ゴールデンウィークが終わるというのに、この期間中もやはり毎日のように草取りに追われる。外に出るということは畑界隈の外作業をするということを意味する。そのうえ、早朝から聞こえてくる音は新茶を刈る機械音がこだましてくる。その音が止まると、軽トラのエンジンが走り出す。つまり、刈り取った茶葉を茶工場に急いで持ち込むからだ。新鮮な茶葉が勝負なのだ。人間の姿は見えないが、過疎地に生きるひたむきな息遣いが伝わる。
わが家もいそいそと雑草を刈り取った後に畝立てをし、昨日はカボチャのポット苗を畝に移植し、きょうは少量の枝豆と落花生の種を撒き終えたばかりだ。中山間地は浮世の混雑とは違う世界に住んでいることを実感する。
そんなとき、ガードレールに一休みする「ホオジロ」を見つけてホッとする。また、留鳥となった侵入外来生物に指定されている「ガビチョウ」の美しい口笛がいつもの風景に刺激を与える。
連休前に、和宮様が風呂場で「ムカデ」を見つけたという。といってもきっと、好きな風呂場に転落して出られなくなって溺死するといういつものパターンに違いない。それにしても、見事な大きさだ。昨日は、掘り炬燵でパソコンの深夜ニュースを見ていたら、かたわらでのそのそと動くものがいた。それは先日のムカデより太くて大きいものだった。
たまたまポットがそばにあったので、ムカデを熱湯地獄へと招待した。すると、関節がパキパキ縮まっていき三分の一くらいとなった。熱湯処理が一番効果があるからだ。いつもだと、ムカデ用のトングを用意してあってそれを使うのだけど。
そしてきょう、台所の隅で同じような立派な大きさのムカデ第3号が出現した。残念ながらそれは捕り逃がしたが、どうも今年はムカデの当たり年になりそうな予感がする。それを受けて当局はさっそく、「ムカデ発生注意報」を発令し、注意喚起を促した。