無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

田んぼの春起こし(田んぼと苗代)

2019-04-18 08:02:27 | 日々の自然菜園
自然菜園スクール2019 募集中~ 



【4月の講演・自然菜園セミナーのお知らせ】
1)4/3(水)長野(長野市)城山公民館『自然菜園入門講座』
2)4/6(土)自然菜園スクール【自然稲作・発酵コース】種まき、育苗
3)4/27(日)自然菜園スクール【自然菜園ベーシックSコース】
4)4/13(土)14(日)自然菜園スクール【自然菜園フルコース】など
5)4/20(土)自然菜園スクール【自然菜園ベーシックWコース】
6)4/21(日)自然菜園スクール【自然育苗コース】
7)4/28(日)4/28(日)自然菜園スクール【自然菜園見学会コース】
8)4/29(月・祝)自然菜園スクール【自然育苗コース】


本日、
まだ、桜が咲き始めたばかりなのに、最高気温22℃ととりわけ暑い日になりそうです。
ハウス管理【育苗のお世話】に気が抜けません。








前回1回目の春起こしを3/28に行ってから、2回目の春起こしを行いました。

現在、野菜の自給と稲の自給、そして果樹が加わり何かと忙しい日々を送っております。

しかも、安曇野市(火山灰土)から長野市(褐色低地土)の引っ越しにより、現在、長野市の重粘土の元田んぼをいかに、
無農薬で、草が育ちにくい稲が喜ぶ田んぼ、菜園、果樹園に移行できるか、この5~6年試行錯誤しております。

火山灰土は、軽く扱いやすい土で、雨の後でもすぐに耕したり、土寄せもいつでもできる農業のしやすい土質です。
ところが、リン酸が吸いにくい、干ばつに弱い、耕すと土が飛びやすいという欠点もある土でもあります。


重粘土は、扱いやすい土とはいいがたいものがあり、以前お借りしたミニトラクターで、5mも耕すと歯(ロータリー)に土が絡みつき、進むことができなかったくらいで、
当然、雨の後は3日間は最低入ることもできないくらい水たまりができ、農作業が天気に左右されやすい土質です。

ところが、一度改良されると、水持ちはよく、養分保持能力も高く、保存性が高い詰まった野菜が育つので、改良が必要な土とも言えます。


今週はよく晴れており、春起こしにピッタリの陽気(寒いときに耕すと、カエルなど生き物が動けず、逃げれず死んでしまう)でした。

そこで、2回目の春起こしを決行し、1回目と垂直になるように、耕す向きを変えて、通常のロータリー深め(鋤き耕ではない)で耕しました。


最後に、鋤き歯をつけて、いつでも水が回せるように、周辺と奥までの水路を掘っておくのもポイントです。

自給稲作の講義をしていて痛感するのは、(参加者の多くの体験や失敗談で)

自給用の稲作の本が少なく、ついつい適当に空いた時間で田んぼの作業をやってしまいがちで、その結果、草取りに奔走され、疲弊してしまいがちな点です。

うちでは先輩方と自分の経験から、まずは田んぼのタイミング重視で、その合間に菜園や果樹園を行うようにしております。

というのも、そうすることで、田んぼでの野良仕事が田植え後すごく楽で、ほぼ草は生えないですし、除草・抑草・稲の生育向上のための除草時間が、栽培中1~2時間/10アールほどで済んでしまうので、

野菜と果樹が忙しい5~8月に、田んぼが手間がかからず重宝しております。






明日雨が降る予定だったので、ついでに、苗代の代かき準備を行いました。

秋のうちに、米ぬか、自然堆肥、クン炭などを鋤きこんから、稲わらマルチで養生しているので、土づくりは基本的に終わっております。


その間から生えている草を抜いてから、






ワラや草は持ち出し、苗代付近で自然堆肥になってもらいます。

ワラや生の草があると、水を入れたのちに、ガスが湧く原因になり、草が生え、稲が中毒になるので生育が悪くなるので、できる限り熊手などで取り除きます。








土づくりの養分は十分かと思ったのですが、

より根張りがよく、丈夫な苗になるように、数年に一度、必要に応じて補います。

今回は、ゼオライト、苦土石灰(鉄も)、焼きたてのクン炭を補いました。


焼きたてのクン炭は、1週間以内に焼いて、よく冷却したものをふるって、細かいもののみを使います。

薪などでできた、くず炭(大)は、果樹などで使います。






非力な管理機(ミニ耕運機)でも、土寄せ機の羽をとった鋤き耕歯にすると、土の中に歯が入って重粘土でも耕すことができます。

従来、牛・馬などにひかせた馬耕の鋤き耕に近い働きで、昔の人の知恵を感じながら耕します。




今、梅が満開で、桜が咲き始めた、まだ寒い信州ですが、

今どきの天気に支えられ、無事春起こしを終了できました。

秋起こし1回。春起こし2回が、計3回も起こすのは難儀ですが、草取りをせずに済むのであれば、力が入ります。

これで、いつでも水を入れる、荒代かきに仕上げ代ができるようになったので、
ハウス内で発芽してきた稲が1.5枚になるまでに、仕上げて、水を張り、しっかり保温できる苗代、田んぼに仕上げたいと思います。

田んぼの本がなかなかないので、ついついブログに力が入ってしまいます。

草が生えにくい田んぼの田植えを体験してみたい方は、こちら


自然菜園スクール2019 募集中~ 


千曲市戸倉創造館で
『無農薬無化学肥料でできる!自給稲作入門講座』

1年の反省と来年に向けて
田んぼの土づくりは、3年。稲を育てて、草が生えにくい環境づくり。3年後に楽できるように、毎年の積み重ねが大切です。
悪い連鎖を断ち切り、よい連鎖が続くように、3年かけて少しずつ抜本的に改善するためには、この講座では、現状の問題の真の原因を見つけ、
どうすれば、悪い連鎖を断ち切り、よい連鎖が続くように、自分の田んぼで改善していけばいいのかを知り、
自分の生活や仕事のペースと稲のお世話のタイミングを合わせていく方法を見つけていきます。
★次回5/9(木)テーマは、「抑草と除草、水管理」です。


場所:戸倉創造館3階会議室
日時:第2木曜日 18:00~20:45まで(全12回座学のみ)
受講料:1回1,500円
対象:米の自給をしたい方。米作りが初めての方大歓迎!
参考テキスト:『自給自足の自然菜園12ヶ月』(宝島社)153~174ページ

●問合せ・申し込み先●
千曲市役所経済部農林課農業振興係服部
電話026-273-1111(内線7244)
Email:nousin@city.chikuma.nagano.jp(件名を「自給稲作入門講座」として送信下さい)


◆◇◆お知らせ◆◇◆

2019年土内容充実で、今年は、完全リニューアルで、
城山公民館「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。
毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。

今年度は、いつもの第1水曜日に
長野市城山公民館 18:30~21:25(当日、記録用動画撮影いたしております)
18:30~19:45座学
19:50~21:25質疑応答


新年度は、4月よりコンパニオンプランツの混植野菜をテーマに、季節の野良仕事と一緒にご紹介していこうと思っております。

今年のテーマ「コンパニオンプランツで混植」

毎月2種類(年間24種類)のメイン野菜とコンパニオンプランツを紹介。
各野菜とコンパニオンプランツをどのように栽培するとより効果的かなど体系的にポイント解説。

4/ 3(水)-「キュウリのコンパニオンプランツ」「カボチャのコンパニオンプランツ」
5/ 1(水)-「トマトのコンパニオンプランツ」「ナスのコンパニオンプランツ」
6/ 5(水)-「ピーマンのコンパニオンプランツ」「トウモロコシのコンパニオンプランツ」

座学は、野菜の栽培の流れをイメージしやすくなるだけでなく、失敗した本当の原因や準備ができるようになります。
菜園が忙しくなる種まき植え付けのラッシュ4~5月、草刈りと収穫が忙しくなる6~8月、あっという間に過ぎる9~12月とならないように、
1~2月に備えておくことをお勧めします。



新刊発売中!!さっそくの重刷決定!ありがとうございます。第一弾!『とことん解説!タネから始める 無農薬「自然菜園」で育てる人気野菜』(洋泉社)
今までの自然菜園でわかりにくかった点を見事に解説!最新技術を加え、決定版になっております。


第二弾!4/19新発売『プランターで寄せ植え野菜』
プランターは、失敗しやすいものですが、基本を守れば、とっても簡単です!今回は、寄せ植えで2~3種類の相性の良い野菜を混植し、1枚のメニューになるようにイラストと写真でまとまっております。プランタ―だけでなく、庭や菜園でも使える組み合わせなので、参考にしてみてください。




現在、『竹内孝功さんの自然菜園講座オンライン動画サイト試験発信中~
※有料サイトの都合、登録などの際に一部英語表記になっております。

※最新動画、「畑での野良仕事(実技編)」前編・後編もアップグレードできました。
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