ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

活躍!衣装班:『女たちの満州』

2016-05-17 09:58:11 | 演劇

 菜の花座スタッフの充実は目を瞠るものがある。小道具については、天才?Fさんの東根の工房?にお任せすれば思ってもみなかったような素晴らしい道具たちが届けてもらえる。音響もKさんが音加工技術をマスターしてくれたし、ホームページも若手カナミが受け持つことになって、新鮮な感覚で更新を続けてくれるだろう。本番裏方も、シニア演劇学校出身者ががっちり固めている。舞台監督は初仕事にかかわらず、ばんばん指示を飛ばしてくれているし、ピンを2本も使えるなんて、信じられない贅沢さだ。

 衣装班も充実している。山形市から米沢から、わざわざ衣装作りのためだけに通ってくれるメンバー、ありがたい。数年前は考えることさえできなかった。なんたって、ミシンを使える人間がいなかった。仕方なく、作品の時代設定は現代に限定せざるをえなかった。衣装係の仕事と言えば、役に相応しい既製服を見つけてくることでしかなかった。それが、変わった。

 昨年の『御遍路颪』では御遍路衣装をすべて手作りしてくれた。さらに今回の舞台は、戦時中、中心となる娘5人の衣装は、もんぺに半丈の着物。もんぺは出来合いのものもあるが、てきれば女子義勇隊としてそろいのものを着せたかった。それを見事、衣装班が成し遂げてくれた。しかも、もんぺの布地は倉庫の奥に放り込まれていた古いカーテン地、さすがシニアのおば様方だ。やることにそつがない。

 着用するメンバーの寸法を測り、それを山形市のWさんに伝えて、裁断、縫製をお願いした。そして、先日、そのエコ衣装がすべて完成、着付けと最終調整を行えた。ついでに男性の中国服も古着を持ち寄り、それを加工してなんとか間に合わせることができた。お見事!衣装班。ようやく本来の衣装さんの仕事になってきた。これで、僕も心置きなく、いろんな時代の、いろんな設定の芝居が書けるというもんだ。

 と、いうことで、次回菜の花プラザシニア団の作品は、舞台が昭和のキャバレーなんだけど、よろしくね。

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移り気、気まぐれ、我が家の農業

2016-05-16 13:48:42 | 農業

 移り気だ。一つのことをじっくり続けることができない。例えば、台本書いてるだろ、すくに飽きてネットショップを覗いたりネットニュースを見たり、テレビを付けたり。突如思いついてワッフル焼いてみたり、早くから夕飯の支度にかかったりと、ともかく、集中力がない。気まぐれだ。ラインの1工程に張り付いて1つの作業を終日続けている人たちなど、まったくもって崇敬、憧憬の的だ。あの粘り強さが僕にあったら、もうちょっとましな作品書けてんじゃないか?って思うほどだ。

 そんな気短、移り気に農作業なんてできんのか?そうだなぁ、たしかに野良仕事はひたすら忍の一言って部分もある。あと一月もすれば始まる田んぼの除草なんか、もう忍耐通り越して難行苦行の領域だもの。自然が相手の農業はお天道さまのご機嫌と生き物たちの気まぐれにお付き合いするしかない部分は大きい。でも、それだけにあっちやりこっちやりの移り気作業が適しているところもあるんだ。

 本日の農作業。新聞読みながら育苗プールに水の補給、ブルーベリーの水やりしながら人参畑の除草、田んぼの畦草刈、

 機械が途中調子悪くなったので、トラクターのアタッチメントをロータリーからハローに付け替え、

 おっと、忘れてた田んぼの水出し。

 たった半日でこの作業の多彩さだ。言うまでもないことだけど、どの作業もスイッチ一押しなんて気軽なもんじゃないから。さらに、やる気になれば、枝豆大豆の種まきとか、道路端の空き地にひまわりの種をまくことだってしてもよい。そうか、育苗に使ったシート類も片づけなくちゃなんない。もらったミニトマトの苗も、芽だししたさざげも移植時だ。それから、それから、・・・

 なーんだ、次から次と作業に追われてるってだけのことだった。とは言っても、この落ち着かない仕事ぶり、気ままな作業、向いてるなぁ、僕にゃ。これが農業の良さだ、なんて言ったら、プロの農家にどやされるだろうが、趣味の菜園、道楽米作り、余暇の果樹園、+アルファ、ってところが一番楽しいんだと思う。何事も食うためとなると切羽詰まってくるもんだものね。

 

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甘く見るちゃいました、10キロマラソン

2016-05-15 16:01:53 | ランニング

 やっはり厳しい、田植え準備期間のマラソン大会。連休初日の29日に郡山で16キロ走ってから、ただの10メートルも走ることなく本番だもの。しかも、今日走るために、農作業の方は無理、無理、無理を押し切って頑張った。堆肥撒きを1日で無理やり終わらせたりとか、トラクター耕耘もフルスピードで仕上げたりとか。台本書きの方もここ数日、ほっぼりっばなし。

 だからと言って、この大会に賭ける、なんて悲壮な思い入れはまったくない。白状します。甘く見てました。たかだか10キロって高をくくっておりました。これって、普段トレーニングで走ってる距離じゃねえか、1時間もかからず、アッという間にゴールだぜ。3月のフルマラソンにはかなりビビったけど、これはね、地元だし。

 前日は、菜の花座の特別稽古、コント練習もあったので、5時から入ってほんとなら9時、10時までなんだけど、一足お先に上がらせてもらった。大会に備えるために?違う、違う!実は、パンの注文が入ってたんだ。ごめん、菜の花座!食パン、菓子パン合わせて粉にして3.5キロ。食パン8斤、菓子パン42個!かなりの量だろ?日曜の朝に出すことになっていたんだ。

 帰宅したのが9時過ぎ、それから夕食食べて、作業にかかったのが9時半、夜中の1時にゃ終わっぺ、って気楽に始めてみたが、やっぱりパンは生き物、だらただらとお付き合いして、袋詰め完了がなんと2時20分。その間、ウィスキーをちびりちびりと引っ掛けつつの仕事、寝たのは2時半過ぎ。で、6時半起きだから!

 いいのか?こんな状態で。前夜の深酒で、食欲はなし、下痢はあり、頭はうつろ、体は重し。これは、ヤバイことになりそうだ。途中心臓が止まるとか、下痢で走行不可能とか、筋肉痛でリタイヤとか、不吉な予感が朦朧とした頭をかすめる。

 でもなぁ、走ってみれば、ここまで培った筋力、走力は紙風船じゃなかった。ちょっとやそっとほったらかしてたところで、なんのその!楽、ではなかったが、最後まで走りとおせた。10キロ男子306人中159位、シニア部門では24/65、タイムも目標の55分を切ることができたし、家に帰って、トラクター耕耘の続きも済ませたから。

 距離も短いし、参加者も少ないし、地元だし、取り立て印象に残る事柄はなし。でも、長井市が自慢する白つつじ、これは見事だった。そうそう、野良仕事も早終い、明るいうちから飲むビールはさすがに美味かった。 

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もう延ばせない!田植えの準備

2016-05-14 09:14:59 | 農業

 菜の花プラザシニア団の次回公演台本、いよいよ大詰め、エピローグを残すのみとなった。が、しかーし!今、書き上げるわけにはいかない。米だ、田んぼだ、田植えの準備だ。もう待てない。もう先延ばしは不可能だ。

 田んぼの均平化、肥料散布、堆肥撒き、田うない、水を入れて代掻き、とにもかくにも、ここまではやらねばならない。田植えの3日前までには。てことは、どうやり繰りしても、ここ数日で田んぼの耕耘まではたどり着かねばならない。こりゃ、容易ならざる事態だぞ。しかも、夜は菜の花座の稽古が週3日に増えているし、シニア演劇学校も始まった。これはどうしたって、緊急事態警報発令だ。台本書きもランニングもすべて中断、田植えの準備に専念する。

 まずは田んぼを平らにする作業。トラクター作業が下手な上に、田んぼが小さく変形しているため、どうしても一部端の方が掘れてしまう。、田植え終わって水を入れると、この窪地は苗が水没、他の部分は水がかからないという困った状態に陥る。トラクターが4駆なら下手は下手なりになんとかしのげるはずだが、なんせ、我が家の30年ものは2輪駆動、しかも田んぼの小ささに反してバカでかい。耕耘や代掻きで直すなんて、とても無理。だから、何より先に均平作業。高いところの土を掘って低地に運ぶ。さらに、トラクターの爪が入らぬ四隅を掘り起こす。この作業1日。

 次は肥料散布。プロの農家だとトラクターの後ろに専用の散布機械を取り付けて、田んぼをぐるっと走ってお終い、となるんだが、もちろん、我が家にそんな文明の利器はない。以前は、肩から吊ったブラ桶に入れて歩きながら播いていたが、さすがに非効率的、なんかないか?と知恵を絞って、今は、キャリーに肥料を積み込んで、自走させながら、横について手散布するという手法を編み出した。これで肥料を担ぐ重労働からは解放されたが、それでも、田んぼを行ったりきたりしながら手で播き続けるといううんざり作業は残る。しかも、魚粉、骨粉が原料の有機肥料は臭い臭い!この作業も1日仕事。

 そして、ようやく堆肥の散布だ。藁を提供している畜産農家から届いた牛糞堆肥をキャリーに積んではフォークですくい取りまき散らして行く。キャリー満杯を6回撒いてようやく1反部終了。田1枚半日、これを3枚分ってことだから、まるまる1日半ってことなんだが、そんな悠長なむことは言っていられない。折からの炎天下、熱射病完全の体に自ら鞭打って、4無謀にも1日で済ませた。堆肥が完熟なのは嬉しいが、フォークではさらさらとこぼれ落ちてしまう。スコップですくうしかないが、これが厄介だった。倍の回数すくう作業が必要だったから。

 強引に時間短縮で作業をやっつけ、ようやくトラクター作業にたどり着いた。さっ、これから田んぼ全部の耕耘だ。頼まれた田もあるし、これまた1日仕事になる。またまた晴天、むき出しの腕も顔も一気に真っ黒に焼けて、いよいよ心も体も夏バージョンだな。

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認知症サポートコント続きを書いた

2016-05-13 08:45:11 | コント

 認知症サポートコント『リスペクト!爺さん』の続きを書いた。台本を読んだ役場担当者からの注文、お巡りさんも出たいって言ってるんですよ、勤務で無理な時は役場職員がでますから、その部分を追加してもらえませんか?ええーっ!ほんと?どんなお巡りさんなの?コント出たいって。いや、これは会ってみたい。もちろん、書きますよ、登場シーン。菜の花プラザシニア団の次回台本、とうとう残すはエピローグだけというところまでたどり着いていたが、とりあえず棚上げ、コントの続きに着手した。

 いくら出たいと言っても、当然演技は未経験のはず、しかも、事前の練習は本番前の数分程度、となると、セリフもその場で簡単に覚えられるように1つか2つ。難度の高い演技は外して、出てくるだけで役が成立するようなシーンを作る必要がある。それと、もう一つ、認知症で困ったことがあったら、迷わず役場担当部署か警察、これは徘徊の場合、に連絡するって内容を盛り込んでほしいとも言われていた。

 うーん、だったら、こうか?

 コントの最後にちょいと出てもらう形。これなら、菜の花座メンバーとの絡みも最小限に抑えられるし、失敗してもアドリブでやり過ごせる。こちらの役者3人も混乱することがない。と、いうことで、認知症の爺ちゃんがラスト、突如失踪するが、心配する家族がすぐに警察と役場に電話を入れ、あっという間に保護されるというもの。これで、課題はすべてクリア。お巡りさんにも職員にも、ちょっと出を楽しんでもらって、観客の小中学生にも、ズバリ、メッセージが伝えられる。実際演じてみなくちゃわからんが、これならなんとか上手く行くんじやないかな。

 このコントの出前、町内小中学校に続いて、置賜農業高校からも注文が入った。おおーっ!置農かよ。台本貸すから演劇部にさせた方がいいんじゃないか、などとも思ったが、そうか、置農演劇部出身者をメインにして出るって方法もありだな。うん、これは面白いかも!やっぱりな、何でもともかくやってみるってことが、新しい展開を準備してくれるわけだよ。

 その付けたし部分を特別に公開してしまおう。特別サービスだよ。

『リスペクト爺さん』一部抜粋

爺さん   あっ!

            と、ズボンのチャクを下し、ズボンを脱ごうとする。

婆さん   ああ!ダメ!ここ違うから!

娘     トイレ、トイレ、トイレに参りましょうね。こちらよ、ご案内するわぁ。

婆さん   お爺さん、トイレはこちら、便所はこちら、手のなる方へ。

            と、爺さんを押しやるように三人はける。が、爺さん、突如再登場、「家さ帰る!」と叫んで反対側に走り抜ける。追って来た婆さんと娘大慌て。

娘     ああ、ダメ!ここだから、お爺ちゃんの家はここだから。

婆さん   大変、大変、大変。どうしよう?どうしよう?どうしよう?徘徊だよ。放浪だよ。彷徨う爺さんだよ。

娘     慌てない!こういう時は、みんなの力を借りるの。まず、連絡、駐在さんに、町役場!

            娘、駐在所(あるいは役場の福祉課)に電話をかける。

娘     駐在(役場福祉課)さんですか?お爺ちゃんが、

            と、すぐに携帯を耳に当てた職員、爺さんを連れて現れる。

職員    はいはいはぁぁぁい。お爺ちゃん、じゃじゃぁぁぁん!ただ今ご帰宅でございまぁぁぁぁす。

娘・婆   早っ!

職員    地域のお願い即対応!徘徊老人やさしく保護!認知症ならお助けマン・駐在さん(役場福祉課)をお忘れなく。

娘     頼もしい!(客席に)みんなも覚えた?認知症ならお助けマン・駐在さん(役場福祉課)

婆さん   よかったねぇ、お爺さん。

爺さん   (駐在または職員に)これにて、一件落着ぅぅぅぅ!皆の者、お勤め、ご苦労であった。

三人    ははぁぁぁぁぁ。

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