湊かなえの「告白」の英訳版が図書館にあったので読んでみた。
日本人のミステリーの海外向けの英語版を読むのは初めてだ。
理由は、湊かなえの代表作であること。湊かなえも、アメリカのエドガー賞の候補にあがったことがあること。この作品は、第6回、本屋大賞受賞作であること。などなどからだ。
234ページということもあるが、2週間で読んでしまった。
英語が、平易であり、模範的な美しい英語と感じた。翻訳 . . . 本文を読む
2019年のアメリカのエドガー賞受賞作、「流れは、いつか海へと」を、翻訳版で読んだ。身に覚えのない罪を着せられて、ニューヨーク市警を追われた主人公が、私立探偵となる。10数年後、彼の冤罪について、真相を告白する手紙が届く。一方、警察官射殺により死刑宣告された黒人ジャーナリストの無実を証明して欲しいと依頼される。
この二つの案件を主人公は調査し始めるというストーリーだ。ハードボイルド的なのだが、今 . . . 本文を読む
葉室麟の「秋霜」を読んだ。
羽根藩が舞台の「蜩の記」から、羽根藩シリーズが「潮鳴り」「春雷」と続き、この「秋霜」は、4作目だから、二つ、飛ばしてしまったことになる。
といっても、おそらく、単独で読んでも、十分、読み応えのある作品と言えると思う。
欅屋敷という館は、何となく、記憶があったが、そこで、暮らす孤児たちと前家老、多門隼人の元妻、楓及び、大阪からやってきた謎の男、小平太の物語だ。
葉 . . . 本文を読む
最近、ハンニバルのTVドラマ版のビデオを全部見た。
放映可能ぎりぎりではないかと思うくらいの残酷なシーンもあったが、映像の美しさや出演している俳優の見事な演技に見入ってしまった。
映画でも見ていたが、負けないできだった。
さて、著者のトーマス・ハリスは、寡作だが、どれも、映画化されているという。そのトーマス・ハリスの処女作であるBLACK SUNDAYが図書館にあったので、読んでみた。トーマ . . . 本文を読む
浅田次郎の本を読んでみたく思っていたが、図書館の予約が多くて、読めないでいた。
そんな中で、ちょっと、面白そうな本を読むことができた。奥多摩、御嶽山の神官屋敷での物語だ。
御嶽山と言えば、私も、2度ほど登ったことがある。一度は、御嶽山から日出山へ。一度は、ロックガーデンを歩いた。物語の中で、子供たちに登ってはいけないと言われていた天狗岩にもよじ登ったことがある。大岳山は、いつか登ってみたい山だ . . . 本文を読む