてきた。手袋についたその虫を集めてみると高級な茶葉のようだった。
やはりその90%がコセンダングサの実だった。家に戻る前にそれを除去しないと家の中までひっつき虫が侵出してくる。下着や靴下にもそれが付いてしまうと作業するにも小さな痛みが気になる。サルのノミ取りではないが、ひっつき虫を除去するのが日課となってしまった。日なたでブツブツいいながら除去作業を続ける。
ハトムギの野生化は範囲も量も昨年の倍に広がった。その根元の幹は2cmクラスもあった。両手で鎌を引かないと幹が切れないほどだ。これだけハトムギが繁茂してもその商品はとても高価だ。やはりその実の硬い殻を割るのが難しいからに違いない。昨年はそれがうまくいかなかった。
また、エゴマもなんだかんだとあちこちに勢力を伸ばしていた。収穫が遅くてその半分くらいしか収穫できなかった。茎が少し青いくらいがいい。枝が縦横に伸びるのでそれを保管する容器が少ない。今回はシートの上にため込んだが、目の細かい大きめの袋があるとよいのがわかった。エゴマは油を取りたいところだが技術的な面や手間からそれは難しいのも分かった。これからはゴマやお茶にするつもりだ。いよいよ。足踏み機の出番となった。