本日、時々。
連日超がつくほどの農繁期で、ブログなどが更新できず申し訳ないです。
この時期は、小麦刈りと梅雨の草マルチの仕上げなど8月に入る前の過密スケジュール(AM5,6:00~PM7、8:00)でほぼ田畑に居ます。
先日、16日(祝)海の日に、(公財)自然農法国際研究開発センター(以下、自農センターと略)しますの育種課の中川原敏雄さんと一緒に、
「Azumino自給農スクール」と「あずみの自然農塾」合同見学会を開催しました。
中川原敏雄さんは、『自家採種入門』生命力の強いタネを育てる(農文協)の著者でもあり、
私の自家採種の師匠の一人です。
以前は、大手種苗メーカーにいた経験から、
自然農法に適したタネを育てることで、自然農法に合った種子の研究と生産を手掛けはじめ、
育種課の課長として自農センターの「自然農法の種子」をリードしてきました。
現在は、あとで紹介する「自然生え」による育種や肥料農薬に依存しない自然に野菜を育てる方法を一層研究している第一人者です。
有料配布されている「自然農法の種子」を研究、生産している圃場です。
この圃場の特徴は、1m幅の平畝が3本順番にならんでいることです。
左:キュウリ畝
右:緑肥作物草生帯
中央:ムギ跡地にササゲ畝
そして、
更に右:緑肥作物草生帯
一番右:トマト畝
となっています。
写真は、中央のムギ跡地にササゲ畝です。
耕さないため、小麦の刈った後の切り株の中央に、ササゲが芽を出しております。
その両脇には、緑肥作物であるオーチャードグラスを主体に芝生のような草生帯が1m幅あります。
この草生帯の草を定期的に刈って野菜に敷くことで、草の中で育ちやすい野菜を育種しております。
刈る道具は、鎌や長鎌で、手仕事ですることで、身体を鍛えながら、楽しく菜園をできることが中川原さんのこだわりであり、健康の秘訣です。
よく研がれた鎌を腰をひねらず、刈るフォームは、
ゴルフのスイングにも似て機械よりもスマートで、静かでした。
刈っていると、キジの卵を発見しました。
キジは、警戒心の高い野生の鳥で、農薬化学肥料、そして機械を使う畑では見ないものです。
その卵が野菜の傍らに産んで育てているところを見ると、
この圃場が如何に自然の中で営まれているかわかります。
刈って敷かれた草によって、野菜に根元は乾燥や草を防止できるだけでなく、
ミミズなどが集まってくることで、
日中の暑い日差しの中の見学にも関わらす、しっとりとしていて野菜の根を育んでくれています。
土の表面には、フトミミズでしょうか、
ミミズの糞土が蓄積され、耕していない畑がミミズによって作られている様が見学できました。
これはナスの自然生え育種です。
完熟したナスの実を秋口畑に並べておき、腐ってきたら土をかけ春に自然に生えてきたナスの姿です。
自然生えを3~4年繰り返し自家採種していくことで、その畑に合った品種ができるそうですから、人智を超えて、自然が選んだタネの自然力には驚かされます。
圃場では、トマトやキュウリを主に観察するポイントを教わりました。
同じように見えても、トマトやキュウリの品種によって、その圃場の自然環境に合っているもの、
病気に弱いもの強いもの、美味しい実をつけるものなど実際に並べて育てることで、
その違いが一目瞭然になります。
見学会の後半では、室内でのスライドを使った復習をしました。
自然農法を行う際、大切なことは、根をイメージして育てること、そして生命力が強いタネを育てながら行うこと。
それらを野菜の一生を通じて観察し、栽培に活かすポイントを学びました。
改めて学ぶことで、私自身も深く学べましたし、
5年前にお世話になった頃、初心を思い出しながら、
現在に生かされていることに感謝の気持ちでいっぱいになりました。
連日超がつくほどの農繁期で、ブログなどが更新できず申し訳ないです。
この時期は、小麦刈りと梅雨の草マルチの仕上げなど8月に入る前の過密スケジュール(AM5,6:00~PM7、8:00)でほぼ田畑に居ます。
先日、16日(祝)海の日に、(公財)自然農法国際研究開発センター(以下、自農センターと略)しますの育種課の中川原敏雄さんと一緒に、
「Azumino自給農スクール」と「あずみの自然農塾」合同見学会を開催しました。
中川原敏雄さんは、『自家採種入門』生命力の強いタネを育てる(農文協)の著者でもあり、
私の自家採種の師匠の一人です。
以前は、大手種苗メーカーにいた経験から、
自然農法に適したタネを育てることで、自然農法に合った種子の研究と生産を手掛けはじめ、
育種課の課長として自農センターの「自然農法の種子」をリードしてきました。
現在は、あとで紹介する「自然生え」による育種や肥料農薬に依存しない自然に野菜を育てる方法を一層研究している第一人者です。
有料配布されている「自然農法の種子」を研究、生産している圃場です。
この圃場の特徴は、1m幅の平畝が3本順番にならんでいることです。
左:キュウリ畝
右:緑肥作物草生帯
中央:ムギ跡地にササゲ畝
そして、
更に右:緑肥作物草生帯
一番右:トマト畝
となっています。
写真は、中央のムギ跡地にササゲ畝です。
耕さないため、小麦の刈った後の切り株の中央に、ササゲが芽を出しております。
その両脇には、緑肥作物であるオーチャードグラスを主体に芝生のような草生帯が1m幅あります。
この草生帯の草を定期的に刈って野菜に敷くことで、草の中で育ちやすい野菜を育種しております。
刈る道具は、鎌や長鎌で、手仕事ですることで、身体を鍛えながら、楽しく菜園をできることが中川原さんのこだわりであり、健康の秘訣です。
よく研がれた鎌を腰をひねらず、刈るフォームは、
ゴルフのスイングにも似て機械よりもスマートで、静かでした。
刈っていると、キジの卵を発見しました。
キジは、警戒心の高い野生の鳥で、農薬化学肥料、そして機械を使う畑では見ないものです。
その卵が野菜の傍らに産んで育てているところを見ると、
この圃場が如何に自然の中で営まれているかわかります。
刈って敷かれた草によって、野菜に根元は乾燥や草を防止できるだけでなく、
ミミズなどが集まってくることで、
日中の暑い日差しの中の見学にも関わらす、しっとりとしていて野菜の根を育んでくれています。
土の表面には、フトミミズでしょうか、
ミミズの糞土が蓄積され、耕していない畑がミミズによって作られている様が見学できました。
これはナスの自然生え育種です。
完熟したナスの実を秋口畑に並べておき、腐ってきたら土をかけ春に自然に生えてきたナスの姿です。
自然生えを3~4年繰り返し自家採種していくことで、その畑に合った品種ができるそうですから、人智を超えて、自然が選んだタネの自然力には驚かされます。
圃場では、トマトやキュウリを主に観察するポイントを教わりました。
同じように見えても、トマトやキュウリの品種によって、その圃場の自然環境に合っているもの、
病気に弱いもの強いもの、美味しい実をつけるものなど実際に並べて育てることで、
その違いが一目瞭然になります。
見学会の後半では、室内でのスライドを使った復習をしました。
自然農法を行う際、大切なことは、根をイメージして育てること、そして生命力が強いタネを育てながら行うこと。
それらを野菜の一生を通じて観察し、栽培に活かすポイントを学びました。
改めて学ぶことで、私自身も深く学べましたし、
5年前にお世話になった頃、初心を思い出しながら、
現在に生かされていることに感謝の気持ちでいっぱいになりました。
さて、このごに及んで基本的な質問で恐縮です。
当センターの1m巾の畝を見ていて思ったのですが、溝(通路)は、一見してそんなに深くないですね。 水はけの関係でそれほど深くする必要はないのでしょうか。竹さんの畑やシャロムさんの圃場にしてもそんな感じがしたのですが。
自農センターとうちでは、1m幅の通路と畝の高さの高低差はほぼゼロです。
この辺では、黒ボク土壌といって、水はけがよく軽い火山灰土なので畝を高くすると乾燥しすぎてしまうので、
平畝といって畝立てをしておりません。
シャロムの畑では、5~10cmの低い畝にしています。
畝の高さは、地域風土によっても、野菜の種類によっても変わってきます。
それに伴って、緑肥草生帯の緑肥の種類、幅や蒔き方なども変わってくるので、
各地で栽培に合わせて変えていく必要があります。
元水田など粘土が強い土壌の場合、畝は高目に作り、水はけを良くする工夫が必要です。
ここ数日は東京も涼しくて過ごしやすいです。
8月のお盆休み辺りに時間を作って安曇野に遊びに行きたいなあと思っています…
長鎌もまさにヘビーローテーションで大活躍中の夏です。また皆様にお会いしたいと思います。
中川原さんの健康のひけつは、長鎌ですから。
安曇野の8月は夜中がすずしく避暑できますよ。
お盆辺りは、道が混むので交通機関の場合今からの予約が必須ですよ。
TETSUさんへ
不耕起栽培は水はけがよくなる傾向があります。
敷き草(草マルチ)と合わせると乾燥防止、病気防止にも役立ちます。
それでも駄目な場合は、モミガラ堆肥やイネ科マメ科緑肥作物も併用していくと更に粘土土壌が改良されやすく、水はけがよくなります。
粘土土壌は、肥持ちがよいのが特徴なので、乾燥させないようにも気をつけてくださいね。
長鎌ヘビーローテーションいいですね。お身体ご自愛ください。