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感覚が相当違う!!

2012年01月08日 | Weblog

http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/politics/20120108-567-OYT1T00496.html (読売新聞)

福島原子力発電所事故の原因は何だったのか・・・?

確かに前政権時代に原発を設置し、現政権は事故発生時でその処理をしないといけないという大変な責任を負っているのは事実だ。

だけど、現政権はその処理を“迷惑なこと”として捉えているように思えてならない。

これまでに、処理の場所(中間貯蔵施設)を福島県内にと出てきていたから驚き方は少なかったとは思うが、地元の県にしても双葉郡にしても、原子力アレルギーが相当なものなのに、『誠に心苦しいが、引き続き検討をお願いしたい』と発言すること自体が現地の人にとってみれば、最早呆れた発言としか思えない。

野田総理のこれまでの発言をいろいろ振り返っていて、この方の言葉は相当冷たく感じ、機械的な発言が多い感じがする。つまり温かみが感じられない。

以前にもこのブログで書いたが、文章で言えば美文。美文過ぎて私にはひとつも印象に残らない。つまり、感動が伝わってこない。

この問題は、冷静に客観的に処理しなければならないが、特に被害者意識が強いこの地域の人たちがどのようなことを考えているのか十分に考えて発言した言葉とは思えない。

だから、佐藤知事も『感覚が相当違う』と述べ、政府の事故収束宣言、つまり“ステップ2達成”について精一杯の反論をしたのだと想定する。

また、佐藤知事が『あくまで避難している人が帰還することが、私は収束宣言だと理解している』と語ったが、知事としても“避難者帰還”を大前提にしている以上、原発の危険性を完全に除去してからの帰還を考えてあげなければ、将来に大きな禍根を残すことになりはしないだろうか?

政府にお願いしたいことは、起きてしまった事故について、何故起きたかの原因を徹底的に解明、総括することは当然だが、原発立地県の県民の感情を十二分に考慮した今後の対策も徹底的に討論し、ハートの感じられる案を提案してもらわないと、現地の人たちは納得しないのではないだろうか。

机上で決めたスケジュールどおりに拙速に進めると、反原発、脱原発の世論はますます大きくなっていくことは確かだろう。

日本の30年後、50年後のエネルギー生産と人類の共存をどのようにして行くのかは、そんな短期的な討論で纏まるはずはないのだ。今の政府はあまりにも結論を急ぎすぎる傾向が強い。急ぎすぎてよい結論が出た例はない。

コメント
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