ステージおきたま

無農薬百姓33年
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がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

勝負コント、最後の仕上げ!

2016-08-26 10:06:45 | コント

 さあさあ、迫って来たよ、やって来た!「発掘!東北おもしろ人」大会本番。優勝するぞぉぉぉぉ!って本気だから、コントメンバー。今回の勝負コントは、「ジジババたちの同級会」、シニア、若手総勢4人で盛り上げる。

 数あるコント持ちネタの中で、この作品、このグループを選んだ理由。まず、コントの骨組みがしっかりしてること。60年ぶりの小学校同級会、早めに集まった仲良し3人組の前になぜかすでに亡くなったはずのお気に入り先生が登場し、生徒たちとの懐かしの場面を再現する。楽しい一時を過ごして気が付けば、実は同級会など予定されておらず、3人様の予約が入っていただけだった。ちょっとぞくっする、しかもなんか懐かしいストーリーだと思わないか?

 次なる魅力がスピードとナンセンス。現れるお気に入りの先生は若い女先生だが、いたずら小僧は躊躇なく張り倒す徹底した暴力教師だ。かつ、音楽の授業でバナナボートからチャンチキおけさまで歌い踊るハチャメチャぶり。

 三つの思い出シーンが矢継ぎ早に演じられる。もとは15分弱かかった作品を5分にぎゅっと引き締めたから、スビート感はもうボルトは無理でも桐生なみにはなっている。大会会場は若者が多いだろうから、このスピードは受け入れられるんじゃないかな。

 そして、決め手は菜の花座選りすぐりのお笑い役者を3人も揃えたことだ。婆役ならお任せの最年少ナオミ、なんの役でコミカルになるゴトー、そして、菜の花座のスターヒロコ!この三人が、色気が抜けない婆さん、いたずら小僧がそのまま年取ったジジイ、そしてほとんど壊れてるとしか思えない先生を演じる。さらに付け加えれば、ギャグも、ダジャレネタ、年寄自虐ネタ、動きのネタ、と多彩に取り入れてある。まっ、ここまでのコントはそうはない!と自画自賛している。

 本番を3日後にひかえ、昨日は最後の稽古。冷房のない中央公民館で汗みどろになりながら、何度も何度も繰り返した。ポイントは、平手打ちとパンチ!殴る側にどうしてもためらいがあって、見ていて白ける。そこをもっと迫真的に演じるべく、殴り殴られ続けた。ぶっ飛ばされ役のゴトー、本当にご苦労さん。後は、テンポを良くすること。ジジイ、ババアとなるとどうしてもセリフがもったりしがち、そこを年寄っぽさを残しつつ、テンポを上げる、難しいからこそ、徹底して練習した。あと、装置担当のTさんが、ホワイトボードに取り付ける更衣スペース幕を作ってきてくれて、これも大いに役だった。なんせ、会場は映画館、着替えできる袖ってものがない。苦肉の策がボードの利用。まっ、コントの場合、臨機応変、どんなとこでも、どんな悪条件でもやってしまう、その覚悟は持ってるからね。

 さっ、本番は28日(日)午後2時スタート。会場は山形市ムーブオンだ。東北中からおもしろ人間大集合!見ものだね。

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なんだよ、なんだよチェーンソー!去年は仲良くしたじゃないか

2016-08-25 09:12:22 | 暮らし

 白菜のタネ播いて、メロンの収穫も終わって、秋野菜用の畑の雑草も刈ったから、農作業は一段落。台本の方もどうやら幕を下ろせそうなところまで来た。となると、早くも冬の支度だ。自然と仲良く暮らすてのは、なかなか忙しいもんなんだ。

 まずは、薪作りだろう。森林組合から届いた薪の原木2山が、つる草に絡まれながらどどーんと存在を主張している。これに、屋代地区公民館からもらったリンゴの木1山、これですべて。一冬をこの薪たちに託す。

 久しぶりだなぁ、チェーンソー!ゆっくり休んでくれたかい?さ、あんたの出番だからね。っと取り出してみて驚いた。なんだい、掃除もせずにほったらかしてあったんだ。当然、刃も研いでない。すまんすまん。こういうところがダメなんだよなぁ。後始末を最後までやり通せない。すぐに次の仕事に移ってしまう。段取り7分!なんて生徒に説教垂れてたのが恥ずかしいよ。

 まずは、昨年1年、こびりついた油と木くずをふき取って、チェーンソーオイルと混合ガソリンを入れて、いさ、始動。エンジン快調!よし、かかりさえすりゃこっちのもんだ。刃は減ってるだろうが、今日くらいはなんとか切れるだろう。しっかり働いてくれたら、心を込めて磨いてやるからな。

 うん?この長く重い原木は、どう置いてから切るんだっけ?そうか、まず下に別の丸太を差し込んで端を浮かせ、40センチくらいで切るんだった。それから、残りを半分に切って、さらに半分、5等分すれば、割るのも楽なんだった、思い出したぞ。

 唸りを上げる回転刃を木に当てる。堅い幹のなかに一気に食い込んでいく。おお、頼もしいなぁ!お見事だ!と感心したとたん、刃の回転が止まった。エンジンをいくら吹かしても頑として動かない。うん?油切れか?チェーンソーオイルのストレーナーが詰まったか?刃に手を当ててみる。なんだ、チェーンの張りがきつすぎるんだ。ガイドバーにぴたーっと吸い付いていて、これじゃ回らないさ。

 中断。エンジンを切り、チェーン押さえのカバーを緩め、テンション調節のネジを緩める。張り具合を確認、カバーを元に戻して、再度始動、作業開始!ありゃりゃ、また止まった。まだきついのか?再度、カバー緩めてネジを回して、張りの確認、カバー戻して、調節作業を繰り返す。よしっ、今度は大丈夫だろう。いいぞ、一本切り終わった。あちゃ!今度は緩んでる。チェーンがダラーンと垂れ下がってる。危ねえ、危ねえ、チェーン外れるぞ。再々度、調節作業、緩め過ぎたんだな、それじゃ今度はきつく締め直して。エンジン始動、作業開始、またまたまた、回転停止。締めすぎたのか。もうやれやれだ。またもや緩めて仕事にかかれば、チェーンはダラーリ。締めれば止まる、緩めればダラーリ、もうどうなってんだよ!

 慌てるな!苛立つな!自棄になるな!と自制、自制。うん、粘り強くなったもんじゃ、さすが爺さん、年の功、なんて自分をおだてながら、取説を開き、チェーンの張り方をチェック。そうか、カバーを締める時に、ガイドバーを持ち上げながらネジを回すわけか、そりゃそうだ、木を切る時は、バー全体が上向きに力が加わるわけだからな、なるほどなるほど。よし、コツを学んだから、今度は大丈夫!取説に従って調節、始動、やっぱり停止!ガーン、もういい加減してよ。なにがどう悪いのよ。あたしのこと、気に入らなけりゃはっきり言って!とヒステリー直前。

 こりゃムサシに行ってプロの指導を仰ぐしかないか?でも、きっと、ちゃちゃっと直して、どうしてこんな簡単なことできないの?って蔑まれるにきまってるしなぁ。ここは執念でもう一度、それも完全に分解して組み立てから。バーをはめ直し、外したチェーンをガイドバーの溝にはめ込み、テンションを調節して、カバーをかけて、ネジを回して、よしっ、これでダメなら、もう、・・・どうする?

 エンジン始動、これで何度目だ?わからん。時間は何時だ?わからん。一からやり直したところで結果は同じ。でも、直してやる、去年の状態に戻してやる、もう、すべては意地だ。と調節を繰り返すこと数度、おおーっ!止まらない!緩まない!適度なテンションを保ったままになった。やったぁぁ!ようやく征服したぞ、チェーンソー!って喜んでみたが、これでようやく始められるってだけのことなんだよな。あーあ!

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残すはエピローグ!シニア演劇学校5期生公演『生前葬につき』

2016-08-24 08:59:30 | シニア演劇

 ようやくここまでたどり着いた。残すはエピローグだけ。こいつは、ほぼ案が固まってるから悩むとすれば、場転をどうスムーズに進めるかと生前葬式典の飾りつけをどうするか、そんなところだ。おっと、会葬者のお悔やみの言葉も練らないといけない。

 『生前葬につき』演じる当の5期生の間では相当期待が高まってるようで、先週の稽古日には時間延長してまで、妻は誰、愛人がいてとか、遺産相続がどうのとか、盛り上がっていたそうだ。いいねぇ、役者たちが待ち望んでくれる、台本作者にとっては本望だ。シニアにとって身近な話題ってこともある。60歳超えれば、どんな葬式上げてもらえるんだろって、ちらっとでも考えない人間はいないだろう。誰が喪主でだれだれが参列してくれて、悲しむの誰で、喜ぶ奴もいたりして、残された家族はどんな思いで送ってくれるのか、葬儀のランクはとか、様々空想した挙句、まっ、その時になってみなくちゃわからない、その時には死んでるんだから、なおさらわからない、こんなところに落ち着く。いや、霊となって、空中から様子を見守ってるかもしれないから、当人が知りえない、とは断言できないけど。

 霊に頼ることなく、逐一、自分の葬儀を観覧したいとなれば、これは生前葬ということになる。調べてみたら、かなり多くの有名人が生前葬を執り行っていた。古いところじゃ水の江瀧子ターキーね、ビートたけしやサザンの桑田佳祐、先日亡くなった大橋巨泉、学者じゃ養老孟司。小椋佳なんか、儀式の様子をDVDにして販売したりしてるから抜け目ない。でも、どちらかと言うと、目たちたがり屋の芸能人のお遊びって感じが強い。

 一般人の場合はどうか?これがけっこう隠れたトレンドで、すでにそれを売りにした葬儀社も出現したりしている。ただ、生前葬を選択する理由となると、なかなかつましいものがあって、子どもたちにできるだけ負担をかけたくないってあたりが中心のようだ。中には、生前葬を期に養護施設に入所する、なんて、切ない葬儀もあるそうだ。なるほどなぁ、と感慨深いものがあるが、シニア演劇の題材としては、生々しすぎる。まして、僕が書くものだ、笑いとペーソスは味付けのベースにしたい。

 作品の題材に持ち込んだのは、金持ちのほぼ弧老、縁者としては義理の妹だけ。あくの強い実業家として、会社乗っ取り、金融業、土地ころがしなどバブルを巧みに泳ぎ切って相当の資産を築いた。となると、相続をめぐるごたごたか?と先走る人もいるかもしれないが、そんなありきたりを僕は書かない。あっ、いかん!以前書いたことがあった。『死んだ私の殺し方』、遺産に群がるプチ亡者どもを書いた。が遺産争いは目くらまし、眼目は、当の未亡人ははるか以前に死んでおり、介護を続けていた女性が成り代わって生きる、というひねった作品だった。

 そう、今回も、白井健三のFランクとはいかないが、そうとうひねりが効いている。お話しは、人を呼ぶのにどんな葬儀がいいのか、どうして生前葬を選ぶのか、この2点を中心に展開する。呼ばれた葬儀社の2人は悩み抜いて奇抜なアトラクションの数々を提案、依頼者の逆鱗にふれたり、個人史作家も加わって生前葬の意味合いを論じ合ったりする。今どきの葬儀についてもそこそこの情報提供は行った。このあたりでも十分に楽しんでもらえる趣向にはなっているが、そこはやはりひねくれ者のひねりジジイだ。どんでん返しの連続、驚きの結末が待ち受ける、って、安物のサスペンスドラマのうたい文句になるが、多分、その辺も納得してもらえることだろう。

 そして、エピローグ、葬儀屋2人組が思いついた心温まる生前葬とは・・・・と、期待感を煽っておいて、ここは終わるわけだよ。

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出穂完了!

2016-08-23 08:46:33 | 農業

 ようやく穂が出そろった。ヤキモキさせるぜ。穂が出始めたのが8月3日だから、20日もかかってようやく勢ぞろいってこった。

 なんたって地下水、冷たいからねぇ。水温11℃、30秒と手をつけていられない。そいつを2日に1度12時間にわたって浴び続けるんだもの、ひゃっこぉぉぉ!って縮み上がって当たり前だ。育ちだって遅れるってもんさ。まさに、イネの虐待だもの。

 中生と言われるコシヒカリはまだ冷水に強いんだ。出穂は遅れたものの、茎の数や背丈は冷や水があたらないところとさして変わりがない。逞しいやっちゃ。難は収穫直前の倒伏なんだが、我が家の場合、肥料たらふく食わせてどっぱり取ろうって野心ないから、昨日の台風だってどこ吹く風だ。

 一方、ヒトメボレ、心配かけやがって。水口の株は貧弱、ひ弱。すけすけだからいつまで経っても雑草がしゃしゃり出てくる。8月に入ってからもQホー除草に入ったほどだ。何度も書くが、去年なんて穂もでなかったし、出た穂もとうとう最後まで実が入らなかった。青立ちってやつだ。この無念さ、わかるか!?刈ったそばから家畜のエサ行きだもの。

 水をかける時間を短くして、その分毎日かける、それが失敗、今年はコシヒカリと同じく2日に1度かけることにした。どうやらそれが良かったな。せめて2日に一度にしてくれよ水風呂は!ってことだったんだろう。寂しい姿だが、なんとか出そろった。これから稲刈りまで1か月、せいぜい太って美味しい米になってくれよな。

 ここまで天気も上々!苗も良かったから、コシヒカリなんか、穂がやたら長い。

 穂の着いた茎も普段の2割増し。このまま行けば豊作だ。暑いぃぃ!なんて文句言わんから、残暑続いてくれぇぇぇ、お願いだ。あっ、都会の人らにゃ申し訳ないけどね。 

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気が付けばどこもかしこも草だらけ

2016-08-22 09:11:16 | 農業

 サボってるつもりはないんだよ。朝から晩までってわけにはいかないんだ。フルタイム農家さんじゃないんだから。それでも、田んぼの草は粘り強く頑張った。6月初めから8月初めまで、ほぼ2か月間、毎日田んぼに入って、除草機を押し、Qホーを操って草を刈り続けた。努力は報われる。今年はこれまでにないきれいさだ。ただし、株元から目を背けている限りはね。

 そうなんだ!人間、見たくない時には見えない!これ、永遠の真理。

 でもね、いくら目をつぶり続けても、見えてしまう瞬間があるんだよ。そう、必ずある。田んぼなら、稲刈りの時。株元に密生した雑草たちは機械に絡まり、必死に刈り取りに抵抗する。ああ、穂が出る前にもっと徹底して草取りしときゃよかった、って激しく後悔するね。畑なら、翌年、目を覆うほどの雑草の種が発芽して、ああ、草刈りしとけばよかった!と思い知る瞬間。毎年のことだから、一つキーを叩くだけでおのずとわかることなんだ。なのに、見えない、見ない。近寄らない。

 ある日突然、気づいた!逞しく育ちびっしりと実をつけたアオビユ、アカザ、このまま取らずに枯らしたら、大変なことになる!瞬間、春先の悲惨な畑が頭に浮かんだ。いや、覆いつくした、草が頭を。

 まずは、ハウスだ。今年は神さんの手からこっちに経営管理権が移って、これまでのトマト単作主義から、トマト、メロン、ナス、ピーマンの多角経営への転換を試みた。ワラも敷くし草丈が高い分、株元は日が当たりにくいからか、全面トマトだと、雑草もなぜか控えめだ。しかし、今年は、一部トマト占領地域を除けば、ありきたりの畑状態、しかも、散水チューブによる水やりの回数も格段に多くなった。てことは、雑草にも最適環境を提供したってことなんだ。雑草ども、ご主人様のメロンなどどこ吹く風とこの世の夏を謳歌しておる。

 いかん!これはしたり!なんとしてもこやつらを刈り、しかも外に追放せねばならない。雑草ってやつはほんと逞しいから、まだ未熟な種でも発芽能力は十分だ。大人、若者ばかりか、ガキがどんどん子ども産んでいくようなものなんだな。だから、刈り倒しただけじゃ解決にならない。ハウスの外に運び出さにゃならん。

 旺盛な生命力は種ばかりじゃない。根っこも強靭だ。草刈り機や鎌で刈っても、そこからさらに枝葉を広げる。だから、引っこ抜かねばならないのだが、これが実にしぶとい。大きな蕪みたいに家族総出で引っ張りたいほどにがっちりと根を張っている。根元に近いぶっとい茎を両手でつかみ、やっこらさ!と引っこ抜く。どうしてもダメなときは、土の中に鎌を差し入れ、できるだけ深く根っこを抉り出すように切り取る。

 炎天下のハウスの中、温度は確実に40℃超!抜き取っては一輪車に乗せ、たまれば道路に止めたトラックの荷台へ。繰り返すこと10回弱、1時間を超す拷問作業もどうにか終わった。抜き取った草は隣家のヤギさんに差し入れ。これでどうにか、ハウスに関しては、来年の雑草の進撃を阻止できたかな。

 さらに、大豆畑、あんなに何度も中耕して草取りしたのに、ところどころアオビユ、アカザが自慢気に顔をのぞかせている。これも抜き取っては畑のヘリまで運搬、どうにか済ませ、最後はイチゴ畑。そうだ、ここはカナムグラだ。トゲトゲの触手を縦横に伸び広げるこの侵略生物、これに覆われれば、ものみな枯れる。恐ろしい生命体。なんとしても駆逐しておかねばならぬ、とこれまた半日。ようやく畑雑草との戦闘も膠着状態まで押し戻すことができた。やれやれ、さらにやれやれ。

 あっ、そうだ。ブルーベリーの株本除草がまだだったぁぁ!も一度、やれやれ!

 

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