映画「碁盤 斬り」を見てきた。
時代劇であり、草薙ファンであり、かつ、原作が、落語とあっては、見ないわけにいかない。
事前に、ユーチューブで、志ん朝の「柳田格之進」を聞いておいた。
久しぶりに落語を聞いたのだが、志ん朝の人情噺は、やはり、うまかった。
さて、映画だが、かなり、脚色され、登場人物も変えられていた。しかし、上手に変えられていたので、違和感もなく、また、すっきりまとめられていた。 . . . 本文を読む
最近、BSなどで、梓林太郎原作の山岳ドラマが再放送されている。
もう、20年以上前の作品ながら、結構、楽しめた。
梓林太郎氏は、今年の1月に亡くなっている。それを追悼して、かってのドラマを再放送しているのかも知れない。
山岳ミステリーは、随分、読んでいたが、梓林太郎氏の作品は、読んでなかったので、今回、読んでみることにした。
本作は、本格山岳ミステリーの傑作と言われている。女性登山者の転落 . . . 本文を読む
浅田次郎の「帰郷」を読んだ。
いわゆる、戦争小説と言えるものだ。
帰還兵の話だったり、高射砲の修理兵の話、父が戦死した息子の話などなど、6篇の短編からなる。
一番、最初の「帰郷」が、救いもあり、好きな作品だった。最後の「無言歌」が、何とも、悲しく、救いのない中で、最後にふさわしい作品だった。著者は、私と同じく父母が戦争体験のある戦後第一世代である。それでも、こういった戦争小説が書けるのは、驚 . . . 本文を読む
岩井圭也の山岳小説、「完全なる白銀」を読んだ。
中々、面白かった。まず、主要登場人物が3人の女性ということだ。アラスカの温暖化により、いずれ、海の下になって、なくなってしまう島に住む2人の現地人女性と日本人女性が主要登場人物だ。
温暖化を世界に訴えるため、まず有名人にならなければならない。そのために、女性で初めて、冬のデナリ(アラスカ最高峰)登山を目指す女性リタ、彼女をサポートするシーラ。それ . . . 本文を読む