図書館が再度、貸出停止になる前に、借りられた「百番目の男」を読み終えた。
この表題の意味は、15ページ目に早々と出てくる。コンタクトを公園でなくしたのに、明るい街灯のある道で探していた男は、言った。「ここのほうが明るいから」
「暗闇でなにかを求めて手探りするか、それともあかりのなかで楽に見つけられると楽観するか。選ばせると、人は、百人中、九十九人までは、あかりを選ぶ」しかし、本書の主人公は、百 . . . 本文を読む
図書館が休館になった中で、久しぶりに、アマゾンの無料の洋書の中から、本書を選んだ。
著者も弁護士であり、法廷ものと思って読んだのが、ちょっと、感じが違っていた。
確かに法廷シーンもあったのだが、目についたのは、それよりも、主人公がKrav Magaという格闘技に精通しており、無敵なのだ。
このKrav Magaとはどういうものかと言えば、イスラエルで考案された格闘技で、無駄を省いたシンプルか . . . 本文を読む
早速、葉室麟作品の中から、直木賞受賞の「蜩の記」を読んだ。
映画は見てないが、映画の主役の役所氏のイメージがぴったりだった。
十年後に切腹を命じられて、家譜編纂をする武士の物語だ。
情景描写及び人間の心の動きなど、とても、美しい物語だった。一方、なぜ、そのような運命になったのかという推理小説的な、好奇心を刺激する作品でもあった。
また、時代劇としての立ち回りもあり、時代小説の傑作のひとつと . . . 本文を読む
NHKの時代劇ドラマで面白かったので、葉室麟の「蛍草」を読んでみた。
ドラマのキャスティングが、いかにうまくいったかまさに、ぴったりの俳優が選ばれていたように感じた。
心地よい泣き笑いのできる秀作だった。
残念ながら、葉室麟は、すでに亡くなったが、多数の良い作品を残されているとのことで、これから、できる限り、読んでみたいと思う。
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