エベレスト初登頂は、1953年のエドマンド・ヒラリーとテンジン・ノルゲイによるが、その30年ちかく前、1924年に、伝説の登山家、マロリーによって、登頂された可能性が、謎とされてきた。
驚いたことに、1999年、この謎を解くべく、調査隊が結成され、マロリーの遺体を発見したのだ。
マロリーと言えば、あの有名な言葉、「そこに山があるから」で知られるが、本書のエピローグで、この言葉は、何度も同じ質問 . . . 本文を読む
佐々木譲氏の初めて書いた小説、「鉄騎兵、跳んだ」を読んだ。
何とも、みずみずしい、青春小説の表題作のほか、同じく、バイクだったり、スポーツに絡んだ5つの短編集となっている。
佐々木譲氏の作品では、3作目だが、どれも、違った魅力に満ちた作品と言える。
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ジェフリー・アーチャーのクリフトン年代記の2作目、THE SINS OF THE FATHER を読んだ。
1作目から、何と、5年以上たっていて、ちょっと、心配だったが、説明もあり、ぼんやりと思い出しながら、読みとおせた。
この5年間、ジェフリー・アーチャーの別作品3作を読んでいるので、ジェフリー・アーチャーの作品、英語は結構、好きと言える。
しかし、このクリフトン年代記は、避けていた感があ . . . 本文を読む
「本屋が選ぶ時代小説大賞」及び「新田次郎賞」を取得した本書を読んでみた。
仏師、定朝の物語だ。
平安時代後期に活躍した仏師の物語だから、今までに読んだ小説としては、最も、古い時代の小説だったかも知れない。
歴史時代小説の次世代のエースと言われるだけに、そのストーリー展開や、時代考証、定朝の創作にかける熱意と悩みなど、よく描けていると思った。一方、その重い題材と時代背景などから、やや、疲れを覚 . . . 本文を読む