2012年のエドガー賞受賞作、喪失(モー・ヘイダー)を読んでみた。
同年、東野圭吾氏の「容疑者Xの献身」と競って、受賞したとのことだ。
著者は、東京でホステスや英語の教師をして暮らしたこともあるというからユニークだ。和書なのに488ページもあり、ちょっと、分厚いと尻込みをしたが、84章に分かれており、約5ページごとに場面が変わるというのが、非常にスピーディーに感じた。ストーリーとしては、少女が . . . 本文を読む
DICK FRANCISの名前は、図書館の洋書のところで、よく見ていたが、競馬関係ミステリーというのが、興味を持てなかった。
しかし、エドガー賞を3回受賞したとのことで、どんな作品を書くのか、興味を持ち、今回、1996年最後に受賞したCOME TO GRIEF『敵手』を読んでみた。
著者も元騎手だったらしいが、主人公も、元騎手で、事故で片手を失い、引退後、探偵稼業をしている。事件も変わっている . . . 本文を読む
田村正和追悼のテレビ映画で、「疑惑」を見て、読んでみたくなった。テレビと、小説とでは、若干、設定やストーリーが違っていたが、どちらも楽しめた。
まず、雑誌記者が、テレビでは女性だが、小説では、男性記者になっている。
あとは、それほど変わらない。テレビは、沢口靖子の魅力が全開だったが、小説のイメージとしては、映画の桃井かおりに近いかもしれない。
小説の最後の結末は、ちょっと、衝撃的だ。 . . . 本文を読む
2018年エドガー賞受賞作、「ブルーバード、ブルーバード」を読んだ。英国のダガー賞も受賞とあったが、英国のダガー賞には、いろいろあって、ゴールド又はシルバー・ダガーではなく、優れたスリラーに送られるイアン・フレミング・スティール・ダガー賞であることがわかった。
さて、テキサスで、黒人弁護士の遺体に続いて、白人女性の遺体が見つかる。白人女性の方が先なら、報復かと思いきや、順序が逆なのだ。知人の黒人 . . . 本文を読む