無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

質問(緑肥の活用法)

2009-08-09 12:21:55 | コメントの公開
ご質問ありがとうございます。

マメ科の緑肥についてですね。鋤き込むやり方と鋤き込まないやり方をご紹介します。

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【質問1】
ちょっと記事とは関係ない質問ですが・・・
前に教えてもらった豆との混植で
サツマイモの間に植えた枝豆が
大きくなって枝豆がたくさん出来ているのですが
この枝豆は採ってしまってもいいのでしょうかか?
コンパニオンプランツのためなら残しておいた方が
サツマイモのためにはいいのかどうか??

【質問2】
それと他の場所にも緑肥の為に
黒豆やくらかけ豆などの豆科を作っているのですが
すきこむなら枝豆が出来かけた頃とか
書いてますが、枝豆としても食べたいし
種も採りたいしと欲張りなので困るのですが
枯れてしまった頃にすきこんでも
緑肥となるのでしょうか?

お忙しいと思いますが、また教えてください

************************
【応答1】緑肥には、鋤き込む方法が一般的です。
鋤き込む場合であれば、花が咲く直前にトラクターで鋤き込むことが一番だといわれています。


というのも、花が咲く直前がもっとも植物としての栄養価が高いときで、その高栄養化の青物を鋤き込むことで、大量の有機物が土に還るからです。

種をつけた頃ですと、マメ科の場合植物体自体の栄養価は、開花期に比べ低く、
枯れた枝葉は分解されにくいものです。窒素よりも炭素が多くなります。

マメ科植物は、有機物としての植物体栄養価よりも、
根に寄生する根粒菌や、菌根菌などの働きにより、土壌内の資源を豊かにするところに最大の特長があると思います。


そこで、私の場合、食べられるマメ科と相性のよい野菜を混植すること。
そのことにより、マメ科の根で土を豊かにし、自給率も上げ、
食べた後のマメ科の地上部を刈り敷く(草マルチ)することをお奨めしています。

【質問1】について
エダマメとサツマイモの根は共存しているので、エダマメは、鞘のみ収穫するか、根を残して地上部だけを刈り取ることがお奨めです。
つまり、抜かないこと、根を残すことがお奨めです。

【質問2】について
マメは、一部エダマメで収穫し、中でも生育の良かったものに印をしておきます。
生育の良かったものを自家採種していくとよい系統の種子が残せます。

もし耕すのであれば、地上部を刈って敷いておいてしばらくしてから鋤き込むといいと思います。
枯れていますから緑肥とはいえないかもしれませんが、、、

もし不鮮明な点がございましたら、コメントでご質問ください。
緑肥については好みと用途によってタイミングが違います。緑肥の用途と栽培方法を合わせることが大切です。


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2 コメント

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Unknown (チャーミー)
2009-08-11 12:52:54
よくわかりました
もう花が咲いているのがほとんどですし、
枝豆としても食べたいので
莢だけ採って根っこはすきこむようにします。
そして来年は混植を考えながら
作付けしていきます。
ありがとうございました。

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コメントありがとうございます。 (たけうち あつのり)
2009-08-11 22:49:09
チャーミーさんへ

ぜひ、やってみてください。

個人的にお奨めなのは、枝豆のサヤだけとって、豆(大豆)を収穫するときに、
植木用の剪定バサミを使って、根っこを残し、カラカラの枝を畑にばら撒いて、しばらくしてから雨が降った次の日に浅く鋤き込むと効果的です。

つまり、落ち葉もすぐには土になりません。
雨が降って、地面と触れている面から土化していきます。

有機物を耕すときは、雨の後浅く耕して、2週間後に深く耕すととても効果的なんです。
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