辻堂ゆめの「トリカゴ」を、やっと読んだ。作者渾身のミステリーということで、最初に読みたかったのだが、やっと図書館で借りれた。
虐待や無戸籍者の問題を取り入れた社会派ミステリーとのことだが、無戸籍という世界があるのに衝撃を受けたという書評が多かったが、自分も同じだ。
子供の時、捨て子の事件などがあると、お前も橋の下に捨てられてたのを拾ってきたと、冗談を言われて、泣いた記憶がある。
捨て子でも、 . . . 本文を読む
JEFFREY ARCHERは、監獄に入っていたのは有名だが、その間に、いろいろ作品を書いている。
この作品も、監獄での他の囚人との話を元に、若干、脚色も入って書かれた9つのショートストーリーだ。
AND THEREBY HANGS A TALEで、結構、JEFFREY ARCHERのショートストーリーは、面白いと感じていたが、この9つのショートストーリーは、やや、切れを書いていたり、自分の英 . . . 本文を読む
2019年に著者のデビュー作として刊行され、2020年には、エドガー賞の最優秀新人賞にノミネートされたという。
ドクトル・ジバコを書いたロシア作家パステルナークの人生と、CIAのタイピストながら、スパイとして、このドクトル・ジバコのロシア語版をロシア国内に密に手渡しで広めていった物語を並行して描いている。CIAが公開した文書と創作の部分があるというが、よくもこのような小説を書けるものだと舌をまく . . . 本文を読む
直木賞受賞作「ホテルローヤル」を読んだ。
7つの短編集からなる。しかし、すべて、ラブホテルである「ホテルローヤル」に関係したストーリーになっている。
正直言って、最初の2作品を読んだ時点では、あまり、面白いと思えなかった。まるで、リアリティーに欠けるような奇異な設定のような気がしたのだ。
ところが、3~7作品と読み進むうちに、ほほーとうなされるような面白みを感じるようになった。
まず、この . . . 本文を読む
JOHN GRISHAMのパートナーを読んだ。基本的にJOHN GRISHAMの本は、いつか全作品読破を目指している。
最近、ちょっと、毛色の違う作品を選んでいるが、これも、今まで、読んだ作品と違っていた。何しろ、主人公は、弁護士ながら、多額のお金を盗んで、自分は、死んだことにして、逃亡しているのだ。
しかしながら、そのお金は、悪党が、不法に稼いだ金であり、彼を執拗に追いかけて、捕まえて、どこ . . . 本文を読む