池波正太郎の剣客群像を読んだ。8篇の短編からなる剣客の物語なのだが、決して、著名な剣客をとりあげているのではないことが面白い。
名もなき剣客、創作上の剣客なのだ。
池波正太郎は、女性の剣客が好きなのか、2編は、女性の剣客も取り上げている。
どれも、剣技だけでなく、人として、人生として一味も二味もある物語となっているのが、面白い。
このシリーズは、忍者群像とか、仇討ち群像もあるようなので読ん . . . 本文を読む
アガサ賞最優秀デビュー長編賞受賞の本書を読み終えた。
なかなか面白かった。第一容疑者だった主人公が、自分の嫌疑を晴らすために、いつのまにかシロート探偵になっているのだ。
場所の設定も、エジプト、ピラミッドの見れる実際に存在する高級ホテル、メナハウスホテルなのだ。
登場人物も、それぞれ、過去に明かせない秘密があったり、怪しい人物も多く登場する。
若干、話の展開に無理がある気もしないではないが . . . 本文を読む
忙しかったり、途中で、やめた作品があったので、少し、間があいたが、やっと、この作品を読み終えた。異常な暑さのせいで、読書がつらかったせいもある。
まず、この作品の出だしのスピーディーさには驚いた。
JOHN GRISHAMにしては、珍しいアクション映画でも見ているようなストーリー展開なのだ。
厳重な図書館から貴重な直筆原稿を盗み出すという物語だ。5人の一味のうち、2人はあっけなく捕まってしま . . . 本文を読む
久しぶりに宮部みゆきの時代劇の小説を読んだ。
岡っ引きの親分に拾われた孤児で、本業である文庫(本や小間物を入れる箱)売りで生計を立てる少年の物語だ。
親分がフグに当たって亡くなってから、周りの人に助けられながら、事件を解決していくのだ。
4編からなる中編小説だが、最初の2編は、やや、ゆっくりとした展開だったが、3編から、もう一人のキタさんが登場し、4編目は、スピード感も出てきて、面白く読めた . . . 本文を読む