江戸川乱歩賞の受賞作の2作目に選んだのは、薬丸岳の「天使のナイフ」だ。
これも文句なく面白かった。何しろ、3日で読み終えてしまったのだ。
こんなに短い時間で読んだのは、久しぶりだ。
それでいて、ただ、面白いだけでなく、少年犯罪の贖罪と更生という重いテーマについても、しっかり書かれていた。
この前に読んだ「13階段」のところで、盛りだくさんすぎるくらいと書いたが、こちらは、好対照 . . . 本文を読む
江戸川乱歩賞の受賞作というのは、どのくらい読んでいるだろうか?
下記、サイトに過去の受賞作があるので、ちょっと調べてみた。
http://shinjinsho.seesaa.net/article/19834981.html
どうも、下記3作くらいかなということになった。しかし最初の「高層の死角」は、古すぎて定かではない。
「高層の死角」 森村誠一 「写 . . . 本文を読む
美術手帳の増刊号で、副題が16人が語る最新ガイドとある。
マウリッツハイス美術館展がもうすぐやってくる。また、ベルリン国立美術館展も始まった。
二つの美術館展で3つのフェルメールが見れるということで、7月にはしごをしようかと考えている。
そんな中で、この増刊号を手に取った。
中々、面白かった。特に、冒頭の諏訪敦のオランダの旅やマウリッツハイスの学芸員、映画監督のピーター・グリーナウエイの話 . . . 本文を読む
松本清張の作品は、あまり読んでない。特に有名な作品ほど避けているようなところもある。
テレビや映画で、見たことがあるような作品のような気がしているせいかも知れない。
それでいて、松本清張の作品は、少しも古臭くなく、好きであり、ときどき、読んでみたくなる。
松本清張自身、絵に造詣があったようで、絵にまつわる作品が多い。私も絵に興味があるせいか、読みたくなり、この本を手に取った。
ある女流新人 . . . 本文を読む
ロシアのスターリン体制化では、粛清や密告が当たり前だった。その時代に、52人もの女子供を殺害したAndrei Chikatilo事件をもとにイギリスの作家、TOM ROB SMITHが書いたスリラー小説を読んだ。
驚いたことに、Andrei Chikatiloのビデオがユーチューブに載っていた。http://www.dailymotion.com/video/xdvj8x_andrei-chik . . . 本文を読む
比較的、読みやすかった。調べた単語も少なかった。しかし、時として、ストーリーの展開が追えずに困った場面もあった。
①cyanide:シアン化合物、青酸塩
②shard:金属などの破片
③repugnant:とても嫌な、矛盾した、調和しない
④shunt:車両を入れ替える、押しつける、追いやられる
⑤aberration:欠陥、異常者
⑥pogrom:大虐殺、(帝政ロシアの)ユダヤ人虐殺 . . . 本文を読む
久しぶりだが、映画を見てきた。ウディー・アレンのミッドナイト・イン・パリだ。
ミステリー映画とは言えないが、不思議な映画であることは確かだった。中々、面白かった。
あらすじとしては、B級映画の翻訳家としては、成功していたアメリカ人の主人公が、自分の人生に物足りなく感じ、小説家になろうとする。そして、婚約者一家とパリに来るのだが、パリを一人で歩くうち、いつしか、真夜中の12時になると、タイムスリ . . . 本文を読む