読売新聞によると、法廷内にいるような、いや、政治家の裁判で必ず一回は聞くことばが今回もあったようだ。
http://news.nifty.com/cs/domestic/societydetail/yomiuri-20120111-00739/1.htm (読売新聞)
この記事を見ていて、小沢一郎というのは、外向きには新しい格好をしているが、やはり古いタイプの政治家という印象を強くした。
彼に今あるのは『保身』。
自分に不利に働きそうなことはことはごとく否定したということだ。『邪推』とまで言って。
昨日の『秘書』が云々。そしてきょうの『記憶にない』、『知らない』のことば。便利だが、余計に疑いたくなる。
まぁ、彼がマスコミ嫌いで、インターネット動画などを使い、自身の意見をきっちり伝えてくれるメディアを優先しているのもわからないわけではないが。。。
その昔、当時の佐藤栄作首相が、新聞記者嫌いになり、記者会見で『新聞は出て行け』と発言したこと。
ロッキード事件で逮捕され、国会証人喚問や取調べ、公判で、田中角栄首相はじめ大物政財界関係者が『記憶にありません』などと発言し、大々的に報道されたことなどが私の脳裏には強く残っている。
テレビ局を増やしたのは、当時の田中角栄郵政大臣だったと記憶している。
田中角栄氏を私淑するといわれる小沢一郎被告が、法廷で同じように『記憶にない』、『知らない』と発言したということは、“開かれた政治”、“国民の生活が一番”という政治には程遠いような気がしてならない。
小沢被告に対する検察役の指定弁護士や裁判官の被告人質問は2日間で終わった。
新しい事実が出てくるだろうと大いに注目していた裁判だけに、無力感が残る。