新聞書評で選んだ英国推理作家協会賞受賞のミステリーだ。裏表紙の説明が、ちょっと、やりすぎている。一番、最後のクライマックスの内容が書かれているのだ。巨匠の代表作とも謳っている。
確かに、一番、盛り上がるときなのだが...
それだけ、ストーリー的には、少々、ごったごった感があった。詰め込みすぎ、ミステリーではあるが、謎解きも無理やりすぎていて、あまり、頭に入ってこない感がある。
会話も、英国的 . . . 本文を読む
エリック カストナーの「エミールと探偵たち」を読んでみたいと思っていたら、図書館に英訳本があったので読んでみた。
児童文学の傑作とのことだが、なるほどと思わざるおえないストーリー展開だった。
1929年に書かれたとのことだが、日本に翻訳本が出たのは、1950年くらいのようだ。
江戸川乱歩が、怪人二十面相の中で、少年探偵団を登場させたのは、1936年くらいなので、影響を受けたのではないかも知れ . . . 本文を読む
最近、故あって、時間つぶしの映画鑑賞をすることがあった。
正確には、一か月に一回くらいの割合だ。
もともと、映画は、好きなのだが、以前は、見たい映画を見ていた。最近は、その時間帯で見るのに都合の良い上映時間であり、かつ、まあ、面白そうな映画を選んで見ることがある。
例えば、
7月:キングコングとゴジラゴジラの日本作品が、アカデミー賞を受賞したが見なかったが、この米国版怪獣映画を見てみた。子 . . . 本文を読む
久しぶりに江戸川乱歩賞の受賞作(第68回)を読んだ。
中々、面白かった。いわゆる警察小説だ。
最後の選評も、面白かった。この作品を、候補作中、一番小説が下手だ。しかし、後から鍛えられないセンスやアイデアを評価するという声が多かったことだ。なるほどと思った。場面の切り替えが、唐突すぎて、前に登場してきた人物なのか読み返してしまった箇所があったし、不要な部分もかなりあるように思えた。わかりずらい部 . . . 本文を読む
風の市兵衛シリーズの4作目を読んだ。
読み続けてしまう一つの理由は、剣劇が、必ず期待できるせいかも知れない。
今回は、姫君を守る役につく。
敵は、地元の地回りのヤクザ30数名と刺客軍団20数名と、いまだかってない数にものを言わせた敵が襲い掛かる。そのうえ、最後には、首切りの剣豪が待ち構えている。
過去最高の危機に陥る市兵衛が見られる。
また、次も読んでみたくなるから不思議だ。 . . . 本文を読む
新聞の書評で興味を持って、古いSFである、本書を読んでみた。(1969年初版)不倫した人妻を追って主人公の医師が、やってきた森は、なぜか、封鎖されていた。
その理由は、何等かの理由で、結晶化が進んでいるためだった。
無理して、封鎖を搔い潜って友人夫妻の病院を目指す。
といったストーリーだ。とにかく、その結晶化していく森の描写が素晴らしい。しかし、ストーリー的には、森の中をぐるぐる回ったり、結 . . . 本文を読む