ミステリーな森の生活

洋書ミステリー、英語学習、洋画レビューなどから始めましたが、今は、種々雑多(山岳小説、落語など)です。

散り椿(葉室 麟)

2020年10月29日 | 時代劇はミステリー
葉室 麟の「散り椿」を読んだ。 お家騒動有り、剣劇あり、恋愛ありと、盛りだくさんという感じの作品だった。 「散り椿」は、残る椿があると思えばこそ、見事に散っていけるもの、たとえこの世を去ろうとも、ひとの想いは、深く生き続ける。というのが、大きなテーマになっている。 従って、お家騒動や剣劇がありながら、なぜか、少し、湿っぽいというか、秘めた想いの中で、嫉妬やら、本当の想いは何だったのかという疑問 . . . 本文を読む
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イン・ザ・ブラッド(ジャック・カーリィ)

2020年10月21日 | 海外ミステリー(和書)
ジャック・カーリィのカーソン・ライダーシリーズの5作目を読んだ。 シリーズ物で読み続けたい作品だが、図書館にはあと一冊。翻訳もあと2冊のようだ。実際には、更にかなり書かれているが、最近の翻訳されたものは、2冊飛ばされているようだ。 英語で読んでも良いのだが、手にはいるだろうか。また、日本語を読む限り、かなり、手ごわそうだ。翻訳家の三角和代さん、頑張ってください。 さて、今回の作品は、前回、収 . . . 本文を読む
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THE HANGED MAN'S SONG(JOHN SANDFORD)

2020年10月16日 | 海外ミステリー(洋書)
JOHN SANDFORDのPREYシリーズ以外のシリーズ(KIdsシリーズ)が図書館にあったので読んでみた。 ハッカーの物語で興味があったのだが、少々、回りくどい感じがしたり、英語もスラングが多くて、手こずった。 この著者の面白いことは、主人公に、いろいろな能力を与えて、キャラクターを引き立たせていることだろう。 この主人公も、画家であり、ハッカーである。そして、泥棒の経験のある彼女を連れ . . . 本文を読む
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日本剣豪列伝(直木三十五)

2020年10月06日 | 時代劇はミステリー
日本の剣豪に興味を持っているが、直木賞の直木氏が、戦前に書いた剣豪列伝を読んでみた。 十数人の剣豪を主に題材にしているのだが、その中には、その弟子やら、関連する剣豪の話にも飛びまくっており、少々、まとまっているとは言い難い部分もあった。 後半の雑話の中には、繰り返しとなる文章もあり、飛ばし読みになってしまった。 しかし、戦前の本にしては、読みやすく、大衆小説の賞に与えられる直木賞の由来が少し . . . 本文を読む
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山は見ていた(新田次郎)

2020年10月04日 | 山はミステリー
「山は見ていた」とは、何とも、意味深で、目を引く表題だ。 新田次郎の短編集を読んでみた。 15編からの短編集なのだが、何と、山や登山が出てくるのは、最初の’「山靴」と、最後の「山は見ていた」の2編だけだった。 一番、面白かったのは、最後の表題作「山は見ていた」だ。理由は、自分が、興味を持っている大岳山の登山が書かれているからかも知れない。終わり方が、希望を持てる終わり方だからかも . . . 本文を読む
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