直木賞受賞作の佐々木譲の「廃墟に乞う」を読んだ。
何らかの事情により、刑事を休業中の主人公が、休業中ながら、知り合いなどから、頼りにされ、事件を解決するのに一役買う。という6篇からなる短編集だ。
その設定から、本来の刑事としての捜査権もなく、警察手帳の替わりに、名刺で、警察と名乗り、プライベートながら、協力を依頼して聞きこむのだ。
したがって、探偵ものと言ってもよいのだが、刑事であるのは確か . . . 本文を読む
JOHN GRISHAMのTHE CONFESSIONを読んだ。
冤罪の物語としては、確か、ノンフィクションだったと思うがTHE INNOCENT MANがある。
今回、このTHE CONFESSIONを読んで、引き込まれるストーリー展開に、JOHN GRISHAMの傑作のひとつに数えられると思った。
ある白人の女子学生が行方不明になる。黒人の友達が、容疑者として逮捕され、長時間の拘束で神経 . . . 本文を読む
ちょっと、軽めのが読みたくて、本書を選んだが、葉室麟でも、こんな軽いのがあるのかと驚いた。
風野真知雄とまではいかないが、なかなかである。
道場主の父が、酔って階段で足をすべらせてなくなる。しかし、不審な点が多く、父の仇を3人兄弟が力を合わせて探すのだ。
その方法が面白い。その藩には、主人公の道場を含めると6つの流派の道場があるのだ。おそらく、その中に、仇となる犯人がいると、道場破りをしてつ . . . 本文を読む
ヘミングウェイの「老人と海」を読んでみた。
ヘミングウエイと言えば、学生の頃、「誰がために鐘が鳴る」などを読んで以来となる。
何故、今、ということだが、前から読んでみたかったが、読みそびれていたとしか答えようがない。
子供の時から、海洋もの、ロビンソン・クルーソーとか、十五少年漂流記とかが大好きで、今でも、漂流ものは読んだりしていた。
英語版で読もうかどうか迷ってもいたが、今回は、とりあえ . . . 本文を読む