無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

無農薬の田んぼを育てる(いろいろな試み)

2014-04-16 23:36:32 | 日々の自然菜園
本日、


3年前に、新たに田んぼを始めました。

元々田んぼでしたが、今までは慣行の農薬・化学肥料を使用した田んぼでした。

除草剤を使用していたので、次の年にそのまま無農薬で田んぼを始めると、決まって田の草が強く生えてきます。

そこで、1年間限定で、ダイズ畑に転換し、一度畑にしました。
畑にすることで、一度水田を乾かすことで、ダイズ畑には田んぼの草が生えず、その後田んぼに戻すと今度は田んぼの草が生えて来ないから不思議です。


草は自然に生えてくるのですが、不自然では生えて来れないという盲点があります。
田の草は湿地で生え、畑の草は畑で生えます。

2年以上田んぼを畑として転換すると、今度は畑の草も生えますし、
アマガエルなど自分の生まれた田んぼでした卵を産まない田んぼをよりどころにして生きてきた生き物が絶えてしまうので、1年限りの荒業です。

そのかいもあり、去年は全く草が生えずにイネが田んぼの草のように育ってくれました。




今年は、土壌分析の結果(EC 0.05など)も踏まえ、去年の稲ワラで造った完熟堆肥を投入してみました。

ちょっとした挑戦です。
仮説ですが、去年一年の出来は、一度畑にすることとダイズを育てたことなどにより土に空気が入り、
今まで水の中で還元されていたものが一気に分解されたことによって得られた一度限りのいわばビギナーズラックのようなものです。

経験とデータから、未熟な未分解のワラが入った田んぼは、かえってコナギなど田の草が増える傾向があります。
そこで、疲弊しただろう田んぼに、稲のワラで造った完熟堆肥を補ってみました。




同時にモミガラを炭にしたクン炭も補いました。

今まで、田んぼに何も入れないで育ててきたので、完熟堆肥とクン炭の補いは、新しい試みです。




稲株の分解を促進するために、すき耕してきたので、今回は平らにする目的でレーキをつけ均しながらの耕運です。


今回は、比較のため残り半分は、無投入で育ててみようと思います。

今までもやってきたことですが、比較実験しながら、実際にどうなったか検証して学んでいきます。

いいと思うことや、実際にやってみたらどうなんだろうと思うことをただ行うだけでは検証にならないため、
比較できるように比較実験区を作って栽培すると結果が検証しやすいものです。

今回の試みがどのような結果と学びをもたらしてくれるか楽しみです。

自給用の田んぼの場合、収量と味が一番大切になってきます。
お米は毎日食べるものですから、自給できると嬉しい作物です。

毎日食べるものなので、美味しいことと、一年分収穫できるかがポイントになってきます。
今からドキドキです。

実際に耕していたら、冬眠明けのカエルたちがいたので、残りの堆肥・クン炭無投入区の耕運は後日にすることにしました。
一度に耕したり、草を刈ると今までいた生き物が全滅しかねないので、移動できるように徐々に行うことを大切にしています。

また、堆肥を入れる場合、晴天の暑い日などに行うと、堆肥が乾いたり、紫外線で堆肥の生き物が死んでしまうので、曇った温かい日などダメージが少ない日を選びます。
そして、堆肥を撒いたら、すぐに浅く耕し土に馴染ませます。


堆肥を数日前から田畑に撒いてさらしておくと、乾燥や紫外線で堆肥の生き物が死滅や休眠に入ってしまったり、
雨で養分などが流れてしまったり残念になってしまうので、もったいないと思ってしまいます。



去年は水口にマコモを植えて、稲は植えずに、水を貯めて温めるための一時貯蓄プールでした。

昨年末に、レンゲとムギを播いておいたので、今は草生帯になっています。
ここは耕していないので、去年のままで、いわばビオトープ(生物生息空間)になっています。

去年は、余った苗をそのままにしておいたら、立派な穂を垂らしてくれたので、今年は不耕起区として稲を植えて育ててみようと思います。

というわけで、今年は不耕起区、完熟堆肥&クン炭すき込み区、完熟堆肥&クン炭無投入区の3区画を比較しながら、田んぼとイネに教わってみようと思います。
収量だけでなく、食味や生育状態が今から想像とどう違うのか、楽しみです。
コメント
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