阪神淡路大震災から17年が経った。
あの日の朝、震源地から遠く離れた自宅マンションの4階に住んでいたが、大きな揺れがあり、目を覚ました。
その後、寒いのでベッドの布団にもぐっていたが、テレビのニュースが空撮で火事の映像を伝えて来る。
これまでにない大地震の恐怖をテレビなどでつぶさに見ていた。
去年3月には東日本大震災が発生、福島第1原発の事故も加わって、阪神大震災以上の大災害に目を覆いたくなるような光景が続いた。
阪神大震災で被災した阪神地区を震災から10年後に訪れたが、当時の被災地区はきれいに整備され、復興の早さに驚いたことをつい1、2年前のことのように思う。
東日本大震災は、阪神大震災と比べ、被災面積が広い。その上、原発事故があり途方に暮れているかと思ったが、復興の兆しは各地で起きている。
マスコミが伝える現地の映像からは、復旧の足跡は早い。
17年前におきた阪神淡路大震災のノウハウを東日本の人たちにボランティアとして伝え、東日本の方々の粘り強さも加わって、復興のスピードも上がっているように思える。
17年前の発生当時を振り返るだけではなく、生きて行く上で“これから”をどうしていくのかを、また地震王国日本で次に予想される南海、東海、東南海地震にどのように備え、被害を最小限に防ぐかの英知を結集していかなければならない。
それが、阪神淡路大震災で亡くなった尊い命6434人を心から追悼することにつながるのではないだろうか。