続編の続編で7編からの短編集だ。
登場人物として、春朗(葛飾北斎)が主人公となり、新たな登場人物として、陰間(おかま)の蘭陽と、謎の男、がたろが加わる。
どちらも独創的な登場人物だ。
7編の中では、がたろの正体がわかる”いのち毛”の話が、なかなか、味わいもあり面白かった。
筆の話なのだが、その筆の毛の部分と胴体のもつ部分があるのだが、良い絵や良い書を書くためには、い . . . 本文を読む
英語の学習方法の本というのは、本当に際限がないような気がする。
今までに、かなりの本を読んだつもりだが、たまに、本屋や図書館の棚を見ると、また、新しい本が出ている。
この本の著者、高木雅邦氏は、とてもユニークだ。
本の内容よりも、むしろ、著者の略歴に感動してしまった。
東京都生まれ。弁護士を目指すが挫折。国語の塾講だったらしいが、その後、転職サイトを起業して2000万円得るも、ネットバンク . . . 本文を読む
JEFFREY ARCHERの作品を読んだことがなかったので、処女作で評判のこの作品を選んだ。
北海油田の株で詐欺にあった4人が、取り返すため、詐欺をしかえすのだが、それぞれの持ち味、専門を使って、4種類の策を練って、少しずつ、取り返そうとするのだ。
面白いのは、計画については、あまり、詳細は語らず、ストーリーが進んでいくので、うまい具合に、意外性を感じるようにできている。しかし、わかりずらい . . . 本文を読む
更に、辞書で引いた単語数が過去最少になった。ページ数が少なかったこともあるが、305ページに対して、29個だったので、ほぼ1ページに1個の割合だ。
読みやすかったのだが、あまり、慣れない作家のせいか、簡単だったとは言えなかった。
①pass out:酔いつぶれる。出ていく。
②claret:一般に赤ワイン。(今は、bordeauが一般的)
③gallstone:胆石
④loath:きらい . . . 本文を読む
以前、國弘正雄氏の著作で、音読のテキストを作りたいというのを読んだことがあるが、この3部作が、それのようだ。
こちらの挑戦編は、英語I検定済み高校教科書より10レッスンを厳選したものだ。レベル的にはTOEICでは600点以上の方ようだ。
トレーニング方法については、千田潤一氏が補足してあり、非常に有効なテキストにできあがっている。
私自身、過去に勉強してきた中で、内容のある短いストーリーを音 . . . 本文を読む
先般読んだ「だましゑ歌麿」の続編である。
しかし、前作が600ページ以上の長編なのに対して、12の短編からなる。全12作品を合わせてもページ数だと半分でしかない。
どちらもそれぞれの持ち味がある。前作が重厚な長編なのに対して、今回は、おそらく前作の登場人物やストーリーの面白さから続編を読みたくなった読者にキレの良い短編を提供してくれている。
どれも飽きさせない見事な短編集である。また、与力に . . . 本文を読む
ひさしぶりに英語学習本を読んでみた。
英作文の学習書で気に入った安河内哲也氏の著書だ。東進ハイスクールのカリスマ英語教師として、コマーシャルに出ているのでご存じの方も多いと思う。
ずいぶん、英語学習書を読んで自分なりの英語学習方法を身につけてきたせいか、ほとんどが、なるほどと思える内容ばかりだった。
最後のあとがきが面白かった。二日酔いのままTOEICをうけて、まったく、期待してなかったら、 . . . 本文を読む
図書館の予約で20番以上待った末、ようやく貸出しすることができた。読売新聞の書評など、ずいぶん、評判になった本のせいかも知れない。
刑事事件弁護士である著者が淡々と異様な罪を犯した人間たちを描いた11の短編傑作集である。
しかし、非常に淡々と描かれているせいか、異様な事件であっても、水墨画で描かれたかのように血なまぐさくないのだ。
しかし、とても事実とは思えないくらい異様な事件の連続で、ドイ . . . 本文を読む
高橋克彦のだましゑ歌麿を読んでみた。
高橋克彦の推理小説を読むのは本当に久しぶりだ。
浮世絵に関する博識は相当なもので、面白く読めるのだが、推理小説として読むと少し、無理なところがある記憶があったが、このだましゑ歌麿は、長いのに破たんすることもなく面白く読めた。
テレビにもなっているらしいが、そちらは見たことがない。話によると、主人公は小説の方では、同心の仙波だが、どうも、歌麿が主役になって . . . 本文を読む
新渡戸稲造の武士道を読んだ。
以前にも読もうとしたが、自分の英語力では厳しく、あきらめたことがあった。
今回は、宝島編集部編で、語注や訳注が丁寧に出ており、何とか読み切ることができた。
5千円冊の肖像でありながら、これほど知られていない人は珍しいのではないだろうか。私も、お札の顔になって、はじめて名前を聞いたくらいだ。
しかし、今回読んでみて、ようやく、そのすごさに気がついた。
箇条書き . . . 本文を読む
最近、AMAZONには、人気マークがつくようになったようだ。
この作品もその一つだ。
突然、会っていなかった友人から電話があり、逃亡劇が始まるのだが、最初のスピード感は驚く。英語もわかりやすく、辞書引きは最小限で済んだ。
書評を読んで、気軽に読めて、楽しめそうだと思って購入を決めたが、そういう意味では、十分、満足がいくものだった。
しかし、秘密の描き方が、少し、物足りなく感じるという書評も . . . 本文を読む
最初は、本当に読みやすい。まさにノンストップアクションのように感じたが、やや、途中、緩慢に感じた。調べた単語数を数えたところ42個とはじめて50個を切った。460ページで42個だから10ページに一個ということになる。
①toe to toe:ぴったり向き合って、つま先を合わせて
②at loose ends:混乱して、未解決で*tie up the loose ends:仕上げをする、かたをつ . . . 本文を読む