無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

千曲市戸倉創造館で 『無農薬無化学肥料でできる!自給稲作入門講座』(田植え前後編)

2019-04-12 07:09:56 | 出張菜園教室
自然菜園スクール2019 募集中~ 



【4月の講演・自然菜園セミナーのお知らせ】
1)4/3(水)長野(長野市)城山公民館『自然菜園入門講座』
2)4/6(土)自然菜園スクール【自然稲作・発酵コース】種まき、育苗
3)4/27(日)自然菜園スクール【自然菜園ベーシックSコース】
4)4/13(土)14(日)自然菜園スクール【自然菜園フルコース】など
5)4/20(土)自然菜園スクール【自然菜園ベーシックWコース】
6)4/21(日)自然菜園スクール【自然育苗コース】
7)4/28(日)4/28(日)自然菜園スクール【自然菜園見学会コース】
8)4/29(月・祝)自然菜園スクール【自然育苗コース】


本日、の予報。




昨晩は、隣町の夜間公民館での講座『無農薬無化学肥料でできる!自給稲作入門講座』at千曲市戸倉創造館で、
テーマは「田植え前後の野良仕事」でした。

前半、
Ⅰ.田植えまでの野良仕事
1. 田植え前の準備とは?その目的とは?
2. 春起こしの意味とコツとは?
3. 荒代かきの意味とコツとは?
4. 仕上げ代の意味とコツとは?

をまず行い、なにげなくみんなやっているから、大体こんな感じでやってしまいがちな作業である春起こし、荒代かき、仕上げ代かきの目的とその手段として無農薬稲作ならではの方法をお伝えしました。

ケーキを焼くときに、卵白を混ぜるとメレンゲができ、スポンジケーキができるように、
卵白の混ぜ方が適当だと、スポンジもきれいに膨らみません。

適当に耕しても、稲が喜ぶとは限らず、草を喜ばしてしまうような耕し方はかえってその後が大変になってしまいます。
何か行う時は、その目的を知っておくと、手段が的確にできるようになるので、効果的です。





Ⅱ.田植えからの野良仕事
1. よい田植えとは?
2. 田植え後の草を抑えるには?
3. 稲の育つ田んぼとは? 草を元気にし稲を萎えさせる田んぼとは?

そのあと、田植えと同時に、草が生えてくるため、初期の稲は、田植え(移植され)新しい根を出すことに必死で、草を抑えるすべをまだ持っておりません。

そこで、よい田植えとは、田植えのダメージを最小限に抑え、早く根が活着(田んぼに根づき)、草が生えにくい環境を作ることにあります。

そのため、稲が育つためのコツ、草を抑えるためのコツを知ってもらい、
草が生えにくく、稲が育ちやすくなるような野良仕事ができるための手段(方法)をいくつかご紹介しました。

田植えまで1か月以上前に、この内容を行ったのには訳があります。
田植えまでに、稲が育ち、草が抑えられる田んぼにできるか、この時期までに決まるからです。


春先に如何に、「秋起こし」で分解が終わっていない稲わら(切り株など)を「春起こし」で分解できるかが、今年の初期の稲の生育を促進させ、草の生育を抑えることができるからです。

また、寒冷地の方は、この時期どんなに良い堆肥であっても春先に田んぼに入れない方が、無難です
この時期、ワラを鋤きこむことはご法度になります。

ワラの分解を早める処理「春起こし」はいいのですが、ワラの分解も終わっていないのに、水を入れる前の低温期(微生物が働かず分解しにくい時期)に、さらに土でないものを投入すれば、残ったワラと堆肥で、田んぼに水を張ってからガスを湧きやすくしてあげるようなもので、例外を除けば百害あって一利なしの無謀な一投になります。

寒冷地の諸先輩など、春先の良かれと思って入れた堆肥やワラで、この後3年間苦しんだ姿を見てきただけに、この時期にやっていいこととやってはいけないことを、稲と草の立場からご紹介しました。


座学の良いところは、知識やイメージを共有できると事です。

また、ホワイトボードなど使い、稲に関する各種のご質問に答えさせていただきました。

・投入する米ぬかの目安の量
・畦豆の蒔き方
・乗用トラクターと管理機(ミニトラクター)の耕し方の違いとコツ
・田んぼを乾かす方法
・苗代跡地に田植えしない方法などなどです。

実際に、一緒に田んぼができれば一番手っ取り早いのですが、皆さんも田んぼをお持ちで、同じ時期に忙しいものです。
そのために、知らないと損をする(草が生えやすく、稲が抑えられる田んぼの)ことなど、共有させていただきました。

自給稲作は、安心安全なお米を育てつつ、周囲の慣行農業(農薬・化学肥料)の中で、どのように無農薬稲作を楽しく、楽にできるかも課題です。

本業(お勤め、育児、家事、畑や果樹)を持ちつつ、田んぼも行っていると思います。
何のために、何をするのか、はっきり目的意識をもって、タイミングよく行うことで、草の生えにくい田んぼで、美味しいお米が育つようになります。


★次回5/9(木)テーマは、「抑草と除草、水管理」です。

千曲市戸倉創造館で
『無農薬無化学肥料でできる!自給稲作入門講座』

1年の反省と来年に向けて
田んぼの土づくりは、3年。稲を育てて、草が生えにくい環境づくり。3年後に楽できるように、毎年の積み重ねが大切です。
悪い連鎖を断ち切り、よい連鎖が続くように、3年かけて少しずつ抜本的に改善するためには、この講座では、現状の問題の真の原因を見つけ、
どうすれば、悪い連鎖を断ち切り、よい連鎖が続くように、自分の田んぼで改善していけばいいのかを知り、
自分の生活や仕事のペースと稲のお世話のタイミングを合わせていく方法を見つけていきます。



場所:戸倉創造館3階会議室
日時:第2木曜日 18:00~20:45まで(全12回座学のみ)
受講料:1回1,500円
対象:米の自給をしたい方。米作りが初めての方大歓迎!
参考テキスト:『自給自足の自然菜園12ヶ月』(宝島社)153~174ページ

●問合せ・申し込み先●
千曲市役所経済部農林課農業振興係服部
電話026-273-1111(内線7244)
Email:nousin@city.chikuma.nagano.jp(件名を「自給稲作入門講座」として送信下さい)


自然菜園スクール2019 募集中~ 



◆◇◆お知らせ◆◇◆

2019年土内容充実で、今年は、完全リニューアルで、
城山公民館「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。
毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。

今年度は、いつもの第1水曜日に
長野市城山公民館 18:30~21:25(当日、記録用動画撮影いたしております)
18:30~19:45座学
19:50~21:25質疑応答


新年度は、4月よりコンパニオンプランツの混植野菜をテーマに、季節の野良仕事と一緒にご紹介していこうと思っております。

今年のテーマ「コンパニオンプランツで混植」

毎月2種類(年間24種類)のメイン野菜とコンパニオンプランツを紹介。
各野菜とコンパニオンプランツをどのように栽培するとより効果的かなど体系的にポイント解説。

4/ 3(水)-「キュウリのコンパニオンプランツ」「カボチャのコンパニオンプランツ」
5/ 1(水)-「トマトのコンパニオンプランツ」「ナスのコンパニオンプランツ」
6/ 5(水)-「ピーマンのコンパニオンプランツ」「トウモロコシのコンパニオンプランツ」

座学は、野菜の栽培の流れをイメージしやすくなるだけでなく、失敗した本当の原因や準備ができるようになります。
菜園が忙しくなる種まき植え付けのラッシュ4~5月、草刈りと収穫が忙しくなる6~8月、あっという間に過ぎる9~12月とならないように、
1~2月に備えておくことをお勧めします。



新刊発売中!!さっそくの重刷決定!ありがとうございます。第一弾!『とことん解説!タネから始める 無農薬「自然菜園」で育てる人気野菜』(洋泉社)
今までの自然菜園でわかりにくかった点を見事に解説!最新技術を加え、決定版になっております。


第二弾!4/19新発売『プランターで寄せ植え野菜』
プランターは、失敗しやすいものですが、基本を守れば、とっても簡単です!今回は、寄せ植えで2~3種類の相性の良い野菜を混植し、1枚のメニューになるようにイラストと写真でまとまっております。プランタ―だけでなく、庭や菜園でも使える組み合わせなので、参考にしてみてください。




現在、『竹内孝功さんの自然菜園講座オンライン動画サイト試験発信中~
※有料サイトの都合、登録などの際に一部英語表記になっております。

※最新動画、「畑での野良仕事(実技編)」前編・後編もアップグレードできました。

コメント (11)
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