無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

安曇野たねバンクフォーラムのパネルディシュカッションに参加してきました。

2013-03-10 10:42:15 | 自家採種
本日、


昨日は、シャンティクティーの臼井夫妻が主催する「安曇野たねバンクフォーラム」のパネルディシュカッションに参加してきました。

シャンティクティーは、あずみの自然農塾の会場でもあるシャロムヒュッテさんの姉妹宿で、オーナーの臼井さんの居住スペースでもあります。

去年作り始めたタネの保存するハウスができシードバンクを始めたとこともあり、「安曇野たねバンクフォーラム」の開催となりました。


昨日のイベントでは、映画「よみがえりのレシピ」上映会が2回上映が行われ、
その合間にパネルディシュカッションが行われました。

この映画は、おいしくて、そして心に効くドキュメンタリー映画です。在来作物と種を守り継ぐ人々の物語

在来作物は何十年、何百年という世代を超え、味、香り、手触り、さらに栽培方法、調理方法を現代にありありと伝える「生きた文化財」である。
しかし高度経済成長の時代、大量生産、大量消費に適応できず、忘れ去られてしまった。
社会の価値観が多様化する現代に、足並みを合わせるように在来作物は、貴重な地域資源として見直されている。
在来作物を知ることは、食と農業の豊かな関係を知ることにつながる。

地域に在来作物がよみがえり、継承されていく姿は、豊かな食を味わい、楽しむ姿であり、地域社会の人の絆を深め、創造する姿である。
この動きを日本全国、さらには世界中で起きている食や農業の問題への処方箋(レシピ)として、伝えていきたい。
監督は、山形県を拠点に活動する渡辺智史。

一押しのお奨めの食のドキュメンタリーです。
視聴はこちら


昨日のパネルディシュカッションでは、
地元の金の鈴農産物等生産組合の袖山さん取り組みの紹介、
シャロムヒュッテのシェフの崎元さんの噛みしめる大切さ、
地元池田町の行政からは片瀬さんの町での取り組みの紹介、
シードバンクをはじめる臼井さんの取り組み紹介がまずあり、
そうそうたるメンバーの中、私も参加させていただきました。

地元野菜、在来野菜の保存について各意見が交換されました。

私は、シードバンクも自家採種も大賛成です。
しかし、現在GM(遺伝子組み換え)の汚染、拡大の問題もあるので、昔ながらのタネ採りがかえって問題を拡大する恐れがあるので、種採りのポイントを紹介させていただきました。

今までのタネ採りには、大きく分けて2種類ありました。

生命をつなぐタネ採り
これは、ただ種を取ることです。

野菜を育てる育種としてのタネ採り
ただ種を取っていると、花粉が混じったり、形質がそろわなくなったり、野菜としての維持は難しいものです。そこで、他の種類の同族の野菜と種が混じらないように、隔離したり、雑種で分離していくのを防ぐ一方、
地元の風土に合った美味しく形の良い野菜を選抜し、維持保存することが②のポイントです。

シードバンクでは、②が一番大切な役割です。

ところが、ナタネの産地三重県ではナタネの自家採種が禁止されています
GM(遺伝子組み換え)のナタネが輸送中にこぼれ、ブロッコリーに汚染され、その感染拡大を防ぐ対策だそうです。

つまり、GM汚染されて被害者が、自家採種することで、今度はGM汚染を拡大する恐れが高いからです。

GM汚染を防ぎ、広げないタネ採り
タネの中には、自家採種しても他の花粉がつかないと言われているイモ類や、自家受粉の野菜は比較的大丈夫なのですが、
他家受粉する野菜。つまり、他から虫や風などによって花粉が運ばれて受粉する多くの野菜は、GM汚染されやすく、被害の拡大が懸念されます。

つまり、残念なことに、国内にGM植物がなかった昔であれば、隔離するたけで充分であった種採りが、そうはいかなくなってしまった現実があります。


在来野菜は、地域の宝です。そして国の宝です。
子供が宝のように、種は本来宝です。

市販されていない、雑ぱくな在来種は無数にあり、山形県だけで最近の調査によると、この数十年で30品目以上消失していることが判明しているそうです。

東北は、3.11の震災で多くの自家採種、在来野菜が失われたと思います。
私が住んでいる長野県も中山間地なので、在来種が各地に点在しています。

微力でも、一人一人の集合が全体です。
GM汚染の可能性が高い国からの種子は、微妙なので買わない。なるべく国産の種子を探し、GM汚染されないように、目の細かいネットなどを使い隔離自家採種する努力が、在来種を守る本当の営みになると思います。

自分の菜園で育った生命を、守って、つなげることを一人から、地域で、ネットワークで行えたらいいなーと思います。

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本日、最後の【公開講座2013】
今年も公開講座を3月2日間で行います。今年の7回目です。
公開講座「無農薬・自然菜園のコツを学ぶ」 ~ 土づくり&菜園プランの立て方 ~
今度、3 月 3 日(日)、3 月 10 日(日)※両日同じ内容で、
時間:13:30~16:00(開場 13:00~)
会場:三郷農村環境改善センター2F(長野県安曇野市三郷温 2267-2)
会場費:500 円
参加方法:予約不要(当日、直接お越しください)


2013年度の自然菜園講座の一つ「あずみの自然農塾2013(第7期)」の募集が始まりました!(12/25~2月末)

2012年12月の講座での集合写真
「あずみの自然農塾2013(第7期)」の募集が始まりました!(12/25~2月末)
先着24名。耕さず、草と虫を敵としない川口由一さんのはじめた自然農に特化したシャロムヒュッテに1泊2日しながら、全10回の体験型ワークショップです。

耕さない田んぼに、畑で実際に、自然の理を学び、実践できます。
しかも、自分の小さな菜園区画が付いているので、3~12月の間自然農で野菜を育てることができます。

半農半Xの暮らし、自然農にご興味がある方にお奨めの講座です。

只今準備中ですが、
自然農法で自給自足の農園が学べる「Azumino自給農スクール2013」
穂高養生園で、日帰りも食事、宿泊もできる自然菜園入門講座も間もなく募集がはじまります。
お好みでお選びください。

【お迷いの方へ】
・耕さない自然農を学びたいなら→「あずみの自然農塾2013(第7期)」
・無農薬栽培の基本から応用を学び、我が家の自給率をアップしたいなら→「Azumino自給農スクール2013」


【拙著のご紹介】

『これならできる!自然菜園』


『コンパニオンプランツで失敗しらずのコンテナ菜園』

好評発売中~
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自然菜園の畝について 雑誌『現代農業』2013年4月号に掲載していただきました。

2013-03-05 14:41:39 | 自然菜園の技術 基本
本日、

今日は温かい日です。畑を覆っている雪が解ければ野良仕事開始です。


自然菜園の畝について 雑誌『現代農業』(農文協)2013年4月号に掲載していただきました。

4月号の特集が「ウネ立て」ということで、自然菜園の畝立てについて声をかけていただき、掲載となりました。

畝(ウネ)については、地域風土に合わせて行うことが基本になりますが、
自然菜園の場合、耕さない、緑肥作物を通路に播くなど通常の畝立てと相違点がかなりありますので、
『これならできる!自然菜園』(農文協)のpart1の5~36pを一緒にご参照ください。


耕さないため、畝の幅は、1~1.2mで固定し、通路も緑肥作物を中央に播くので、50~80cmと少し広めに取るのが特徴です。


通常、市民農園などでは、草を生やしてはいけないことになっていることや、
庭や畑でなかった場所では、なかなか畑の草が生えてくれないこともあり、

最初は以上の緑肥作物と呼ばれるイネ科とマメ科のタネを4種類以上混ぜて通路に播きます。

よくある質問に、なぜ緑肥作物を4種類以上混ぜるのか聞かれます。
本当は、自然の草が生えてくれれば播かずにすむものなので、
故意にある特定の緑肥作物を単独で使うよりも、多種多様なブレンドを播くことによって、
その中で自然に適った緑肥作物が優先して自然に生えてほしいからブレンドしております。

また、テクニックとしては、多年草の緑肥作物は1年目は草に負けやすく育ちにくいので、1年草の緑肥作物とブレンドすることで、自然と2年目から多年草緑肥が残ってくれることもあってブレンドしております。


一見すると、草しか生えていない1年目の自然菜園の様子。

通路の真ん中に緑肥が虎刈りにされ、野菜の株元に草マルチされている様子です。

野菜の葉の色も、草の色と大差なく、1年目から緑肥作物が草としてが大量に生えてくれるので、草マルチたっぷりで野菜の育ちもよくなります。

この緑肥作物ミックスも、3~5年経てば疎らになり、自然草と共存した形に姿を変えていきます。

自然農・自然農法をいきなり始めると上手くいかない場合、
自然菜園の畝立てなどをヒントにはじめていただけると、比較的スムーズに移行できるのでお奨めです。

【プレゼント企画】終了いたしました!たくさんのご応募ありがとうございます。

今回ご紹介させていただいた雑誌『現代農業』2013年4月号を1名の方に、クイズに正解した方で先着でプレゼント致します。


クイズです。この本の表紙の左下の黄色い花を咲かせている野菜はなんでしょう?
答えと、住所、氏名、メールアドレスをご記入の上、

takecook3☆yahoo.co.jp ※☆を@に変換して、
件名「現代農業プレゼント係」までメールでお申込みください。

※当選は、発送を持ちまして代えさせていただきます。1名が決まりましたら、企画は終了させていただきます。

答え.ズッキーニ


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【公開講座2013】
今年も公開講座を3月2日間で行います。今年の7回目です。
公開講座「無農薬・自然菜園のコツを学ぶ」 ~ 土づくり&菜園プランの立て方 ~
今度、3 月 3 日(日)、3 月 10 日(日)※両日同じ内容で、
時間:13:30~16:00(開場 13:00~)
会場:三郷農村環境改善センター2F(長野県安曇野市三郷温 2267-2)
会場費:500 円
参加方法:予約不要(当日、直接お越しください)


2013年度の自然菜園講座の一つ「あずみの自然農塾2013(第7期)」の募集が始まりました!(12/25~2月末)

2012年12月の講座での集合写真
「あずみの自然農塾2013(第7期)」の募集が始まりました!(12/25~2月末)
先着24名。耕さず、草と虫を敵としない川口由一さんのはじめた自然農に特化したシャロムヒュッテに1泊2日しながら、全10回の体験型ワークショップです。

耕さない田んぼに、畑で実際に、自然の理を学び、実践できます。
しかも、自分の小さな菜園区画が付いているので、3~12月の間自然農で野菜を育てることができます。

半農半Xの暮らし、自然農にご興味がある方にお奨めの講座です。

只今準備中ですが、
自然農法で自給自足の農園が学べる「Azumino自給農スクール2013」
穂高養生園で、日帰りも食事、宿泊もできる自然菜園入門講座も間もなく募集がはじまります。
お好みでお選びください。

【お迷いの方へ】
・耕さない自然農を学びたいなら→「あずみの自然農塾2013(第7期)」
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【拙著のご紹介】

『これならできる!自然菜園』


『コンパニオンプランツで失敗しらずのコンテナ菜園』

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公開講座「無農薬・自然菜園のコツを学ぶ」 ~ 土づくり&菜園プランの立て方 ~

2013-03-03 21:09:17 | 自然菜園の技術 基本
本日、


今日は、友人たちの手伝いもあって、30名を超える多くの方が、公開講座に集ってくれました。

驚くことに、公開講座7年目ですが、今年は地元もモチロンですが、長野県全域や、愛知県や、千葉、埼玉、大阪、東京と県外から来られる方も多かったのが、びっくりです。

用意した30部のテキストが足りなくなって、一部家族の方の好意で他の参加者に配ったほどです。
有難いことです。

今日は、「土づくりと菜園プラン」について、自然菜園テイストでお伝えしました。

通常の家庭菜園の土づくりや菜園プランは、農薬や化学肥料を使用する栽培を前提としています。
そのため、そのまま無農薬栽培で土づくりや菜園プランを行うと、数年すると上手くいかないことが起きやすいものです。

そこで、今回は、無農薬栽培の土づくりの違い、気をつける点などを基本から整理し、
そこに菜園プランをむすびつけるというところがポイントになりました。

つまり、有機物を投入するだけが無農薬栽培ではなく、第2の土づくりとして菜園プランをどのように組み、循環させるをお伝えしました。

1)無農薬栽培共通の土づくりのポイント
2)自然菜園の土づくりの3つのステップ
3)なぜ、連作障害が問題になるのか。
4)相性を考えた菜園プラン
5)実際に菜園プランを立ててみよう!

といった内容を行いました。
長い時間と思ったで講義の2時間があっという間に来てしまって、講義の難しさを痛感します。

次回は1週間後の3月10日(日)に同様の講座をまた行います。
機会がございましたらご参加ください。お待ちしております。
詳しくは、↓

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【公開講座2013】
今年も公開講座を3月2日間で行います。今年の7回目です。
公開講座「無農薬・自然菜園のコツを学ぶ」 ~ 土づくり&菜園プランの立て方 ~
今度、3 月 3 日(日)、3 月 10 日(日)※両日同じ内容で、
時間:13:30~16:00(開場 13:00~)
会場:三郷農村環境改善センター2F(長野県安曇野市三郷温 2267-2)
会場費:500 円
参加方法:予約不要(当日、直接お越しください)


2013年度の自然菜園講座の一つ「あずみの自然農塾2013(第7期)」の募集が始まりました!(12/25~2月末)

2012年12月の講座での集合写真
「あずみの自然農塾2013(第7期)」の募集が始まりました!(12/25~2月末)
先着24名。耕さず、草と虫を敵としない川口由一さんのはじめた自然農に特化したシャロムヒュッテに1泊2日しながら、全10回の体験型ワークショップです。

耕さない田んぼに、畑で実際に、自然の理を学び、実践できます。
しかも、自分の小さな菜園区画が付いているので、3~12月の間自然農で野菜を育てることができます。

半農半Xの暮らし、自然農にご興味がある方にお奨めの講座です。

只今準備中ですが、
自然農法で自給自足の農園が学べる「Azumino自給農スクール2013」
穂高養生園で、日帰りも食事、宿泊もできる自然菜園入門講座も間もなく募集がはじまります。
お好みでお選びください。

【お迷いの方へ】
・耕さない自然農を学びたいなら→「あずみの自然農塾2013(第7期)」
・無農薬栽培の基本から応用を学び、我が家の自給率をアップしたいなら→「Azumino自給農スクール2013」


【拙著のご紹介】

『これならできる!自然菜園』


『コンパニオンプランツで失敗しらずのコンテナ菜園』

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