大名倒産(上下)を読み終えた。
正直言って、上下巻は、長かった。
今まで読んだ、浅田次郎の作品とは、ちょっと、違う世界だった。
いわゆる、ドタバタコメディー的とでも言うのか。
経営破綻しかけてる小藩で、長男が亡くなったので、突然、4男の主人公がお殿様になって、立て直しをはかる。
一方、引退した元藩主は、ある計画を画策していた。
一見、普通の時代劇っぽいが、ハチャメチャになってくるのだ。 . . . 本文を読む
JOHN GRISHAMの”SKIPPING CHRISTMAS"を読んだ。
丁度、年末のクリスマスに近くなってきたこと。また、分厚い洋書に疲れたあとで、ちょっと、軽めの本(177ページ)を選びたかったことが主な理由だ。予定通り、年内に読み終えることができた。娘が海外派遣隊に参加で、おそらく、1年くらいは、帰って来ないだろうと考えて、今年は、クリスマスをスキップしてクルーズ旅行に出よ . . . 本文を読む
笹本稜平の最後の作品とも言える「山狩」を読んだ。
笹本稜平と言えば、警察小説や山岳小説が有名だが、両方を併合したような作品だ。
舞台は、千葉県の伊予が岳で、登ったこともあり、親しみがあった。
しかし、その伊予が岳で、山狩りがなされようとは、.......。
さて、伊予が岳で、女性の遺体が発見される。事故として処理されそうになるが、実は、ストーカーされていたことがわかり、事件の可能性も検討さ . . . 本文を読む
「いのちなりけり」「花や散るらん」「影ぞ恋しき」の雨宮蔵人三部作を読み終えた。
最後の「影ぞ恋しき」は、葉室麟にとっても、66年の生涯の最後の作品とのことだ。
葉室麟にとっても、この主人公、雨宮蔵人の武士道への強い思い入れがあったと思われる。確かに、自分のことは、顧みず、他人のために命を捨てても守ろうとする姿には、心を打たれる。
敵であるものたちでさえ、その姿に、心に躊躇が生じるほどだ。
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