自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

鎮魂歌・祈り

2013年01月14日 | 健康と”悟り”・スピリチュアリズム

鎮魂歌     平成25年1月14日 

   天国に上られた、貴女へ。

 

 

忘れることができないかもしれない。

まだ、あまりにも痛々しい傷跡が体に切り刻まれていて。

生きていたいという願いが叶わず、

今あなたの意識がそうして、はっきりとしてくるにつれて、

許せない気持ちと無念さで張り裂けるほどでしょう。

”修羅場はそこに 確かに、あった。” あなたの、意識が訴えます。

 

もう天国にいるあなた。

すべての事象を、心のスクリーンに点燈させて、

見つめていることでしょう。

 

何のため?

誰のため?

どうして?

こんな理不尽なことがまかり通るのかと・・・

 

地上では あなたの意思を尊び、多くの人が、声を上げて行進を始めました。

あなたの鎮魂歌を歌っています。

あなたは 一人の勇士となりました。

あなたは、孤独な存在ではなくなりました。

 

どうぞ思い出してください。

子供のころ たわむれた遊び仲間と

故郷のあの場所で、一緒に笑い転げて 走り回った、楽しいひと時、

蝶々が優雅に飛び交う中、花々が風に踊る中

あなたの無邪気な心が喜びと楽しみを享受していた

邪気のないひと時を。

 

何も不安を感ぜず

守ってくれる人がそばにいて、

誰にも不満をのべることも知らず。

愛情のぬくもりに帰って行った、幼いあの頃を。

あの時の幼いあなたの笑い声が聞こえるところへ

これから帰っていくのです。

 

初七日も過ぎ、

今こそ新しい旅立ちに あなたの魂は出発するのでしょう。

もう困惑の時間は終わり、

優しいあなたの”心の原点”に戻るときです。

誰をも 何をも、時をも、恨まないで。

 

あなたの輝きを見つめてほしい。

あなたの 道しるべ役で使わされた 多くの守護霊たちが

困惑の形相で あなたに 同情の目をむけても、

私は私。本来の私に戻りました

と笑顔で答えて下さい。

 

あなたを傷つけた彼らと同じ、獣のような目を向ける霊魂に出会ったら。

”あれは夢の幻。もう消えてしまった悪夢。私は私。”

と明るく笑い返してください。

 

あなたを失った怒りで、知り合いの霊魂が、憤怒の形相で

あなたを迎えにきたら、

”ありがとう。 もう、大丈夫。 私には怒りは残っていない” 

と 安心させてあげてください。

 

あなたの肉体はもう荼毘に付されて。

それでも残っている、あなたのその意識こそ、あなた自身。

怒りは燃えて消えていく

悲しみは遠くに流れ、

むなしさに、新しいエネルギーを注ぎ込む。

 

あなた自身の光輪に気づいてください。

あなたの魂をやさしく、覆っている、その暖かく、輝く 

光の輪を。

 

風船玉のように、あなたのそばに舞い上がっている、

丸い透明な魂たち。

それが かつて、あなたと縁があった人たちの霊魂、

”さようなら”、”こんにち” は を言いに、

こうして、あなたのそばに、飛んできた。

一緒にあなたの光とともに、上がるものもあれば

シャボン玉のように消えていく玉もあるでしょう。

 

悲しみをくれた君たちもいる。 

私を傷つけたあなたもいる。 

でも、さようなら。

もう、これが、さようなら。 

再び。出会わうことはないでしょう。 

それぞれそれぞれの道を行くのだから、これからは。

 

あなたの祈りも聞かれるでしょう。

”一つだけ、神様、お願いがあります。

私の記憶を消す代わりに、

私の、小さな自我意識を 消してください。

この自我意識が私だと思っていた。

今まではこの意識が自分だと思って、従ってきた。

そうして、こうして、こんな人生を送ってきた。

それが、今 よくわかったのです。

ほんとうの私の意識に気が付いたのです”。

 

’理想主義ではない私が、”本当の自分”を求めることになるなんて・・

もう、教義 も ドグマ もいらない。

ただ、今の自分の中で 安らいでいたい。

切り刻まれることも、傷つくこともない、

このほんとうの”私”の中で。’

 

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最後にあなたへ。

死者の書からの一節を捧げます。

私たちからの あなたへの鎮魂歌です。

 

”(死の神)が現れてくるとき、汝はおびえ、恐怖するなかれ。 

今の汝はカルマの性癖の心霊で造られたからだ。

切り殺されてもぶち切られても、死はない。 

汝の体は、本当に、空(くう)そのものだ。 恐れる必要はない。

'死の神’もまた、汝の知性の発露だ。 物質で構成されていない。 

空 は 空 を傷つけることはない。 

外面的に’平和の神’、’憤怒の神’、’血を飲んでいる神’

などなど汝を恐怖させる神の姿は、

汝自身の知性の放射された姿として存在している。” 

このように、考えれば、すべての恐れや怯えは 自ら消滅する。 

そして、本性(空)と溶け込んで、ブッダ・フッド(仏性合一)

が得られるだろう。 

そして、そのように認識できれば、

”守護神に向かい、汝の信仰と愛で祈りを捧げよ。”

と 死者の書で呼びかける。

その祈りとは、彼らがバルド(死後の道)の道中に 

汝を迎えに来たとき、わたしが彼らの光の中に帰命する

ことができるように’と。”

 

 

 

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