今年の、香川県からの年賀状で『うどん県』の表記が目立った。
香川県観光協会のアイデアのようだが、実に楽しい。
讃岐のうどんが有名になって久しいが、県名にしようという発想がなんともユーモアに溢れている。
実際、香川県で食べるうどんはどこで食べても実に美味いのである。
その昔、高松駅での立ち食いうどんからはじまり、瀬戸大橋がまだ完成していないころ、宇高連絡船の中で食べたうどんは、当時旅の疲れをとってくれ、一服の清涼感さえ与えてくれていた覚えがある。
若さもあって、まだまだ今のように多くの食べ物がない時代、素朴なかけうどんの味は、一時の空腹感を癒し、今、四国にいるという実感がした。
隣県の愛媛や全国には、讃岐手打ちうどんの看板やのれんがかかった店が進出してきている。
昼食には“かけうどん”に思い思いの品をトッピングし、つるつるとうどんを口に運ぶ光景は、なんとも微笑ましい。
うどん県のうどん屋さんではいろいろ趣向を凝らし、昼食のみならず食事時には長い列が出来ている。また、うどん県以外でも、庶民の味方『うどん』はブームだ。
ただ、原材料の高騰から、値段を据え置いている店は、少しうどんの量が少なくなっているような気がする。
厳しい経済状況だから、仕方がないような気もするが、今後まだまだうどんの消費が増えていくだろう。
うどんは観光の大きな目玉だから代金、質、量を据え置いていただければなどと、勝手な要望をしている。
うどんは庶民の食べ物だけに、それを維持していただきたいと思うのは私だけではないだろう。
何はともあれ、『うどん県』の呼称は大成功だ。。。