無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

あずみの自然農塾11月での自然観察(ダイコンの自然生えから学ぶ)

2013-11-23 08:42:30 | あずみの自然農塾(シャロムヒュッテ)
本日、


先週末、あずみの自然農塾11月での自然観察の様子の写真です。

写真では分かりにくいのですが、2本のダイコンが自然農の畑で自然に生えていました。いわゆるこぼれダネから育った自然生えのダイコンです。

2本ならんだほぼ同じ場所で育ったにも関わらず、様子が違います。

自然農法の修業時代、先人たちの教えで一番重要視されたのが「自然観察」、自然から学ぶ、野菜に教えてもらうことです。

最初は、わけがわからない。どこを見たらいいのかわからない。
師匠たちは、野菜の言葉が分かるように、多くのことを自然観察から読み解き、自然の力、野菜の力を引き出すヒントを引き出していきます。

もの言わぬ野菜ですが、しかし雄弁でした。




二本並んでいるのに、葉の色が違います。

葉の出かた、葉の展開の仕方、全体の育ち方が違いました。


掘ってみると、

上の写真のダイコンが、左(根がいじけ、短くいびつ)。
下の写真のダイコンが、右(根が素直に育ち、バランスがよい)。

地上部の葉の様子が違うと、今まで土の中で見えなかった根の分がかなり違っていました。

地上部の様子はいろいろ教えてくれていました。

葉や茎は、根の張り方と関係が深く、お互いに相互依存的な関係です。
根を伸ばし、水や養分を吸う、そして葉や茎を伸ばす。葉や茎が光合成して、また根が伸びる。

お互いに手を取り合って育っているので、どちらかが不自然になると、引っ張られてしまうので両方不自然になっていくようです。

逆に、根が素直に育つと、葉も茎も素直に自然に育つ。そのように育った野菜はなぜか病虫害の被害が少なく、美味しくなったように思えました。

自然耕(不耕起)も、肥料を多用しないのも、根を自然に素直に育てたいからです。
根性のある素直な根を育てるようにした結果、野菜はすくすく育つようになりました。

自然菜園で、根に目を向ける、根をイメージするのはそのためです。

今回、あずみの自然農塾でも大きな学びの機会を得ることができました。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
コメントありがとうございます。 (たけうち あつのり)
2013-11-25 18:35:20
きゃっとにっぷさんへ

そうでしたか。最近は残暑が厳しく、スが入りやすい条件が多く、早めの収穫になりがちですね。

野菜はとても正直なので、毎年いろいろ試しながら一番素直に育つ方法を模索しております。

また何かございましたら、コメント欄にご質問ください。
返信する
大根、収穫しました。 (きゃっとにっぷ)
2013-11-25 13:39:35
なるほど~勉強になります!

葉が垂れてきていたので、
ためしに一本抜いてみました。

もうちょっとでスが入りそうな感じでしたが、
十分柔らかく、甘かったです。

御著を参考に、
小かぶ・春菊・大根の順に並列して育てましたが、
多少の虫食いはあったものの、
それぞれ仲良く育ち、おいしく食べることができました。
ありがとうございました。

これからも、ブログの更新楽しみにしています。






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ご質問ありがとうございます。 (たけうち あつのり)
2013-11-23 20:45:10
きゃっとにっぷさんへ

そうですね。
収穫のポイントは、葉の茂り方でしょうか。

生長中は、葉がピンと茂っていますが、生長を終えると葉が垂れてきます。

あとは、数本試し掘りしてみて実の詰まりを確かめてみます。

スが入らないように、ゆっくり素直に育てることが、美味しく育てるポイントです。

紀州大根は育てたことがありませんが、タクワンやべったら漬け用に育てる場合は、掘るタイミングも大切で、葉付きのまま干して水分を抜きます。
返信する
こんにちは。 (きゃっとにっぷ)
2013-11-23 14:40:23
同じ場所で育った大根でも、
こんなに違うものなのですね。

私も大根を育てていますが、
収穫のタイミングが難しいです。
地上部を見て判断できることは、あるのでしょうか?

ちなみに育てているのは紀州大根という品種です。

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