本日、。
移ろいやすい春の恵みのお湿りです。
雨が降る前に行いたいことの一つに、田んぼの「春起こし」があります。
そもそも、起こす(耕す)必要があるのか?ということが出発点にあります。
自然菜園同様、起こす必要がなければ、起こしません。
耕す田んぼ、耕さない田んぼを実験してきたり、見聞を広めた結果、その田んぼに育つお米に合わせてみた方がいいようです。
田んぼによっては、お米が育つには厳しすぎる環境であれば、手を入れてお米が自然に育つように最低限のお世話が必要です。
例えば、今まで休耕田で水が張れない田んぼや、平らでなくなってしまっている田んぼは一度起こして整地した方が後々育てやすくなるでしょう。
また、水がたまりやすく、多年草の田の草が生えていて、一度耕していっそうしないとお米が草負けしてしまう場合や、
寒冷地や標高が高く夏が短く日照時間が短いなどのように、お米を育てる期間が短い、条件が悪い場合も耕した方が生育が早く、未熟な実(しいな)が少なくなるでしょう。
また、新天地や田舎暮らしをはじめたばかりの場合も、いきなり不耕起で田んぼを行うと、奇人変人だと思われてあらぬ誤解を招く場合も多々あります。
いずれにせよ、起こせば問題がすぐに解決するものではないのですが、やみくもに不耕起を行いお米も育たず、自給もままならず、近所づきあいもおかしくなるケースが多いことからも無理はよくないと思います。
この田んぼは、粘土が強く、湿地の強力な田の草が生えやすい環境なので、草が生えにくくなる工夫として、
秋の稲刈りの後、すぐに切り株を刈り払い、管理機で鋤耕しました。
つまり、冬に入る前に、小さな畝を立てて、粘土が乾燥し、ワラなど有機物が冬の間に分解しやすくしておきました。
その結果、粘土細工でもできそうだった去年までの重く練ったような田んぼの粘土質が、半年の冬の風化で一握りで粉々になるまでになりました。
このようになれば、コナギなど湿地の田の草が生えにくくなり、お米はしっかり根を張ることができる基礎ができ、自然にお米が育ちやすい基礎ができます。
草が大量に生える環境にして、お米が育たないのはごく自然なことですから、
水稲栽培の技術不足は、田んぼの野良仕事(管理)で、補っていきます。
現在、長野は梅の開花はまだで、蕾が膨らんできました。
梅の開花は春の訪れを教えてくれます。
今回は、4畝(4a=400㎡)の田んぼに、約100kgの米ぬかを撒きました。
というのは、一つは昨年はダイズ畑から一転して田んぼにしたので、育ちが良かった分、今年は継続2年目で今年から本格的に地力をつける必要が数年あるからです。
そのため、今年はちょっと多めになっております。
米ぬかを補うのは、お米由来ということもあります。
米ぬかを補うと、微生物のエサになりワラなどの分解を早め、しかもお米が美味しくなるのが嬉しいです。
毎年、必ず投入するものではなく、必要に合わせて量もタイミングも考えて行うと、
基礎力(地力)がつくと徐々に入れる量が年々減らして行った方が無難です。
小さな自給用の田んぼなどで、管理機を上手に使って、トラクターでできない仕事をします。
馬や牛でもいいのですが、鋤耕といって、土寄せ用のアタッチメントの羽を取ったもので、土を起こしていきます。
昨年の秋起こしと直角になるように、起こすことで、切り株やワラと土に空気が入り、分解を促進してくれます。
ワラが未熟で水を張ってしまうと、コナギなど田の草が元気になり、イネが草負けしやすくなるので、秋と春起こしが寒く分解の遅い長野県の場合とても効果的です。
春起こしが無事、雨が降る前に終わりました。
田んぼに雨が降るとぬかってしまい、起こすことができにくくなり、土も酸素を失いワラの分解が遅くなります。
晴れ間にやってしまいたい野良仕事です。
水を引き入れる場所は、不耕起にしています。
不耕起とは耕さないことではなく、耕す必要がない、もっといえば草や虫などによって耕されていく仕組みを育てることです。
今、レンゲやムギ、マコモが育っており、今回米ぬかを補っておき様子見です。
元々、水を温めてから田んぼに水が行くように作った場所ですが、余ったイネを植えてもよく育ったので、今年から不耕起でお米を育ててみようと思います。
田んぼが重粘土なので、元々乾きにくい場所なので、乾きやすい不耕起に合っているのでは?と思っております。
全部不耕起にすることよりも、実験的に不耕起区も作ってみて、よければ拡大していくことの方が無難です。
移ろいやすい春の恵みのお湿りです。
雨が降る前に行いたいことの一つに、田んぼの「春起こし」があります。
そもそも、起こす(耕す)必要があるのか?ということが出発点にあります。
自然菜園同様、起こす必要がなければ、起こしません。
耕す田んぼ、耕さない田んぼを実験してきたり、見聞を広めた結果、その田んぼに育つお米に合わせてみた方がいいようです。
田んぼによっては、お米が育つには厳しすぎる環境であれば、手を入れてお米が自然に育つように最低限のお世話が必要です。
例えば、今まで休耕田で水が張れない田んぼや、平らでなくなってしまっている田んぼは一度起こして整地した方が後々育てやすくなるでしょう。
また、水がたまりやすく、多年草の田の草が生えていて、一度耕していっそうしないとお米が草負けしてしまう場合や、
寒冷地や標高が高く夏が短く日照時間が短いなどのように、お米を育てる期間が短い、条件が悪い場合も耕した方が生育が早く、未熟な実(しいな)が少なくなるでしょう。
また、新天地や田舎暮らしをはじめたばかりの場合も、いきなり不耕起で田んぼを行うと、奇人変人だと思われてあらぬ誤解を招く場合も多々あります。
いずれにせよ、起こせば問題がすぐに解決するものではないのですが、やみくもに不耕起を行いお米も育たず、自給もままならず、近所づきあいもおかしくなるケースが多いことからも無理はよくないと思います。
この田んぼは、粘土が強く、湿地の強力な田の草が生えやすい環境なので、草が生えにくくなる工夫として、
秋の稲刈りの後、すぐに切り株を刈り払い、管理機で鋤耕しました。
つまり、冬に入る前に、小さな畝を立てて、粘土が乾燥し、ワラなど有機物が冬の間に分解しやすくしておきました。
その結果、粘土細工でもできそうだった去年までの重く練ったような田んぼの粘土質が、半年の冬の風化で一握りで粉々になるまでになりました。
このようになれば、コナギなど湿地の田の草が生えにくくなり、お米はしっかり根を張ることができる基礎ができ、自然にお米が育ちやすい基礎ができます。
草が大量に生える環境にして、お米が育たないのはごく自然なことですから、
水稲栽培の技術不足は、田んぼの野良仕事(管理)で、補っていきます。
現在、長野は梅の開花はまだで、蕾が膨らんできました。
梅の開花は春の訪れを教えてくれます。
今回は、4畝(4a=400㎡)の田んぼに、約100kgの米ぬかを撒きました。
というのは、一つは昨年はダイズ畑から一転して田んぼにしたので、育ちが良かった分、今年は継続2年目で今年から本格的に地力をつける必要が数年あるからです。
そのため、今年はちょっと多めになっております。
米ぬかを補うのは、お米由来ということもあります。
米ぬかを補うと、微生物のエサになりワラなどの分解を早め、しかもお米が美味しくなるのが嬉しいです。
毎年、必ず投入するものではなく、必要に合わせて量もタイミングも考えて行うと、
基礎力(地力)がつくと徐々に入れる量が年々減らして行った方が無難です。
小さな自給用の田んぼなどで、管理機を上手に使って、トラクターでできない仕事をします。
馬や牛でもいいのですが、鋤耕といって、土寄せ用のアタッチメントの羽を取ったもので、土を起こしていきます。
昨年の秋起こしと直角になるように、起こすことで、切り株やワラと土に空気が入り、分解を促進してくれます。
ワラが未熟で水を張ってしまうと、コナギなど田の草が元気になり、イネが草負けしやすくなるので、秋と春起こしが寒く分解の遅い長野県の場合とても効果的です。
春起こしが無事、雨が降る前に終わりました。
田んぼに雨が降るとぬかってしまい、起こすことができにくくなり、土も酸素を失いワラの分解が遅くなります。
晴れ間にやってしまいたい野良仕事です。
水を引き入れる場所は、不耕起にしています。
不耕起とは耕さないことではなく、耕す必要がない、もっといえば草や虫などによって耕されていく仕組みを育てることです。
今、レンゲやムギ、マコモが育っており、今回米ぬかを補っておき様子見です。
元々、水を温めてから田んぼに水が行くように作った場所ですが、余ったイネを植えてもよく育ったので、今年から不耕起でお米を育ててみようと思います。
田んぼが重粘土なので、元々乾きにくい場所なので、乾きやすい不耕起に合っているのでは?と思っております。
全部不耕起にすることよりも、実験的に不耕起区も作ってみて、よければ拡大していくことの方が無難です。